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2011年11月11日

BMWの8速ATと6速ATを見比べる(1)

BMWの8速ATと6速ATを見比べる(1) すでに7、5シリーズに、最近では新型の1シリーズにも、さらには来年2月には発売が予定されている次期3シリーズにも搭載される、8速オートマチック・トランスミッションの使い勝手や使い心地は、何度かの試乗で味わってはみたものの、もう一つ実感としてとらえにくかった。そこで、この8速ATの特性を、エンジン回転数と各ギア使用時の速度でグラフ化した。比較のために、現行3シリーズの6速ATのグラフも付けた。計算条件など細かい事は次回にするとして、この二つのグラフを眺めてみた感想を書きたい。





念のためグラフの見方を説明すると、縦軸は1分間あたりのエンジン回転数、横軸は時速である。1速から5速あるいは8速までのラインを色分けした(というよりエクセルが勝手にこの色を付けた)。グラフ下の表の数値は、各ギアそれぞれの速度ごとのエンジン回転数である。
また、グラフと数値には、低回転域から高回転域にかけて、段階的にエコなイメージの緑から、"Highway Star"なイメージの紫に色分けした。
なお、ATのDモードで走っている時は、基本的には2,500回転あたりで自動的にシフト・アップされる(シフト・インジケータ付きのMT車の場合は、2,800回転あたりからシフト・アップを促すらしい)。



(1) 150km/h以上の最高速域について
日本の道路ではまず使うことがない速度域であることは言うまでもないが、BMWがアウト・バーンを持つ国の車であることを、よく感じさせる。このグラフを見ていると、長い長い直線の高速道路を一気に、あるいはゆったりと最高速にまで持って行きたくなるというものだ。



200km/hを超え、最高速の250km/hに達するギアが、6ATでは5速・6速の2段分あるのに対して、8ATでは6速から8速までの3段分がある。つまり、8速ATならば、ゆとりをもって最高速に達することができる。同じように、150km/hから200km/hの間でも、8ATの方は4段分ものギアを持っている。6ATが4段分のギアを使えるのは、それよりも50km/h遅い、100km/hから150km/hの間だけである。

また、最高速250km/hでの最低回転数は、8ATの方が約600回転ほど低い。つまり、より経済的に最高速度での走行が可能である。しかし150km/hで比較すると、8ATの優位は350回転程度である。このことは逆に、6AT6速ギアのワイドな長所を感じさせる。



(2) 100km/h前後の高速域について
日本の高速道路で使用可能な速度域だ。つまり、直線とゆるやかな曲線から成る幅広い道を、時に車線変更や加減速を交えながらも、基本的には一定の速度でゆったりと車を走らせる状況である。BMWにとってはいくぶん力を持て余す速度だが、それだけに、走りの安定感、安心感はとても大きい。



8ATでは、3速から8速までの6段ものギアが使える。6ATに慣れた身にとっては、これはまるで発進時のようなものであって、約1,700回転から5,400回転までをカバーできる幅広いトルク・ピーク帯を持つエンジンの性能を十分に生かしつつ、思いのままの走行が可能となる。
もっとも、6ATにしても、3速から6速までの4段のギアが使えるので、そう不便というわけではない。ただ、8ATが6ATより2段多いギアを持つ意味は、3速の高回転域での力強さと、8速の低回転域での経済走行という、対極的な性質を兼ね備えるメリットとして現れてくる。特に、8ATの100km/h走行時の約1,700回転という数値は優れた燃費を実現できるだろう。



(3) 50km/h前後の中速域について
内外を問わず、車というものはこの速度域を使うことが最も多いであろう。同時に、BMWという車が、高速で走るばかりに長けているわけではなく、逆に「駆け抜ける歓び」のキャッチ・コピーを実感できるのは、この速度域においてこそだと言える。なぜなら、この50km/h前後での「走る・曲がる・停まる」ことが、いかにも容易かつ楽しい車がBMWだからである。



グラフの50km/hの縦軸をよく見ると、6ATと8ATの間で、現実的に使えるギア数の差は1段と意外に少ない。1速はほぼ同じラインを通っているし、6ATでは2~4速だけが、8ATでは2~5速だけが実用的なギアなのである。それでも、ギアのラインが密集しているこの速度域で、1段の差の実用性は少なくない。特にトルクに余裕があり、しかもシフトタイミングとなることが多い2,500回転前後(黄色エリア)にギアが一つ余分にあることは、車の加減速をとてもスムーズにさせるだろう。
またそれゆえ、8ATではペダルを踏み込まない限り、スイスイとギアを上げてゆくことで、エンジンの回転数を抑えるであろう。8ATの車というものは、基本的に静かなのだ、ということがわかる。

逆に元気なエンジン音やちょっとした加速感を味わいたい時、グラフでは3,000回転以上の赤色から紫色エリアの中・高回転域の時、6ATでは1速(25~55km/h)→2速(45~100km/h)の2段の間を使い分けることになるが、8ATでは1速(25~55km/h)→2速(37~80km/h)→3速(55~120km/h)の3段の間を使い分けることができる。シフトやパドルのギア操作によって、まるでMT車のように、エンジンの中・高回転を維持した元気なBMWの走りを楽しむことが容易となるわけだ。

             *       *       *       *       *

前回の記事で、BMWの新型ターボ・エンジンの性能について考えたが、実際には、このようなギアが車の動き方を作り出している(3年ほど前にこんな記事も書いてた)。しかし、もっと正確に言えば、このようなギアが車の動き方の可能性を用意しているに過ぎない。たとえば、320iと335iのパワーの差は、このグラフの各ギアのラインを右上がりに駆け上がる時間の短さであって、それが背中をシートに埋め込むような加速感と化してライバーに伝わってくるものだ。
また最近では、DDC(次期3シリーズではDEC)、つまりスポーツ・プラス・モードからエコ・プロ・モードまで様々に用意された、シフト・タイミング変更プラグラムが使い分けられることで、グラフ上の8本のラインのどれをいつ選択するかが決められる。

このように考えてみると、他の新しい制御システムを伴いながら、この8速ものギアは、私たちドライバーに対して、より細かで正確な、つまり官能的な車との一体感をもたらす仕組みではないかと思えてくるのである。
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Posted at 2011/11/11 15:01:04

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この記事へのコメント

2011年11月11日 17:05
なるほど!
カタログにはギア比が書いてありますが、
こうしてグラフにすると、何速何回転で何km/hと大変わかりやすいです。

コメントへの返答
2011年11月11日 21:52
G-13さん、こんばんは!最初のコメントありがとうございます。
わかりやすい、と言って頂けると、こんなグラフを書いた甲斐があります。ありがとうございます。ギア比は見慣れた人なら、見当が付きやすいかもしれませんが、もちろん私も含めて、数値だけではなかなかわかりにくいですよね。最初はグラフ化してもイマイチわかりにくかったのですが、色を塗ってみたりしているうちに、ようやく感じがつかめてきて、こんな風なことを書きました。
2011年11月11日 21:40
私の拙い知識で申し訳ないのですが、文章中の[5AT]は6速オートマチックの異称でしょうか?
乗ってきたクルマが2速ATからだったので、8速ATは隔世の感がありますね。
コメントへの返答
2011年11月11日 21:57
おたけんこさん、こんばんは!コメントありがとうございます。
えと、「5AT」はただの誤りです(大汗。ご指摘を頂いて、早速「6AT」に訂正しました。記事のタイトルまで間違っていました(汗。大変ありがとうございましたm(_ _)m
私も最初のAT車が3速だったので、思い返して逆にびっくりしたことがありますが、2速なんてのもあったんですか(汗。しかし、逆に「8速AT」なんて多すぎてわけがわからなくなりそうですよね(笑。それで、こんな風にそのメリットを考えてみました。
2011年11月11日 21:47
そうなんですよね。

多段化すればする程、仰る通りなんですが、品質・信頼性面では、どれくらいのギアー迄がベターなのか...考えちゃいます。
当然バラツキはあると思いますが、どんなメカでも品質に関わるパラメーターが多くなればなる程、、、

そういう意味では、どこだかのメーカーが多段化を牽引しているので、各社追従の形を取っていますが、個人的には6速(いや5速?)位でも良いのかなと思っています。

済みません。本題からズレた偏屈野郎の戯言です。
コメントへの返答
2011年11月11日 22:14
知床のオジロワシさん、こんばんは!コメントありがとうございます。
今更ですが、ギアの仕組みを、比較的わかりやすいMTから解説本を読みながら理解しようと努めている所なんですが、これはなかなか複雑で、エンジンのパワーを全て受け止めながら、色々な回転数に変換して車輪に伝えるという、パワフルな装置ですね~。しかもATとなるとますます大変。
私の記憶では、E30の頃のBMWのATはよく故障すると聞いた気がします。比較的最近では、SMGがバージョンアップする過程もなかなか大変だったとか。DCTにしても、あまりの大パワーを受け止めるのは難しいそうですね。
本音を言うと、私はMTでBMWを操りたいです。けれども、女房には難しいことと、私自身にしても、渋滞が続くような走行には、やはりATが便利だと思います。そんなことを考えているうちに、BMWがギアを色々と進化させ、ついに8速ATを出してきました。ちょうどそれは、こちらが望んだわけでもないのに、BMWが直6NAをやめて、直4ターボを主力に置き始めてきたのと似ている気がします。
要するに、BMWが好きなら、BMWが出すものを受け入れる他はないんですね。それでこのところ、新しいエンジンとかギアとか、正面から考えてみようと模索しているって具合です。
2011年11月12日 1:16
いやはや、逆にすみませんでした。
2速オートマチックは昔の軽自動車にありました。
550ccなのに、リッター7キロしか走らなかったなぁ。60年代のレーシングバイクには18段の変速機があったりしましたが、それこそピーキーなエンジンあってこその多段ギアですね。
やはり電子制御の技術とそれが発揮できるターボエンジンの組み合わせこそが駆け抜ける歓びを生み出すのでは。
と言いながら涎が出るのは本国の6MTだったりするのが、厄介なところです。
コメントへの返答
2011年11月12日 3:02
おたけんこさん、たびたびありがとうございます。おかしなミスをするもので、我ながら呆れました(汗。
2速ATも凄いですが、リッター7キロの軽ってのも凄いですね(笑。燃費面でのギアの重要性がよくわかります。
かたや18段も(汗。でもこちらのお話からは、トルクの生かし方の大事さがわかりますね。その意味でも、ターボの作り出すトルクを十分に生かすギアの設定が、おそらく変らないBMWの駆け抜ける歓びを作り出しているんだろうな、と思いますね。
私もMTに憧れがあります。そんなMTの操縦感覚を、もっともうまくシミュレートするATが理想なんでしょうね。
2011年11月12日 18:55
相変わらず読み応えありです(^^)
ただ、二日酔いの頭にはちょっと重かったですけど(爆)

8AT、BMWが載せてるから出来も含めて良いのでしょうね。
まだ未経験なので実体験しなければ・・・

静粛性や燃費の向上に向けて多段化は自然な流れなのでしょうが、実質的には今の6ATでも十分という思いもあったりします。
ZFは9ATを実用化しましたし、ヒュンダイは10ATを開発中・・・
多いから偉いのではなく、BMWは「駆け抜ける歓び」を忘れないでいて欲しいですね♪

でも8ATは楽しみです(^^)
コメントへの返答
2011年11月12日 19:22
Mさん、こんばんは!コメントありがとうございます。
なんだか面倒くさい記事につきあって頂いて、どうも済みません(汗。
8ATは普通に踏んで走っている分には、変速ショックもなくてスルスルとギアが上がって、そのせいかエンジン音も聞こえにくいので、よけい、いつシフトチェンジしたのかもよくわからなかったです。F10の方は523i、528iと数日借り出して高速まで乗ってきたのに、ただ気持ちいいなぁと思っただけだし。5だし(笑。袖ヶ浦のF20試乗も、数分間思い切り踏んだだけで、わけがわかりませんでした(汗。
そんなわけで、こんな事も考えてみたのですが、次の記事では別の面から考えたことを書きたいと思っています。できればお付き合いよろしくです(笑。
今日、車検が終ったばかりの愛車で都内を往復してきました。すっごく道が混んでいて4時間くらいかかった(汗。それはともかく、慣れた6ATのシフトチェンジを駆使して、まったく気持ちよく走ってきました。強いて言えば、トルコンの滑りが嫌かな。こればかりは8ATだろうがそれ以上だろうが、改善は難しいかもしれません。
8ATを試乗したら、是非Mさんのインプレを書いてくださいね。
2011年11月12日 19:03
スパグラさん、今回も興味深く拝見しました。
今日、新エンジンを搭載したF11に試乗してきました。
印象としては旧エンジンよりも中低速域でのトルクが厚くなった分、20psダウンの性能差は街中ではあまり感じませんでした。
ただ、車重との折り合いをつけるなら、6気筒NAでも、4気筒ターボでもツーリングでは528iが欲しいところです。(E91で325iクラスの性能が欲しくなると同じですね。)
ATに関して言えば、9速、10速というものも開発されているようですが、どうなんでしょうかね。
コスト的に採算が合うならトロイダルCVTの様な無段変速という選択もあるんですけど、日産が開発したエクストロイドCVTは通常の5ATとの価格差が50万円くらいあったんですよね。
コメントへの返答
2011年11月12日 19:35
MINI6773さん、こんばんは!コメントありがとうございます。
いつもお付き合いありがとうございます。最近は我ながら開き直ったのか、論文みたいな記事になってます(汗。
お!直4ターボ184psの523iに乗られたんですね。結構トルクがあるので、馬力ダウンは感じにくいだろうなぁと予想していましたが、やはりそうなんですね。でも、デチューン版ではない直4が欲しくなるんですね。そうかもしれませんねー。3シリーズくらいの重さなら、デチューン版でもいけるでしょうかね。
確かにATが9だの10だのと増えていくと、その先にはCVTが見えてきますね。そう言われて思い出したのですが、ギア・チェンジが運転の面白さだって思いませんか?そういう発想は、MT育ちの思い込みかなぁ。あ、でも原付バイクからスクーターに乗り換えた時はそんな事は考えなかったなぁ。楽だとしか。レンタカーでヴィッツを運転した時は、あまりの詰まらなさと変なエンジン音の上がり方で気分が悪くなったことがあります。BMWだったらどう作るかなぁ?
50万円高くてもDCTオプションが選べるなら欲しいかな(笑。
2011年11月13日 7:36
おはようございます。
さすがに面白い検討ですね!

ATのギアがかみ合っている状態ではこのグラフの通りで、運転するときには1速のかみ合う前、またそれぞれのギアへの移り変わりが非常に重要になりますが、今回の8ATはそれ以前の5ATや6ATに比べて非常にスムーズかつトルクの無駄が少なそうです。こうなると↑にも書かれていましたが、本当は乗りたいMTに対するネガが少なくなりますよね。
特に日本には減ってきたMT好き、というかMTの醍醐味を味わった事のある人を満足させようとATが性能アップしているようです。
僕はMTの良さを広めて、人間側のMT人口を増やすほうが面白い、もっと極端に言うと、クルマはMT、電化製品よりの4輪付き自動車はAT、ぐらいにして車の値段を上げて数を減らすのがエコだと思ったりしています(苦笑
コメントへの返答
2011年11月13日 18:22
320Siさん、こんばんは!コメントありがとうございます。
地味な記事ですが、興味を持って読んで頂いて、どうもありがとうございます。
そうなんですよ、この表やグラフは、ギアがかみ合っている状態のものなので、あくまでもある一瞬をとらえたものに過ぎないんですね。だから320iから335iまでを同じものとして扱えるわけですね。
だからこそ、おっしゃるとおりに発進時やシフトチェンジの時のことは、このデータではとうてい表せません。本当は、そのあたりにまた面白い仕組みがあるんでしょうね。同じATでもスポーツATとか、BMWでも色々ありますしね。オプションとしてわざわざ別立てするくらいですね。F10なんかはスポーツATを選ぶとパドルがついてくるように設定されていますね。
MTの操作感との比較では、MTでなければ2ペダルMTのDCTが理想でしょうね。でもこれは日本では装備している車自体の選択枝が限られますね。歯がゆいところです。
ATのMTモードって別に面白くないと、BMWに乗るまでは思っていました。でも今や、シフトノブを触らないで運転するなんて考えられません。それくらい、BMWのステップトロニックは良くできているなぁと思います。だから8速ATをパドルで操作するなんて、なかなか面白そうな気がします。本文に書いたとおり、常用域では1段多いだけですから、煩わしさよりも面白さが上回るかな、と。
次の記事にはディーゼルのことを書こうと思っています。日本にもいよいよ導入らしいですね。これもMTや多段ギアの操作がとても面白そうです。
電化製品仕様の車はAT、本物の車はMTって良いですね。しかも値上げでユーザー減らしですか(笑。昨日今日は人出が多くて、まともに走れませんでしたからね~。
2011年11月14日 20:29
分かりやすい!キッパリ!

やっぱ本当は工学(理数)系でしょ?(爆


こうやってグラフ化すると分かりやすい(イメージ的にも、比較しやすい)ですね。
やはり多段化するとエンジンの美味しい部分を沢山使えるので、
 燃費重視
 出力重視
それぞれにうまく対応できますね。

ちょっと低速トルクが物足りない今の(E9※)325iに乗せたいですね。

ですが、この回して乗るのが楽しい・すばらしい直6NAエンジン。
これには6段ぐらいが回せるのでちょうど良い・楽しいかも。

E30のATはZF製で壊れやすいという話はよく聞きました。
私のE30は全然平気でしたが(笑
って走行距離が少ないですからね(爆

E36はJATOCO(日本製)製(日本だけ???)でしたね。
ですが、会社の同僚が購入してすぐ東名高速でこのトランスミッションぶっ壊れました(滝汗

アウトバーンがあるBMWには日本製品、合わなかったのでしょうか?

オジロワシさんも書いていますが、多段化≒機構部の増加となると、それだけ故障率が高くなりそうです。まあ、技術の向上で以前のトランスミッションより故障率を低く抑えているかもしれませんけど。

F30(Mではなく普通の)にDCTが搭載されないかなぁ~。
そしたら、もしかして・・・

単なる妄想です(爆
コメントへの返答
2011年11月14日 21:49
E30-325さん、こんばんは!コメントありがとうございます。
いやー工学系なんてとてもとても(汗。このグラフ程度でも結構四苦八苦して作りました。この記事も最初は変なミスをやってたりで、こういう所が自分は苦手で、理系に行けなかったなぁと今更思い返しています。文系なら、国語の問題とかでも、ごちゃごちゃ長く何か書いているうちに当りが出ますから(笑。
グラフの色の塗り分けには、結構迷いました。今も迷っています。緑はともかく、どこから黄色でどこから赤なのか、エンジンごとにトルクバンドが違うし、ATの学習機能がシフトタイミングを色々変えるし、まあ、おおざっぱなものです。でも、色まで付けると、何となくわかってきたようなこともありますね。
色々と調べながら、多段化の最大の目的は燃費だと改めて思いました。それから250km/hが走れるギアが必須だということも。ここはさすがに日本とは違いますね。
けれども、国を超えて大事なのは、むしろ中低速域ですよね。トルクの不足をカバーできるギアとして、8速ATの長所がよくわかります。ところが実際の所、最近発表のエンジンでは、ガソリンはもちろん、もともと低速に強いディーゼルでさえ、ターボを積んで低速域を強化していますね。そうなるとますます、燃費を重視していることがハッキリわかります。1ccでも少なく燃料を消費し、1gでも少なくCO2を排出したいと。そのうえで、駆け抜ける歓びをいかに失わないかということに、まあBMWに限らず、世界中のメーカーが挑戦中ですね。
325iみたいな直6NAはトルクも十分あると思いますが、特に日本向けには、理想的にはもっと全体にクロスレシオに設定すると面白いでしょうね。まあ、この車はそのままでアウトバーンを最高速で走れるよ、と思いつつ運転するという楽しみ方もありますけど(笑。
E30のギアの悪口を言うつもりはなかったんですが、90年頃にそんな話を聞いたことがあって、じゃあ、MTを選ぼうかな(実は実際に購入するどころじゃなかったのですがw)なんて考えたりしました。E36が日本製とは知りませんでした。アウトバーンがない国のギアとは皮肉ですね(笑。だけど、ギアの仕組みを解説書なんかで読んでいると、とても複雑で、こういうのを考えてきた人たちは凄いなぁと思います。私たちも、そういう仕組みは知らなくても走れますけど、少し知っていると、買った甲斐や走り甲斐がちょっと違ってきますね。特にBMWみたいな車は。
DCTは私も理想なんですが、DSGっていう他メーカの2ペダルMTが、いまいちという声を聞いたことがあります。むしろBMWの8速ATの方がいいとさえ。それが本当なら、DCTよりは構造的にシンプルな8速ATのメリットが生きてきそうですね。
ん??もしかしてだって?妄想とは言え、まさかE30-325さんからそんな言葉を聞くとは思いませんでした(笑。
いずれにしても、F30の実車発売や試乗が待ち遠しいですね。私はつい最近3年車検を終えて、2年延長保証に入りました。これでゆっくりとF30の行方を眺めることができそうです(^^)
2012年12月19日 22:48
こんばんわ。
また例により超遅&長コメです・・・というよりも、1カブの6ATと、Z4のスポーツ6ATの違いを詳しく知りたいなぁと思い、「BMW、スポーツAT」でググったら、このページが検索結果の上位に現れました(^^;)・・・
8ATのスパグラさんの愛車を実際に乗ってみてわかったことなのですが、スパグラさんの愛車は僕の愛車に比べると、シフトチェンジがクォーン、クォーン、クォーン、とキレが良い感じで行われるのに対し、僕の愛車は、悪くいうとキレが悪く、良く言うと、各シフトの「息が長い」という感じがしました。
グラフの6速ATの、1速と2速の回転数と速度を見ていたら、僕が伊豆スカイラインでこの頃、楽しんでいる、1速で、レッドゾーン60キロ、レブリミ後、2速でレッドゾーン直前で、シフトアップ、というのが良く実感できたものです。(「2速レッドはスピード出過ぎでいけませんねぇ」と言われましたね・・・)
1速は実は8速ATも6速ATも全く同じ、でも、2速は6ATの方が扱える速度域の範囲が広い、ということをグラフで確認をし、このあたりに実用域でのZ4直6&6ATの楽しさがあるものだと改めて思ったりもしました。東伊豆の宇佐美から伊豆スカイラインの亀石峠に抜ける道はワインディングの上りの2車線の坂道が続く実に楽しい道路なのですが、この坂道をオープンで2速で走るのが、ストレート6のエンジンフィーリングを実感するにはこれまた実に楽しいんですが、グラフを拝見し、なるほどなぁと思ったものです。
ロドスタ1号機と2号機は4ATで「実にしょうもないなぁ」といつもいつも思っていたのですが、2号機はシフト固定モードもあったので、もしかすると、もう少しきちんとした楽しみ方もあったのかなぁ、などと思ったりもしています。あと、ホンダのビートを先日街で見かけたのですが、ブーン、ブーンと気持ち良さそうな音で通り過ぎたもので、うーん、あれもまたとても楽しいんだろうなぁ、と思ったりもしました。
シフトの優劣、段数の多寡ではなく、おそらくそのシフトを、ひいてはエンジンをおのれがどう使い切り、どうい楽しむか、といったことが実は一番大切なんだろうなぁ、と学んだものです。
コメントへの返答
2012年12月20日 0:14
赤カブ望さん、こんばんは!コメントありがとうございます。
こんな風にかつての記事にコメントをいただけるのは、自分自身、以前どんなことを書いていたのか、それは今の自分の眼で見て、間違いはないのか(おかげさまで1ヶ所誤植を見つけました)、確認することができて良かったです。

「1カブの6ATと、Z4のスポーツ6ATの違い」というのが、検索の目的だったのですね。この記事では、残念ながら「スポーツAT」のことに触れていないのです。というよりも、先日書いたZF社の8速ATの記事に至るまで、この問題の詳細はわからないのです。赤カブ望さんは何か見つけられましたか。
それでその事について、今、考えていることを書きたいと思います。
私の記憶では、この6速ATの「スポーツ」版が出たのは、E92-335i、つまりBMWが3シリーズのクーペで初めて直6の3Lターボ「N54B30」エンジンと搭載した時だったと思います。そして、その時の色々なこの車の特長の一つに、「スポーツAT」という言葉があって、目を引かれました。
今、検索してみました。
http://www.carview.co.jp/magazine/special/2006/bmw_335i/01/03.asp
↑たとえばこの記事には、「これまでのATよりも応答時間が約40%も短縮された新開発の6速スポーツAT」とあります(次のページには「10分の1秒でシフト変速を行う」なんて言葉もありますね)。
私の記憶では、応答時間が「半減」だったので、大体あっていたかな。
ギアは、それが受け止められるパワーによって、型番が少しずつ違いますが、おおむね、この応答時間半減バージョンが、まさしく、E88-120iから進化した、E89-Z4・23iの6速スポーツATではないかと思います。それは実際にこの二台のATを操作した違いとして、赤カブ望さんも実感されていると思います。
8速ATも、M-Sportのものには「スポーツAT」という名前が与えられていますが、これはギアの機構と言うよりも、シフト・ノブの形やパドルの有無を指している感じがします。逆に言えば、8速ATはすべて、応答時間の短さは同じじゃないかと思っています。
この応答時間が最も短い、言い換えればロスがないのがZ4・35iやMシリーズなどに搭載されている、7速のDCT(Dual Clutch Transmission)ですよね。一時期、このギアが欲しいだけで、よほど135iに乗り換えようかと思ったことがあります。

さて、6速ATと8速ATの使い勝手の違いについて、「キレの善し悪し」「息の長短」という見解、なるほどと思いました。確かに、シフト・ノブを操作することなく、アクセルの踏力でギアを換えていく時は、まったくその通りになると思います。
でも、赤カブ望さんが「2号機はシフト固定モードもあった」とおっしゃる通りで、BMWの場合は、シフト・ノブを左側に倒して、さらにそれを前後に操作したり、その状態でパドルを操作することで、「シフト固定モード」を実現することができますね。私も、523iの慣らし運転の時、エンジン回転数を一定の上限値に維持するという、ちょっと特殊な目的の時に、よくこれを使いました。
ビートは3速ATと5速MTがあるんですね。ブーン、ブーンと小刻みな音が出るのは5速MTの方でしょうね。いかにもギアでエンジンの出力を操っている感じで、気持ち良いでしょうね。もちろん、ロードスターがその延長にあるのでしょうけれど。
それから今、ビートを検索していたら、なんと2014年にEVか何かで復活らしいですね。軽ならもう一台持てるかな?ちょっと期待です(^^)
2012年12月19日 23:23
おそらく誰も見ていないだろうから、説明が不十分かなぁと思い直し、もうちょっとコメントさせて下さい(ごめんなさい)
「6ATでは1速(25~55km/h)→2速(45~100km/h)の2段の間を使い分けることになるが、8ATでは1速(25~55km/h)→2速(37~80km/h)→3速(55~120km/h)の3段の間を使い分けることができる。」
この部分ですが、前述の、8速ATのクォーン、クォーン、クォーン、といったことになり、100キロまでということでは確かに1速分多く、「あのレッド付近までのエンジンの高まり」を1速分余計に楽しめる、ということになりますよね。確かにスパグラさんの愛車で実際に体験したように、それは小気味の良いエンジンフィーリングで実に良かったものです。
では、6ATがその分イマイチかというと、僕が「息の長い」と表現したように、2速において、低い回転から高い回転までを一気通貫?で、「より長く」楽しむことが出来る、ということで、これはこれで楽しかったりします。
まぁ、そう考えると、523にせよ、Z4にせよ、サーキットに行くともっと楽しい世界が広がる・・・ということなんでしょうねぇ。
うーむ、でも、ここらへんでそのような高みを目指しサーキット走行にはまるのか、この程度で満足するのか、あるいは低・中速度域でも小排気量でブンブン回すクルマへのダウンサイジングへと移行するのか、といった葛藤がいずれ我々に訪れるのかもしれませんね。そう考えると、マツダロードスター、というのは、実に面白い立ち位置(低・中速度域でこそ楽しい)にあると思ったりもします。次期型ロドスタはダウンサイジングで1トン切る、という噂もあるので、今から楽しみですし、Z2が出ればそれもまた楽しみですが、一方で、いずれにせよ6気筒の楽しみはそれらのクルマにはもうないわけなので、食指が動くかどうかは微妙なところです。1カブの6気筒を逆輸入して乗ってみたいものですね(^^;)
なんだかかなり脱線しました。お詫びいたします・・・。
コメントへの返答
2012年12月20日 2:23
いえいえ、連コメありがとうございます。でも「おそらく誰も見ていないだろう」とは、ちょっと失礼な!…冗談です(笑。
「キレの善し悪し」「息の長短」のお話の補足ですね。よくわかりました。ありがとうございます。
↑の私のレスでは、「シフト固定モード」について書きました。それを利用することによって、キレや息の長さは自在に操作できる、ということですが、今回は、違う側面から書きたいと思います。
確かに、「あのレッド付近までのエンジンの高まり」が何度味わえるか、という事になると、どうしても100km/h付近の高速域に至るので、「サーキットに行くともっと楽しい世界が広がる」ことにもなるでしょうね。首都高でも湾岸線や端っこの方でやっと上限80km/h、一般高速道でも上限100km/hが日本の交通法規ですから。
そこで私は例の「1速レッド」でエンジンを鍛えようと考えたのですが、それはそう頻繁に必要なことではなく(1速だってベタ踏みするチャンスはそう多いわけでもないですし)、エンジンをかけた時に一度あれば十分と思います。となると、日頃どんな運転でエンジンやギアを楽しむか。
実はこの話題、ちょっと前に「前倒しで行こうよ」というブログの方とメール交換で書いたことなのですが、おおむねそこから引用します。
お乗りになっていてわかると思いますが、キックダウンに限らず、ATはアクセルの踏み加減で、ギアのシフト・タイミングを微妙に変えてきます。私の車の場合、4種類くらいありそうで、軽~く踏むと2,000回転前後でシフト・アップ、ハーフ・スロットルあたりでは3,000回転前後で、もうちょっと踏むと5,000回転前後で、そしてキック・ダウンやその直前だとレッド・ゾーンまで引っ張れる気がします。
もっとも、これはATの学習機能によって個体差があるので(また私も今漠然と思い出しながら回転数を書いているだけで)、正確とは言えませんが、右足首だけでかなりギア操作ができる車だなぁと、興味深く思っていたところなのです。
さらに面白いのが、DDCのノーマル・モードの方が、その自由度が高いことです。これはまだ明確ではないのですが、どうもBMWのATの学習機能は、ノーマル・モードのみで働いている(らしい)です。ということは、ギア(さらにエンジンの癖)の育て方によっては、この右足首コントロールは、いざというときには速いけど、普段使いにはややギクシャク感のあるスポーツ・モードを不要にするテクニックではないかと、やや誇張気味ですが、思うのです。
それで私は、あまりスポーツ・モードは使わないで、とにかくノーマル・モードを多用するように心がけています。心がける、といっても、エンジン・スタートのたびにノーマル・モードに戻るので、おのずとそうなっちゃうわけですが。
というわけで、実は100km/h以上とか、サーキット場などに持ち込まなくても、エンジンとギアの色々な操作方法、その快感の味わい方があるなぁと、最近思っています。
BMWは、エンジンやギアのかみ合う感覚だけではなく、タイヤの空気圧の変化やサスペンションの働きが、いちいち身体に伝わってきてわかりやすいという大きな特長がありますよね。しかもそれが、1シリーズ、Z4、5シリーズなどで共通する部分と、それぞれにしかない味わいの部分があります。それが凄いことだし、興味が尽きないことだと思うんです。そして今、赤カブ望さんはZ4-23iを極めつつあるし、私は523iを極めたいなぁと思いますね。

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