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2011年10月30日

BMWの三つのエンジン、N55B30A、N20B20A、N13B16Aを見比べる

BMWの三つのエンジン、N55B30A、N20B20A、N13B16Aを見比べる 前回の記事で「N20B20A」型という2リッター4気筒ターボエンジンの出力特性グラフを見ているうちに、他のエンジンと比べてみたくなった。そこで、新型の1シリーズ、来年フル・モデル・チェンジする3シリーズ、そしていずれエンジン変更がおこなわれる5シリーズなどに搭載される、「N55B30A」、「N20B20A」、「N13B16A」という、BMWの三つのターボ・エンジンの出力特性を、それぞれ色を変えて一つのグラフの中に描いてみた。まずはこれらのエンジンの簡単な紹介から。

N55B30A 3リッター6気筒ターボ。225kW〔306ps〕、400Nm〔40.8kgm〕。
おもな搭載車は「135i」、「335i」、「535i」など。
N20B20A 2リッター4気筒ターボ。180kW〔245ps〕、350Nm〔35.7kgm〕。
おもな搭載車(予想)は「328i」、「528i」など。
N13B16A 1.6リッター4気筒ターボ。125kW〔170ps〕、250Nm〔25.5kgm〕。
おもな搭載車は「120i」など。



グラフの見方を説明すると、左側縦軸の目盛りはトルクで、Nm、kgm両方の単位を示した。右側縦軸の目盛りは馬力で、ps、kW両方の単位を示した。横軸はエンジンの1分間あたりの回転数である。一つのエンジンには、トルクの曲線と馬力の曲線の二種類があって、三つエンジンごとにそれぞれ青、黒、赤と色を変えた。どのグラフも最高値の点や線に数値を記した。

なお、コンピュータ制御で馬力を下げたバージョンのエンジンについては、最高馬力のピークの点と数値を、同じ色で記した。また、これら三つのエンジンではないけれども、BMWでよく聞く馬力のピークを緑色の点と数値で示した。なお、グラフ作成にはBMW公表資料等を用いた。

さて、このグラフを見ていると、実に色々なことを感じ、考えてしまう。そもそもBMWのカタログには、ある一つのエンジンのグラフはあっても、異なったエンジンを並べたものは、あまり見なかったように思う。いかにも素人臭い感想だが、思いつくままに書いてみたい。

1) 三つのエンジンに共通する、いかにもターボらしいトルク・ピークの素早い出方。今までは青ラインの6気筒エンジンでしか味わえなかったが、これからは黒や赤ラインの4気筒エンジンでも、トルクフルな立ち上がりを楽しんで走ることができそうだ。

2) 青ラインの6気筒ターボ、「N55B30A」エンジンのパワーの卓越性。また馬力の頂上部が滑らかなこと。さすが受賞歴に輝く、BMW各シリーズのハイパワークラス中核となるエンジンだと思う。しかし現在、このエンジンの改善も進められているらしい。

3) こうやって並んだ大・中・小三種類のパワーを見ていると、私たちユーザーはお金を払ってパワー(と言うよりも、そのパワーがもたらす俊敏な移動の官能)を買っているということが妙に納得できる。そう考えれば、同じエンジンのデチューン版でも、コストが見合えば買って損はないはずだ。

4) 4,000回転を超えた辺りから「ヤル気」が湧くエンジン音が出始めるものだが、その時の青、黒、赤ラインの馬力がかなり異なる。ハイパワーになるほど、日本の公道では、この音を聞くチャンスが少なくなるような気がする。しかし袖ヶ浦のサーキット場などで試乗させられると、どうしてもハイパワーなエンジンが欲しくなるものだ。

5) 逆に、慣らし運転の時に気付いたことだが、4,000回転を超えないで走るのは簡単なことで、特に8速ATならなおさら低回転を維持するだろう。つまりたとえ5,000回転で頭打ちのエンジンでも、ターボで低速トルクがあるために、のんびりした走行なら十分実用的だろう。

6) トルクの赤ラインと黒ラインの間が開いていて、ちょうど300Nm(30.6kgm)を最高値とするラインでグラフを埋めたくなる。それは馬力では150kW(204ps)を少し超えたあたりとなり、おそらく「325i」、「525i」などの名を与えられた車に積まれるかもしれない(緑の「218ps」の点が、かつての「325i」などのもの)。

7) 緑の点や数値は上から順に、たとえば歴代の「330i」、「325i」、「320i」に積まれたことがある、ノン・ターボ・エンジンのものだ。これらは共通して馬力のピークが6,500回転前後だが、三種類のターボ・エンジンは、それぞれ2,000回転ほど早くからピークの始まりを迎える。馬力の上がるラインが急勾配なのだ。短時間での加速感を楽しむならターボ、回すほどに伸び上がっていく加速感を楽しむならノン・ターボだ、ということがわかる。

8) ターボ・エンジンの早めのピークは、フラットに1,500回転ほど続く。このフラットなエリアでも緩やかながら加速は続くので、回らないエンジンではないけれども、回す必要は少ないかもしれない。もしも秒を争うような走りだったら、私はピークに入ったところで即座にシフト・アップするだろう。

             *       *       *       *       *

私の愛車120iカブリオレの馬力は緑の点の最も下のもの(156ps/115kW)だ。トルクに至っては20.4kgm(200Nm)で、赤ラインにすら及ばない(ちなみに少し前までは、このトルクのNm値が車名の2桁目と一致していた)。しかし、日本の道の低い法定速度のおかげか、回すほどに伸び上がっていく加速感を味わいながらも、駆け抜ける歓びは十分に感じている。それに、幌を下げてゆったりと街中や郊外を流して走る楽しさは、パワーとはあまり関係がない。

それでも、1.5トンを超える車重を自在に操るならば、やはり204ps(150kW)を超えるくらいのパワーが欲しいと思うときもある。実際のところ、同じくらいの重さだった前車320iツーリングに乗っていた頃も、325iくらいのパワーがあった方が扱いやすいと感じていたものだ。それとも、日頃からは使い切れないパワーかもしれないけれど、180kW(245ps)のBMWだったら、どんな歓びを感じさせてくれるだろうかなどと、こんなグラフを見ていると、あれこれ夢想してしまうのだ。
ブログ一覧 | F30/31 3シリーズ | クルマ
Posted at 2011/10/30 16:35:28

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この記事へのコメント

2011年10月30日 17:08
これは面白いですね!
以前からこういう出力というかエンジン性能差に応じた価格設定というのはありましたが、もう少し排気量かトルク値と車両名がリンクしてましたよね。今はどの数字にも合っていない、というかイメージでの車両名付けです。

あと1.6Lと2.0Lの差が、2Lと3Lの差よりも大きいのも不思議ですね(笑

エンジンが回って、その時の感覚とか音が好きな場合、こういうエンジンでは不完全燃焼な感じが残ります。。自分の車でも本領発揮できるのは高速の合流から追い越し車線までぶっちぎるときぐらいですし(苦笑
自然吸気の復活を切に願います。
コメントへの返答
2011年10月30日 18:21
320Siさん、こんばんは!早速のコメントありがとうございます。
ターボを採用したおかげで、トルクも排気量も車名と全然合わなくなってしまいましたね。4気筒でマフラー楕円形の私には、これからは、どのグレードからマフラーが2本になるのかとても興味がありました(笑。Z4の20iが2本なので、これからは2Lエンジンなら2本と期待したいところです。車名とのズレでは、やはり523iが気になりますね。F30に搭載されるエンジン選びや車名の選択に悪い影響が出なければいいのですが。
おお、確かに400ccの差が1リットルの差より大きいのは変ですね!前の記事で1気筒当りのパフォーマンスを調べたのですが、この4気筒ターボのエネルギー効率がかなり良いので、おそらく6気筒ターボの方も変るんじゃないかと思います。しかし306ps以上あっても…という気もしますが(汗。
320Siさんは、前の車と今の車が色んな意味で大きく性格が違いますよね。だからきっと色んな感覚を持ってらっしゃると思います。その結論がやはり、NAなんでしょうかね。NAみたいなターボを開発してくれると良いんですが(笑。
2011年10月30日 17:38
待ってました、考察・論文♪

やっぱ理系ですね♪

N20B20AもN13B16A出力(馬力)カーブが不可思議ですね。
ピークをあえて抑えてフラットにしているような気がするんですが。

そのうち出力アップ版が出てきたりして。

最後は愛車自慢?♪

そう、まわていく楽しみ・官能・ってNAなんですよね。
それもBMWの高回転型エンジン。

「・・・回すほどに伸び上がっていく加速感を味わいながら・・・」
って同感です。

以前BMWの技術者のコメントで「今後のエンジンはすべてターボエンジンとなる:::」
って言うのがありました。

時代の流れ・環境・高効率化・を考えるとそれが現段階のBMWの答えでしょうか???


ターボ車、新しい車も正直興味ありますが、
逆に今の車・NAエンジン・はBMWではもう入手不可能なのかも。。。
って思うと大切にしたいって改めて思った次第です。

ただ、、、
この3種のエンジン以外、今後どんな展開になるか楽しみでもあります。

特にM3のエンジン。
はてさて直6トリプルターボになるのか?
(これも良い答えだとおもいます。電動ターボ・タイムラグの無い・レスポンスの向上が見込まれますし。
それともV6ターボとなるのか???
コメントへの返答
2011年10月30日 18:51
E30-325さん、こんばんは!早速のコメントありがとうございます。
理系ですかね(汗…このグラフを作ったり直したり、こんどは文を考えたり、結構時間がかかりました。確かに論文を書いているみたいでしたよ…中身は趣味なのでずっと気楽ですが(笑。
トルクがフラットだと、パワーも右上がりの比例グラフになるのはまあ当然なんですが、問題はトルクの落ち込み方のほうですね。そこをいじって、馬力のピークを一定に「している」感が濃厚ですね。3Lターボの方は割と自然に曲線に「なっている」わけですから。それに、馬力ピークが一定って、燃料消費の割に加速が鈍っているので、実際の所、あまり意味がないですね。まあ、実際に乗って回してみないとよくわかりませんが、なかなか微妙なエンジンです。ECUチューナーが一番注目したい部分でしょうかね。
最後は、どうまとめようかなぁと思って迷いました。1シリーズなんかは1.6Lから3Lまでの全部のエンジンを同じボディに積んじゃうので、こもださんじゃないですが、「シャーシが速い」ボディの可能性でまとめようかとか、ディーラーで見る展示車や一般道チョロリくらいの試乗なら、ハイパワーエンジン搭載車でも車名以外の外見からは違いはわからないとか(笑。でもやっぱり私は今の愛車と別の意味で、新しいBMWにも興味がありますね。
私は一度改めてE30-325さんに伺いたいと思っていたのですが、E30を長年乗り継いできて、E90に乗り換えるまでの間に、E36、E46、それもさまざまなエンジンの変更や馬力アップがあったじゃないですか。E30-325さんは本やビデオやカタログで、それをしっかり見てきたじゃないですか。その時、いろんな新しいBMWの変化があったわけですが、どんな思いや考えで見続けてきたのかなぁと。私なんか新しもの好きで、所有欲も強くて、今くらい夢中だったら、きっと一台の車に長く乗れなかっただろうと思います。とはいえ、私だって、もしも年中買い換えていたら身が持たないから、こんな風に色々読んだり調べたりして、想像して、やっぱり最後は愛車に戻っていって、大事に乗ろうという結論になるわけですが。E30-325さんの場合、その時間がすごく長くて、それがすごいなぁと思うのです。でもやっぱりE30-325って格好良かったですよね!
BMWの技術者が今後のエンジンは全てターボって断言していたんですか。色々な方(ってE30-325さんかも(汗)、に聞くと、マツダの高圧縮NAが欧州でNAの再評価を受けているとか、メルセデスが直6NAを模索中だとか、ハイブリッド以前にまだまだ改善の余地がありそうでもあるんですがね。
ただ、どうせBMWはすでに4気筒ターボで6気筒を置き換えちゃったんだから、それなりに自信があるのでしょうし、さらに洗練して、もっと伸びる、もっと気持ちがよい、もっとCO2を出さないエンジンを開発してくれることを、後ろ向きばかりでも仕方がないから、期待する気持ちも私にはあります。
M3はどうなるんでしょうね~?トリプルターボなんてあるんですか?まあV8とかV10っていう、重厚長大な時代じゃないですもんね。ビジョンなんとかみたいな、またはアクティブなんとかみたいな感じで、電気の力でプラスαのパワーを持ってくるんでしょうかね。
2011年10月31日 12:16
こんにちは!
相変わらず興味深い記事でじっくり読ませて頂きました^^
エンジンもそうなのですが、ATの味付けでも全然違ったフィーリングになりますよね~
次期3シリーズがどうなるか今から楽しみです。
出たら一緒に試乗にいきましょう~♪
コメントへの返答
2011年10月31日 21:43
evening_skyさん、こんばんは!コメントありがとうございます。
長い文章を丁寧に読んでいただいて、とても嬉しいです。ありがとうございます。
ATも5速から8速に大変身ですし、元々ある学習機能やDSモードのステップトロニックやパドル操作などに加えて、DDC(DEC)で色んなモードで走れるので、ATといえども本当に色んなエンジンへの働きかけや車の走らせ方ができますね。E90/91前期の頃と大違いですね。そもそもたとえ上限150psでも、ふだんからそれだけのパワーを使い切るには、それなりの技術も必要ですしね。evening_skyさんはフルに使い切っていたと思いますが(^^)
次期3シリーズの乗り味に興味があります。特にホイールベースとトレッドの拡大がどう働くか。それが新エンジンやDECの中でどう感じられるか。全世界同時発売は、早くも来年2/11だそうですね。
2011年10月31日 20:57
最近出回り始めたクルマ雑誌に載っているF30関連のどの記事よりも興味深いです(^^)
BMW4台、全て4発だった私は果たして次に何を選べば良いのか・・・
いや選べない(乗れない)かも(汗)

今の愛車は150ps、そういう意味では1.6Lでも十分と言えます。
ピークパワーよりトルクのほうが速さを感じるでしょうから、おそらく今の愛車より「速えぇ」となるのでしょうが、4発NAの爆発的では無いものの吹け上がっていくあの感覚が好きなだけに仕上がりが気になるところです。
1台目のE46は118psぽっちでしたが、スチールブロックのエンジンが回っている重量感?は、その後に乗り換えたアルミの新エンジン(143ps)より好ましく感じる部分もあったのを思い出します。

でも、環境とバランスを考えると、小排気量+ターボを目指す企業姿勢にも理解があるので、エンジン屋が造るエンジンですからきっと素晴らしい出来だと期待しています♪
コメントへの返答
2011年10月31日 22:15
Mさん、こんばんは!コメントありがとうございます。
雑誌って私は読んでいないので(汗、どんなことが書いてあるのかわからないのですが、私たちにはE30-325さんが素早く逐一紹介するニュースや、BMWの発表に対する本国やアメリカの反応をリアルタイムに見ることができるので、ネットはとっても便利ですね。
全て4発だったんですね。次は3Lターボとかを買わない限り、かなりの確率でまた4発になりそうですね。私も同じです。
新しいエンジンを載せたF30どんな仕上がりになるのかは、今販売中、試乗中のF20のたくさんのインプレが参考になるような気がします。そして、それらはほとんど高評価です。
Mさんのスチールブロックのエンジンの経験のお話は、時代とか歴史とか新旧とかの意味を考える時、とても示唆的な気がします。すごく大雑把に言えば、アナログとデジタル、クラシックとモダン、木と石とか…もちろん前者に惹かれるわけですが、後者にもメリットはたくさんありますね。
たとえば環境というお話がまさにそれで、前の記事に追記したんですが、私の120iのは1km走ると204gのCO2を出しますが、新しい2Lターボの245psのフルバージョンのエンジンでも、それより55gも少ないです。私は環境論者じゃない方ですが、こういう値を見せつけられると、さすがに考えてしまいます。もっとも、じゃあ国産ハイブリッドにしようという話にはならないんですが(汗。
エンジンに限らず、新しいものにはそれなりの良さがあるので、要はそれを受け入れるかどうかという気がします。…あ、済みません、Mさんに説得してるんじゃないです。自分の中の考えを整理しようとしているだけです(汗。
というか、私としては率直なところ、次は6気筒と思って歩いてきた道が急に途切れちゃって、4気筒ターボという、よく知らない道が目の前に続いているので、とまどいつつ調べている、って感じです。
2011年11月1日 23:23
これは、非常に関心が高いテーマです。 どなたかのコメントであったようですが、最近買って読んでいるCGでもこういったテーマの記事は掲載されていません。 これは、何も、スパグラさんのブログ記事に対するお世辞ではなく、雑誌社としては取り扱いにこまるテーマなんだと思います。

その(思いつきの)理由は二つあります。

1)この手の分析をされちゃうと、クルマメーカー側が困る。。。一つ前のブログ記事がそうですが、同じメーカーのエンジンで、それも同じシリーズ、で、同じエンジンなんかを何故馬力が違うのか的な捉え方をされた場合、 ほんとにマニアな方に対しての分析ウケはいいかもしれませんが、私みたいな生半可なユーザーに対しては、どうでしょう、、場合によっては批判されるような材料を与えてしまうネタになってしまう可能性がある。。 それは、即、価格設定と馬力、トルクが見合っているかなど。。。

2)二つめの理由。。は、確か、先々月ぐらいのCGでの特集が、3シリーズと、A4と、Cクラスを比較する特集だったのですが、こういったメーカーの異なるクルマの比較というのは、これからどのクルマを買おうとまよっているユーザーに対して説得力のある記事になるが(雑誌が売れる理由の一つ)、同じメーカーで、ちょっとずつちがうエンジンを比べるというのは、雑誌を売る側としてはあまり売れるネタにならない。 というのは、3シリーズのエントリーモデルを買おうとしている人は、ある意味予算的にやはり4気筒エントリークラスの購入になり、そもそも6気等を狙えるひとたちは、やみくもに4気筒とエンジン性能を比較する必要はない(笑)

ただ、スパグラさんのブログ記事の最大のいいところは、このみんカラブログを読み漁っているようなBMW大好き人間にとっては、次に買うクルマを選定するさいの悩みを深くさせてくれるところと、ある意味、その回答のヒントを与えてくれているところなんだと思います☆
コメントへの返答
2011年11月2日 0:58
横浜すみれっ子さん、こんばんは!コメントありがとうございます。
雑誌がなぜこういうテーマを扱わないのか…という視点からのコメントは、私には思いがけないもので、とても興味深くコメントを読ませていただきました。
私は、日頃あまり車雑誌を買ったり読んだりしない方なんですが、WebCGとかあちこちのweb上の試乗インプレなどは、興味のある車については、よく読みますし、そういうメディアの特性を想像することはできます。だから、横浜すみれっ子さんのおっしゃることは、なるほどと思います。
最近多いネタは新型1シリーズの試乗記ですね。どんな誰もが、これを悪く書いている人がいません。驚くほど。
しかし、なぜ新型に批判的なことを書いてはいけないのでしょうか。本当に関心を持っていれば、好き嫌いじゃなくて、深い批判的な考察があるべきだと私は思います。日本の車メディアはこの程度のものなんでしょうか。
1)この問題について、最近のBMW(またはBMW Japan)に不信感を抱かせてしまった車は、日本の120i(本国では118i)と523i(本国では520i)ですね。しかも、日本のZ4-20iやX1-20iの場合は、2Lターボを積んだ正しい命名と価格設定という事例があります。つまり今の日本のBMWは、同じ社内のラインナップに、車格と車名の間にダブル・スタンダードを抱え込んでいるということになっています。
車雑誌を買ってまで車のことを知りたい、かなうならば、貴重な大枚をはたいて購入したいという人にとって、敵の陣地の中のようなものであるディーラー店内においてならいざ知らず、自宅でくつろいで読める雑誌が、こういうダブル・スタンダードに触れないのは、メディアとしての健全性を失っていると言えますね。CGTVを見ていると、ボッシュみたいな部品会社はともかく、車メーカーがスポンサーになっていることはないですね。それが公平で遠慮無い車批評を保証していると思います。
2)BMW、メルセデス、アウディの比較はよく見るテーマですよね。CGTVでも年中やってますね。で、たいていメルセデス、BMW、アウディの順。松任谷さんが個人的にはBMWだけど、まあこれは一般向けTV放送だからな、と思っているのが見え見えで(笑。
それはともかく、同じ会社の異なるグレードの比較というのは、私みたいな3シリーズから1シリーズに乗り換えながらも、5シリーズも気になっているところへ、7年ぶりの3シリーズフルモデルチェンジがやってきた、しかも全シリーズにわたるエンジン変更を伴って…なんて状況では、どうしても気になってくるものです。たとえば、135i、325i、523i(実は520i)なんて並べると、価格差は100万円以内に収まりますもんね。
で、メディアの話に戻すと、私みたいな乗り換えパターンや他シリーズに興味を持っている人って、本当は結構いるんじゃないかと思いますよね。そういう人たちを取り込めないようになったら、メディアとしては駄目なんじゃないかと思います。
逆に言うと、インターネットが発達した今、ディーラーやメディアは、実にやりにくくなっているでしょうね。自分自身のことを思い出しても、10年前までは、情報に関しては、見えない目で手探りしていたようなものですから。
2011年11月1日 23:50
とても興味深く、拝読させて頂きました。
私の場合、馬力とかトルクよりも回るのを楽しむ人なので、朧げには次も4発がいいなーと思ってますが、今回のターボの味付けってどうなんだろうと妄想してます。
スパグラさんもおっしゃってる伸びやかさって重要じゃないかと思うんですが、やっぱりNAには敵わないのか、いやいや最新のターボは伊達じゃないのか・・・
早く試乗してみたいですが、気に入っても車庫に入らないんですよね~F30は(泣)
コメントへの返答
2011年11月2日 2:00
Chadieさん、こんばんは!コメントありがとうございます。
長い文章を読んでいただいてありがとうございます。
トルクと回転数で馬力が決まりますよね。ところがBMWのターボになっちゃうと、トルクの立ち上がりが早くて強いので、必要な馬力に至る回転数が下がります。たぶん、そういう仕組みにしてCO2を下げてるんじゃないかと思います。
あと、8速もあるATの介在も大きく、どんどんギアを上げてくるので、これも回転を必要としないデバイスになってきていますね。
残念ながら、量産クラスの新しいBMWにNAを求める時代は終ってしまったようです。BMWに限らず、ですかね。
で、その辺を全部割り切って、頭を切り換えて新しい2Lターボエンジンの出力特性を見てみようかな、というのが今回のグラフです。そしたら、新しい2Lターボが、量産クラス最強の3Lターボに勝るとも劣らない力を持っていることに、新鮮な驚きを感じることができました。まあ、4気筒と6気筒の回転フィールの差は言うまでもなくありますが。ただ、3Lターボを気持ちよくなるほど回すと、すごい馬力になって、速度に注意ですね。アウトバーン常用のためのエンジンだなと、グラフを見ていて改めて感じました。
私はChadieさん号の音と動き方にしびれた記憶がまだ鮮やかです。F30より良いんじゃないかと思います。

プロフィール

「992型911カレラとケイマンGT4 http://cvw.jp/b/224462/43044418/
何シテル?   07/12 14:48
Porsche Cayman GT4に乗っています。他にBMW320dツーリング(G21)が妻の車です。 ハンドルネームの「スパグラ」は、初めてのBMW車...
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