THE TALLのブログ一覧

　異動の際にいただいた花が，まだ強い香りを放っている。ちょいとキツすぎるぐらい。でも，嗅覚が活きてるってことは，新型コロナに感染してない証だ。

　新型コロナと言えば，地方都市の当地にも広がりつつある。先日はバス運転士の罹患が明らかになり，一部の路線が運休になった。
　様々な不便を託つ…。いや，不便なんて言ってるのはまだマシなんで，危険を被ってる様々な方々…。


　『無事是貴人』
　アレが欲しいコレがしたい…。そういう心を離れ，いかなる境遇に置かれようとも“見えるまま・聞こえるまま・香るまま・味わうまま・触れるまま・感じるまま“に，為すべきことを成す。
　ついつい忘れがちな，【あるべき生き方】を問い直す機会にしたいものだわ。

「後方支援は嫌じゃ。最前線で己の腕を磨くことに集中させろや！」
　そうホザいて降格を申し出て人事異動。
　願いがかなって心機一転…と思いきや，新人君育成係がオマケでついてきた。

　昨日は市内の新人君育成関係者100名が一堂に会する研修会…だったが，コロナ騒動で小一時間の説明で打ち切り。
　この時間だと直帰できんじゃねぇか。

　…どれもこれも，思い通りになりゃぁしねえ。人生ってそんなもんよ。
　そんなオイラの気持ちにゃぁお構いなしに，桜は満開である。


　早朝ドライブがてら，市内の桜をひとまわり。
　ベタな観光地石川門！






　市内でも有名な通称『Ｗ坂』は，夏は木が茂って隠れてしまうが，桜の影にうっすらと。






　市内を貫いて流れる犀川河畔も桜の名所。

　人の営みなんぞにお構いなし。川は流れ続け時節がくれば花は咲く。

　昨日に紹介した雑誌『ＴＺ250』には（こっち参照）紹介されてなかったのが，84年式の49Ｖだ。

　この49Ｖに乗り世界チャンピオンを獲得したのが，クリスチャン・サロン。その車両を紹介してる雑誌が『レーサーズ　外伝』（こっち参照）で，まだ書店には並んでるだろう。

　でも，『レーサーズ　外伝』で紹介されてるのは，最近になって撮影された，動態保存の車両で，サロンが乗ってたのとは微妙に異なっている。そりゃそうだ。37年前の車両を動態保存するには，パーツに苦労するだろう。

　んじゃ，サロン車とはどうだったのか…。

　『RIDERS CLUB』　№82　１９８５年４月号に特集されてた記事から紹介しよう。

　　まずは，カウルにキャブへのインテークダクトが見られる。高地の南アＧＰ向けに，吸気の酸素密度を上げるべくして造られたが，シーズン後半ではふさがれていた。

　カウリングを取り去ると，内側は仕切り板が貼られている。ラジエターを通って温度が上がった空気をキャブが吸わないようにしてある。

　ＹＰＶＳ付きのＨＨシリンダー。特別に造らせ，独占的に使用してたという。

　キャブのパワージェットが追加され，２本ずつになっている。

　レブ・カウンターは，西ドイツ製のクローバ－。

　フロントサス上部から伸びるチューブは，真ん中でエアチャンバーにつながっている。サスのエア容積を増やしたかったんだろう。

　

　サスのボトムケース上部にはスタビライザーが取り付けられている。

　リア・ブレーキ・キャリパーは，スタンダードのフロント・ブレーキを使用。サロンは比較的リア・ブレーキを使うらしく，500ｃｃに転向してからもリア・ブレーキを使わないローソンと比べて，一回りゴツいキャリパーを使ってた。

　

　まだまだ，フロントフェンダーの形や取り付け方が微妙に違ってたり，車体左サイドのバッテリー取付ステーが異なってたりする。

　パーツ・フェチには堪らんディティールの違いが多々あるのだ。

　

　

　これは絶対に買わねばならぬ(笑)！

　ワークス・レーサーと違い，市販レーサーにスポットが当たることは多くはないだろう。
　でも，ＴＺなんてのは，カフェレーサー（死語か？　笑）のお手本だった。

　各年式のＴＺの詳細が，美しい写真で紹介されている。ＴＺの写真集といってもいいだろう。２輪変態にとっちゃ，60万部売れたという○中○な○の写真集よりも，そそられるモノがあるぞ(笑)！

　後半はＴＺで闘った名もなきノービスライダーたちの物語。これも読みごたえがある。ヤマハ２stファンなら是非！

　

　そう言って職場を離れた。

　同僚は冗談だと思っているが，大多数の方とはそうなるだろう。人事異動で明日から別支店勤務なのだ。
　別々の職場に通勤する生活が始まれば，どこかでバッタリ出会う機会なんぞ，そうそうあるものではない。

　いや，たとえ机を並べて仕事をしてたって，絶対に明日会えると，どうして言い切れよう。志村けんが，そうだったではないか。突然，彼の芸を見ることが叶わなくなってしまった。

　最後の日も，なにげない日も，同じ一日。二度と帰ってはこない，その日限りの一日だ。
　
　令和２年度が始まる。
　新たな環境に身を投じることで，自分から何が引き出されるのだろうか。

　さて出勤である。