
長くなったので、前回(
こっち参照)から仕切り直して…
ロードスターRFのフロント床下にあるエアダム…
とどのつまりは、気流を阻害し圧力を上げてフロントを持ち上げる。そうして後ろとのバランスを取ったということだ。
実際、『Motor Fan illustrated 126号』誌には、次のようなグラフが載っている(同誌より引用)。
フロント揚力(Clf)もリア揚力(Clr)も、幌車のND S/T に比べてND RF がわずかに多い。だが、前後比率はさして変化がないのがわかる。
余談ながら…
NC型のハードトップを除けば、NAからNDまでリアの揚力は大同小異。モデルチェンジのたびに、フロント揚力を減らし、前後の揚力バランスに力を注いできたのがわかる。
NC RHTだけ、ロードスター歴代の中でリアの揚力がとびぬけて低い。逆に考えれば、同じハードトップであるND RFのリア・ウィンドゥまわりが、いかに揚力を発生(こっち参照)してるかがわかる。
前後の揚力バランスをねらい、わざわざ新規パーツを追加してフロントの揚力を増やす。『ロードスターRFのすべて』誌では、この対処法について書かれている(以下引用)。
リアのリフトを抑えるなら、トランクリッド末端の形状をいじるか、スポイラーを追加するなどの方法もある。しかし、走り去る姿の“ロードスターらしさ”に共通性を持たせたかったことから、リヤエンドの形状は、バンパーも含めてまったく変えていない。
…なんてデザインにこだわったように書いてるけど、ホントのところはコストなんだろう(笑)。
トランクリッド形状を変えるとなると、新規に金型を起こす必要がある。
リアスポイラー or 床下エアダム、コストから考えりゃぁ当然ながら後者。樹脂成型で塗装も不要だから。
グダグダ書いてきたが…
RFの揚力低減に【フロント床下のエアダムを取っ払い、トランクリッドにスポイラーを装着】ってのが考えられる。
でも個人的には“羽根モノ”が好きじゃぁ無いんだな。ノーマルのスタイル、アレはアレで完成してる。取ってつけたようなモノは取り付けたくない。
何はともあれ、
エアコンフィルターがショボいのに(こっち参照)、空力バランスにここまで配慮したマツダ。快適装備より走行性能に力を入れた設計へ敬意を表し、外観はノーマルを貫くのである。(ここまで書いてオチがそこかよっ 笑)
Posted at 2022/02/04 01:01:35 | |
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ロードスター | 日記