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2024年05月08日

SRAM RED eTAP AXSを約3年使ってみて

元々、私はシマノ製グループセットを使っていました。
R5800 105から始まり、R7000 105、R8000 アルテ、R8070 アルテDi2
Kingzydecoに組んでる GRX800(機械式)
Procaliberに組んであったDeore M6100、組み替えたM8100

GRX800は現役です。

シマノのグループセットで当初は50-34Tに11-28Tの組み合わせ。
次に52-36Tに11-28Tの組み合わせ。
52-36組んでる時が最も走れていた頃でして、52Tチェーンリングで踏んでいく間隔が今でも好きです。
その踏んでる感と、回している感がとても好きでして
Madone SLRを買う時にコロナ禍の影響でシマノ12速グループセットがなかなか発表にならない関係で「既知の11速を買うよりも、ここは人柱上等!の気持ちで初SRAMかつ12速グループセットを買おう」と決めて、SRAM組みで買ったんです。

SRAM eTAP AXSは、スプロケのトップギアに「10T」を採用する事で拡がる選択肢。
という売り文句のような感じでPRしていたように思います。
そこで、52-36Tの感触が好きだったのでeTAP AXSで「52-36T相当」のギア比となると紹介されていた「48-35T」のチェーンリングをチョイスします。

※当時は、50-37T、48-35T、46-33Tの3種類でした。

48÷10=4.8
52÷11=4.72727…

というトップのギア比の関係で、48-35Tは52-36T相当という触れ込みだったんですね。
確かにトップギアを見ればそう。

しかし、踏んでる感じとしては途中のどのギアでも「48Tで回している」という感触なんですよね、結局。
そこで、物足りないからノーマルフロントディレイラーのままで組み替えられる「50-37T」のチェーンリングに入れ替えようかなとしていた時期があったんですよ。
54-41Tだとか52-39Tなどのプロ支給品と同じ歯数を持つチェーンリングも市販されましたが、ビッグチェーンリングに対応したフロントディレイラーを買わないと装着できないんで、諦めました(常に売り切れで入手困難)



という長い前置きになります。
これは、昨年までの私の所感です。でした。

今はちょっと違うんですよ。

今の物件担当になってから、異常な忙しさでスケジュール追われまくっている状況で、まともになかなか走りに行けない。
単にトレーニング不足に陥っているんですけど、その状態でならわかる事がある。
というのを学びました。というか、気付きに繋がりましたw

特にSRAMのは理にかなっていると思うんですけど、トップ「10T」というギア。
これがある事で、52-36T相当となるチェーンリングが「48-35T」まで落とせるんですよ。
素人なら、これで十分以上に高いギア比となります。
だって、最高速は52T÷11T=4.7272727…を超える、4.8です。

それでいて、他のギアでは52Tや36Tで回すよりも「低いギア比」となります。
つまり、走れる範囲が拡がるんですよ。
奈良県内にある、国道308号線に迷い込んでも登れるんですよw
(それはちょっと違う)
例えが極端でしたが、最高速は同様の速度を出せるように確保したまま
素人が走れる範囲を拡げる、キャパシティが高まるという意味で最高速以外は全て低いギア比となるような構成になるんですよ。

これって素晴らしい。

グラベルロードやマウンテンバイクのように、不安定な路面でトルク掛けないと登れないけど、トルクを掛け過ぎるとあっさりとグリップを失ってズルッ!と滑って登れなくなるような路面と勾配に対して、タイヤのグリップと相談しながらホイールの回転とクランクを回す脚の回転をリンクさせるかのような、あの楽しい登り方が舗装路で必要となるか?と言われれば、必要ないですけれど…
走れる選択肢が拡がるっていうのは素敵な事だよな。
と、今は認識しています。

昔からロードをやられていて、今ほどワイドなギア比を持つスプロケットがない時代。
また、多段化されたとは言っても今ほど凄い数を持ってるわけでもなかった時代。
そんな時代から自転車をやっておられる方は、「そんな低いギア比要らん」とおっしゃる事もありますが、ちょっと違うんですよね。

高いギアで踏んでいくよりも、低いギアでケイデンス高めて速度を殺さないようにしながら、心肺や脚を休めながら速度キープして進む。
という走り方もあるんですよね。

eTAP AXSが出てきた時に、様々な人が「そんなギア比はダメだろ」と意見されている方もいらっしゃいました。


この方は大変詳しい方なんですが、SRAM eTAP AXSに関してはちょっとだけ頓珍漢な事を言ってますね。
つまり、一昨年までの私と似た感覚。
そんで、今だから突っ込める話しなんですけど…
トップ側をまともに踏める人って、トッププロ含めて何割のユーザーが居ますか?
私のようなホビーライダー含めてしまうと、ほんの数%しか存在しないと思います。
そんな出番が非常に少ないトップ側のギア比のクロス加減を比較するよりも、出番の多いロー側からミドル~高めのギア比まででも十分以上にワイドに使える、本当に使えるギアを多数用意する事になるSRAM eTAP AXSの「トップ10T」を採用した事で生まれた「チェーンリングを小さくしても、最高速が保てる」という事実。

そして、コメント欄を見ていて私が正に言いたいことをおっしゃってくださっている方がいらっしゃったんで、そのコメントを転載します。

@makoto-ky2dhさんのコメント↓

飯倉さん、ギア比の範囲をちゃんと考えてますか?
AXSの比較としてアウター55t、トップ12tという例を挙げておられますが、その設定でAXSのアウター46t、10-33tの範囲をカバーするためにはローギア40t程度まで必要になります。
つまりアウター46tで10-33の12速、アウター55tで12-40tの11速、これでギア比の範囲は大体同じです。
仰るとおりトップ側は55tを使った方がクロスレシオになりますが、ロー側はスカスカもいいところですよ。
さらに言うとアウタートップなんてダウンヒル中のハイスピード域で足が回りきってしまうのを防ぐために存在してるようなギアなので、そこがクロスレシオかどうかなどハッキリ言えばどうでもいいですね。
それよりも現代の流行(ローギア充実、グラベルロード流行、フロントシングル傾向)を考えればトップ10tにしてローギアに余裕を持たせるのは当然の流れです。
シマノも当然追従してくるでしょう、というかXTRで既にマネしてます。
まあ、これを否定しているようでは時代に取り残されるだけですので。


このあたりは、まずフロントシングルのグラベルロードを経験した上で、マウンテンバイクを経験してわかった事でもあるんです。
そして、以前の記事で私が書いた記事があるのですが、2018年からロードバイクを始めた私たち。(妻も私も)
その頃の常識が、いまや非常識になり得るほどこの6年間で劇的に機材の進化が著しく発展しています。
このあたりの詳細は割愛しますが、2018年頃に善しとされていた常識が、今では違う内容で善しとなっています。
これがダメかOKかでいうと、OKな方向でより進化していってます。

この辺りを見誤ると、貼った動画のようになっちゃうんですね。
今や、シマノも12速化されてどっちのギアが増えているかというと「ロー側」が増えています。
正確には、元々あった11-28Tのようなギア比構成で増えたギア1枚分、クロスレシオを推進させたスプロケットもありますが、一般的に広く売れているのは低い方のギアが増えたワイドスプロケットの方です。

ユーザーの方が正直ですw

そして、実際に使うとわかりやすいんですが
ワイドスプロケットの方が選択肢が広いんです。
多少チェーンリングを大きくして(私はできませんでしたが)踏んでる感が増すセッティングにしても、11速時代のビッグチェーンリング選択時よりも実際に走れるエリアが拡がっているという事実。

この差は非常に大きいです。

また、私自身もまだついていけてないんですけど。きっと。
もうフレームもホイールも、2018年頃からロード乗り始めて興味を持ち、2019年や2020年頃まではネット記事などを読み漁り、わからないなりに理解しようと文章を読みまくりましたが、その時に仕入れた「常識」がまるで役に立たなくなっているって事はないにしても、また新たな「常識」を入手しないとついていけない状況になりつつあると思います。

それほどまでに、機材の進化と取り巻く環境の変化が凄まじい。

そして、ここまで長文書いといて言うのもアレなんですが…
私の正直な感想をまとめると。

①11速時代のシマノパワートレーン積んだモデルは完成度が高い
→タイヤプロフィールが現在主流のワイドリムに適合させたASTM規格へ移行していってるので手放しで「とても長期間乗れます」って言い切れない難しさが発生しつつありますが、11速時代のモデルもいわゆるひとつの完成形だと思います。

②12速時代の現行ディスクロードモデルも見方によっては完成度が高い
→先日書いた新しいホイール。
べらぼうな性能です。
ですが、そこまでの性能が果たして私たちのようなホビーライダーに要るのか?
それをいっちゃうと、今私が乗っているMadone SLRも要るの!?
という本末転倒な話題になっちゃうんですけど、そこに分水嶺があると感じています。
来年以降、リリースされていくだろう新しいモデル達のうち
本当にプロ仕様
スポンサー付いてないと維持・管理するのがきついというプロ仕様
という機材が生まれる割合が増えていくと思うんですよ。
もう、そこまで来ていると思います。
全てがライトウェイトのオーバーマイヤーみたいな製品になるとは思いませんが、そういう極端な仕様に近しい、維持・管理するのが大変な仕様がどんどん生まれていく割合が増えると予想しています。

そこまで考えた場合、2020年~2024年の間に生まれた製品たちの落としどころというのが絶妙だと思うんですよね。
ハイエンドな性能を実現しつつ、ホビーユースでも対応できる耐久性も併せ持つという事実。
その塩梅が非常に優れていると思っています。
そんな年代の機材を大事に保有しておくというのは、これから先の変化次第ではありますが長い間、変わらず楽しむという目的においては狙い目じゃないだろうか。

と、そんな事をつぶやきたくなったんですよねw
長文失礼しました。
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Posted at 2024/05/08 11:34:33

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