Show Me Your Way J.Boy!
帰宅したら家族全員家にいない当家からこんばんは~
ドコ行ったのでしょう?
机の上に書置きはないので家出ないことは確かですw
さてさて。。。
水曜日辺りからこちらの地方でも彼岸花が咲きはじめました。
今年も猛残暑の影響で彼岸花の咲く時期が遅れてるそうです。
もともと、彼岸花は中国から伝来した帰化植物だそうです。
日本中の彼岸花は遺伝子的に全く同一で、
中国から伝わった1株の球根から日本各地に株分けの形で広まりました←豆知識
お墓や日陰に多く花を咲かせることから、不吉な植物として嫌われる場合が多いです。
実際、猛毒を持つ花なんですよね。
オレは彼岸花に対してはイイイメージです。
だって、夏が終わって雪山シーズンの間近に咲きますからねw
んで、本題。
「彼岸花」って言えばこの童話を思い出しました。
以下抜粋
「彼 岸 花」 林 有加作 (全文 原文のまま)
ある年の七月、十才の少年の命の灯が消え、ひとつの魂が生まれました。
短かい命から生まれた小さな小さな魂でした。その小さな魂は、母が恋しくて、神に、もう一度だけ母に会わせてほしいと頼みました。
神は、その純心無垢な魂を不憫に思い、願いを聞き入れてくれました。
そして、神は、こう言いました。
「一日だけ、おまえを人間界にもどしてあげよう。ただし、人間の姿では、もどれない。母が、おまえの姿を見つけ、母の声を聞くことが出来たなら、いつか再び、親子として人間界に生まれかわることを許そう。しかし、母の声を聞くことが出来なかった時には、魂は、消えてなくなってしまうが、それでもよいか?…」
小さな魂は、九月半ば、母との思い出深い彼岸花の姿をかりて、母の住む家の近くの土手に、ひっそりと咲きました。
なつかしい家の窓には、悲しげに外を眺める母の姿がありました。
精一杯、健気に咲く一本の赤い彼岸花に目がとまったのでしょう。しばらくすると、母は、引き寄せられるかのように、ゆっくりと土手の方に近づいてきました。
そして、母は、彼岸花に顔を近づけ、語りかけました。
「もう、彼岸花の季節になったのね…。ひろくんは、いつも、お母さんのために、このお花を摘んできてくれたよね。ありがとう。」
母の目から涙がこぼれ落ち、声にならない声をふりしぼって言いました。
「ひろくん、おかえりなさい。」
そう言って、花をやさしく手で包み込みました。
なつかしい母の声とぬくもりでした。
その母のやさしい声を聞くことが出来た瞬間、<お母さん、ただいま! いつかまた、きっと、お母さんの子どもに生まれてくるからね。ありがとう、お母さん!>
彼岸花は、母の言葉と、いく粒もの涙を花びらで受けとめ、ひとすじの光となり、空に昇っていきました。
母は、空を見上げ、いつまでも祈りつづけました。
以上抜粋
最初、この童話を読んだときは、あふれる涙を止めることができませんでした。
いわれなき犯罪に巻き込まれ亡くなった少年の無念さは計り知れません。
今年も「彼岸花」の季節がやってきました。
Posted at 2012/09/28 21:00:09 | |
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