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自分も物を作る仕事をしてますと、如何に完璧を期したつもりでも思いがけない不具合は絶対に無いとは言いきれません。
現在スバルの一部車種で不具合が有り操業停止している様ですが、問題が起きた時に直に向き合って生産を停止する姿に好感がもてます。

昨年『空飛ぶタイヤ』と言う映画が公開されましたが、これは現実の事件がベースになっております。映画では正義が勝つ様に出来ておりますが、現実の事件は
そうは行かなかった様です。

事件は、ある運送会社のトラックの車輪が走行中に外れ、歩道を歩いていた母子を直撃。母親が死亡しました。
トラック製造メーカーの調査が入り、当初は運送会社の車輌整備不良とされました。
運送会社は社会的責任を問われ倒産しましたが、実はこの車種では同様の事例が相次いでおり、第三者の再調査によりハブの強度不足をトラック製造メーカーが認識しながら対処せず。運輸省に虚偽の報告をしてリコールを隠していた事実が発覚します。

問題の自動車メーカーは副社長らが道路運送車両法違反（虚偽報告）で有罪。罰金20万円。部長・グループ長らは、業務上過失致死傷罪で禁固１年６月、執行猶予３年の有罪判決。

また、被害者の母親が自動車メーカーを相手取り、賠償金1.6億円の民事訴訟を起こし、メーカー側は遺族に謝罪しながらも無罪を主張。
最終的に最高裁まで争い原告の勝訴となりますが、損害賠償は遅延損害金を含め約670万円と請求額とは程遠いものとなりました。


人間の作る物は100パーセント完璧では無いです。だから、問題が起きた時には対処します。
リコールが発表されるのは問題に気づいて対策を講じた結果です。

問題に気付かなかったり、隠したりする方が罪深いのです。