
標題の場面をご存知、あるいはご記憶でしょうか。「さよなら銀河鉄道999」オープニングでのメーテルの肉声です。
アンドロメダから地球に戻った星野鉄郎は、機械化人間との血みどろの戦いにパルチザンとして加わっていました。ある日、鉄郎のもとへ友軍兵士が自分の命と引き換えに電子チップを届けます。再生すると、メーテルの肉声で標題のメッセージが流れたのでした。
鉄郎の仲間でも、戦争で荒廃した今の地球に銀河鉄道がくるわけないという意見が支配的でした。鉄郎自身も半信半疑でそのように考えていました。それでも、出発します。懐かしいメーテルの声に突き動かされたのでした。
パルチザンのリーダー格だった老兵は、鉄郎の若さに賭けてみようじゃないか、と周囲を説得し、駅に向かう鉄郎の援護を決意します。
数多くのパルチザン達の命と引き換えに、鉄郎は、銀河鉄道が発車するメガロポリス中央駅99番線ホームの直下までたどり着きました。予想どおり、駅は、倒壊寸前の廃墟同然となっていました。鉄郎は、999がこんな荒れた場所にくるわけない、という諦観の境地に至り、悲しげな表情を見せます。ところが、メーテルの肉声が予言したとおり、999は地球にきていたのでした。
――ここからは、リアルの話です。
私にとってのメーテルは、菊池桃子さんです。原作でメーテルが鉄郎に語った有名な台詞が、自分の中で一番受け入れやすいものとなっています。私は、あなたの少年の日の心の中にいた青春の幻影に過ぎないという説明です。
自分にとって、桃子さんは、まさしくそういう存在になっています。
このたび、「999に乗りなさい」というメッセージを企画会社のDMで受け取りました。8月にコンサートが開催されるというのです。しかも、一般発売前の特別枠でチケットが買えるという情報でした。
実は、半信半疑で、直ぐには申し込みませんでした。
――私は、メーテル。鉄郎、999に乗りなさい。
午前動かず。
――私は、メーテル。鉄郎、999に乗りなさい。
夕方まで動かず。
――私は、メーテル。鉄郎、999に乗りなさい。
就寝時間になっても動かず。そして就寝しました。
――私は、メーテル。鉄郎、999に乗りなさい。
夢枕で聴いた声で目を覚まし、ようやく決意しました。寝床から抜け出し、鉄郎同様、メガロポリス中央駅に向かいました。
林哲司 SONG FILE with Special Guest 菊池桃子。
来月、私はここへ乗り込みます。
999の特等席が取れました。
通算二度目の最前列です。画像は、2014年のときでした。
2022年8月、メーテルに会いに行きます。
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2022/07/20 08:15:38