
かつて、私の会社では、マイホームを建てると転勤になるという当事者はまったく笑えない話が絶えませんでした。必然的に、営業職やそれに近いスタッフ職の社員は、マイホームの購入に対して慎重居士になる傾向が高くなっていきました。
その後、会社の福利厚生が刷新され、住宅手当の規定が大きく変わりました。45歳を過ぎた社員に対してマイホーム購入が推奨されるようになったのです。その引き換えとして、マイホームを建てた土地周辺に勤務できる故郷人事が多くなりました。
一般管理部門は、これで問題がありませんでしたが、一部の営業所が大変なことになりました。いくつかのエリアで、年齢バランスの極端な不均衡が生じたのです。
一例として、ある営業4名のチームは、リーダーが39歳で、部下の3名が60歳前後の元所長経験者ばかりという編成になっていました。
一番気の毒だったのは、定員7名の営業所に、唯一の20代で着任することになった若手でした。オジジ6名の月例発表は僅か5分ずつなのに、20代の営業マンのところだけは、質疑とコーチングで長引き、いつも半日以上かかっていたそうです。
この痛い話は、「オジ捨て山問題」と命名され、5年くらいかけて慎重に改善が図られていきました。
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2022/11/01 11:41:06