
唐突ですが、ポルシェとフェラーリのエンブレムに描かれている馬が、どちらを向いているのか、直ぐにイメージできますか? 私は、あるとき以降、明確に記憶できるようになりました。
以前に、製品パンフレットのイメージ画像にサラブレットを使用したことがありました。著作権の問題をクリアするために、レンタルフォトのデータベースから一番イメージに合うものを選びました。馬が右向きに疾走する美しい姿でした。競馬好きの同僚が、「ダービー馬に違いない」と断言しました。皐月賞と菊花賞では、コースをまわる向きが逆のため、画像とは異なっていると力説していました。この話をきっかけに、馬の向きに関する議論になりました。
調べてみると、なかなか興味深いことが分かりました。まずは、上手くいくという語呂があります。風水では、左馬の縁起がいいようです。馬を逆さに読むと、「まう」となり、舞うことを想起させるポジティブなイメージが湧いてきます。ギリシャ神話に登場するペガサスは天馬ですので、好印象しかありません。マニアックなところでは、北斗の拳で、ラオウの愛馬である黒王は、左馬として描かれていることが多い印象でした。
左馬優勢のなか、最終的には、高級ブランドでの実績を重視しました。セリーヌが使用する馬には、両方の向きがありましたが、左馬のほうが多いようでした。そして、ポルシェとフェラーリは、ともに左馬になっていました。これが決定打となり、レンタルフォトを加工して左馬にしました。原画を反転させていますので、売上が上手く舞うという隠れたメッセージを込めていました。
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2023/03/10 08:05:46