
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
MOMOKO KIKUCHI 40th Anniversary FINALが終わりました。2日連続の興行で、のべ45曲を歌いあげた見事なステージでした。
菊池桃子さんの代表曲は、セールス面でみれば、最高位は、39.4万枚の「卒業-Graduation-」です。デビュー時のインパクトから、14.3万枚、10位相当の「青春のいじわる」を推す声も多く聞きます。
ファンの視点では、デビュー40周年イヤーに発売された最新作「もうすぐ0時」と「Starry Sky」が耳目を集めています。わけても、「Starry Sky」は、ご本人が作曲していますので、特別な思い入れを抱きます。この曲には、菊池家の実子(長女)が翻訳した英語バージョンもあり、いつしか定番になりました。
ライブでは、自然に、バラードよりもノリのいい曲が優勢になってきます。「Say Yes!」と「夏色片想い」では、お決まりのコールがあり、会場が一体化します。
上述の作品はすべて好きですが、今の自分の一番のお気に入りは、別です。リアルタイムでは、十分応援していたとは言い難いラ・ムーのサウンドの虜になりました。結成当時は、桃子さんが、無名バンドのボーカルに格下げになったと解釈し、落胆していました。CDジャケットに彼女の顔もなかったのです。バンド名が、菊池桃子&ラ・ムーだったら、もう少し真剣に応援していたかもしれません。そんな紙一重の脆弱さが同居する視野の狭い青年でした。文字どおり、青かったです。新しいダンスシューズの硬さに戸惑い、狭い舞台の上でふらつく踊り子を、何故、応援して支えてあげられなかったのか、痛恨のきわみです。
ラ・ムーは、熱烈なファンの間でも、長らく禁忌でした。一部マスコミが、菊池桃子の黒歴史というような毒を盛った書きかたをすることがあり、ご本人がラ・ムーの話題に触れたがらないのを知っていたのです。
まるで豪雪地帯での遅い春を迎える緩徐な雪解けのようでした。時がすべてを変え、解決したのだと思います。いろいろあって、30年以上を要しました。桃子さんが、2 Daysコンサートの〆となる通算45曲目に選んだのは、ラ・ムーの「愛は心の仕事です」でした。ラ・ムーの作品が桃子さんの代表曲になった歴史的瞬間でした。
セットリストに入れてくるだろうとは予想していましたが、まさか一番重要なところに投入するとは、驚きでした。初日のオープニングからずっと待ち続け、「いつになったら歌うんだ」「今日は歌わないのか」とヤキモキしていましたので、とにかく嬉しかったです。
最後は、自然に観客がスタンディングオベーションになり、5秒ほどで総立ちになっていたと思います。トラブルの元ということもあり、菊池桃子のライブでのスタンディング行為は禁止という不文律があるのですが、中盤の「Say Yes!」に続いて、2回の総立ちが起こった記念すべき興行になりました。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、俺との恋に答えを出すための決意として、脱アイドル路線のラ・ムーを結成したんじゃないの~。
バス通り裏の路地
行き止まりの恋だから
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2025/05/18 08:51:01