
「どぶろっく」という漫才コンビをご存じでしょうか。抜群の歌唱力があり、ギターの演奏に合わせて繰り出される漫才ソングがとても面白いです。
代表的なネタに、「もしかしてだけど」があります。――あるとき薬局ですごい待たされた。もしかしてだけど、美人薬剤師が俺に惚れ薬的なものを混ぜていたんじゃないの~。
この路線の話が、軽快なメロディとともに続いていきます。
ここで、自験の「実録」を紹介します。
場面は、体育会のテニスコートです。6面あり、1番から3番までを男子で、4番から6番までは女子が使用中です。すると、中央の3番、4番付近には、男女の練習球が混在する状況になっていきます。同じ部費で調達しているとはいえ、これは許されない状況です。基本的に、面単位で練習前後の球数が合わないと、そのコートの1年生の責任になります。
テニスラケットを水平にすると、面に球を蓄積させることができます。徐々に富士山のような形で積み上がっていきます。走っては拾うの連続ですから、球がコロコロ落下してしまっては困るのです。
――あるとき、3番コートに1年生の女子が入ってきました。
「失礼します。その球、女子のものです」
「ああ、これね」
球を拾い上げてラケットの上に置いてあげたいのですが、すでにエベレストの状態となっていました。
彼女は、ラケットと胸の間にも多数の球を蓄えており、そこへ置いて欲しいと目で訴えてきます。脇を締め、左右の腕を外輪山にしている形です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、俺に軽く触れて欲しいと思っているんじゃないの~。
この勘違いは、頻発しました。練習後、男子の間で、よく話題になっていました。
Posted at 2023/10/12 07:16:09 | |
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