
ミルクボーイの鉄板ネタ「コーンフレーク」風のシリーズです。
「あるタレントの名前が思い出せなくてねえ。髪は、さらっとしたセミロングの印象が強いなあ。肩に触れてから、前のほうにふわあっと自然に垂れる感じでさあ。短くしていた時期もあるんだけどね」
「菊池桃子かな?」
「でも、オッサンだったような気がするんだよね」
「じゃあ、違うかあ」
「歌手としては、声量はあまりなくて、独特の歌いかただった。それで、マイクに口を近づけて歌っていたのかもしれないなあ」
「ああ、それは、ウィスパーボイスの桃子だよ。意識的にあの歌いかたをしているらしいよ」
「武道館での伝説的なコンサートが有名だった」
「1985年だね。桃子は、17歳で武道館での単独コンサートを開催して、22,000人集めたんだ。1966年のビートルズ公演の記録を塗り替える快挙だった。しかも、入場できなかったファンが1万人以上いてね。実は、俺もそうだった。あのときは、残念だったなあ」
「自虐ネタにしているほどロックンロールでのヒット曲がなかったけど、ロックのカリスマとして称賛する声もあったんだよね」
「そんなディープな話をよく知ってるね。筋肉少女帯のパンクでポンという楽曲で、ラ・ムーの桃子を真のロッカーだと褒めたたえるフレーズがあったんだ。きっと、大槻ケンヂもファンだったんだろうね。ラ・ムーは、いい曲歌ってたよ。小室哲哉も影響を受けたと公言している」
「音楽史に名を刻んでいるのに、何故か、紅白歌合戦に出場した経験がないんだ」
「1985年のシングル年間売上は、中森明菜、チェッカーズ、安全地帯に続く4位だからね。桃子ファンの心理としては、選ばれて当然だと思ったよ。いろいろある世界らしいから、仕方ないね」
「決定的な口癖というか、フレーズがあったんだよ。7文字か8文字くらいの」
「桃子の口癖は、なにはともあれ、だけど、フレーズとなると、違うなあ。映画テラ戦士ψBOYのディラスポーラかな」
「思い出した! ロックンロール! シェケナベイベー! 内田裕也だ」

ときを経て、ラ・ムーもよく聴くようになりました。
これぞシティポップだと思います。
Posted at 2024/01/14 08:03:12 | |
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