
米国アトランタへの出張を命じられ、2人の先輩とアトランタに1週間滞在したときの思い出です。標題のとおり、2006年のときでした。
車の話題としては、日本車の多さにびっくりしました。わけでも目立っていたのが、ハリアーでした。
初日は、完全にフリーでしたので、3人で街中を散策しました。中心街には、立地的に安全で味も確かそうなレストランが多く、1週間の夕食には困らないと確信できました。
突然、最初に声をかけられたのは、私でした。現地の少年が、「アイアン・ドーン」を連呼してくるのです。ジェスチャーは、物乞いでした。先輩方に訊いても、そんな単語は知らないとのことで、スルーすることにしました。
Iron×Dawnの謎だけが残りました。直訳してしまうと、鉄の夜明けとなり、意味が通りません。未知の外国語か、何かの暗号にしか思えませんでした。
少し遅めの昼食をオープンテラスで食していると、再び「アイアン・ドーン」の連呼に遭遇しました。先ほどとは違う少年でしたが、物乞いの仕草は共通していました。その少年は、我々だけにしか関心がなく、他の客には目もくれていませんでした。
こうなると、偶然とは考えられません。想像していたとおり、間もなくして、三度目のアイアン・ドーンに遭遇しました。明るいうちに地下鉄の様子を見ておこうという話になり、下りのエスカレータに乗っていたときでした。反対側の上りに乗っていた少年が、同じように連呼してきたのです。ただ、一つだけ違いがありました。物乞いではなく、フレンドリーな話しかけられかただったのです。
その少年の笑顔を見た刹那、閃きがありました。
アイアン・ドーン、アイガン・ドーン、アイガ・ドーン、アイガ・トーン、有難う!
――日本の皆さん、ジョージア州へようこそ。
そう解釈しました。
物乞いの謎も解け、スッキリしました。
Posted at 2022/08/17 08:34:11 | |
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