桃乃木權士のブログ一覧

TV取材も受けている名物天丼です。タレ多めで注文しました。
季節によって、具材が変わります。今年の秋冬は、下仁田ネギと牡蠣が加わりました。
中央にそびえる大穴子は、通年のもので、丼の蓋によって支えられています。箸を入れると雪崩のような状態になるため、蓋を小皿にしていくつかの具材を移してから、本格的な発掘を開始します。
どれも美味しかったのですが、わけても旬を感じる濃厚な味わいの牡蠣が印象的でした。鱧の天ぷらが大好物のため、代役が牡蠣になったのを少し残念に思っていましたが、その気持ちは霧消しました。絶品でした。

洋食屋ですから、スープは腕の見せどころでしょう。季節感の表現力に、いつも感嘆させられている店です。
とりわけ、今回は、印象に残りました。紫芋をベースにした美しく美味しい一皿でした。豊かな風味に、下ごしらえの努力を感じずにはいられませんでした。脇役としては、最高レベルになっていると思います。

私のメーテルこと、菊池桃子さんは、ステージのプロだなあ、と思います。TVでは絶妙な視線をカメラへ送り、コンサートでは、会場のほうぼうを見つめながら歌い続けてくれます。
観客席にいると、彼女の視線がくるのが分かります。一瞬ですが、歌唱中の彼女と目が合うのです。「うわあ、俺を見つめながら歌ってくれてるよ」と感激します。
歌いながら目を合わせてくれているのは、事実です。しかし、自分だけ、というのは完全な錯覚であり、そうではありません。彼女は、見つめている周囲一帯へ同時に視線を送ることができる方なのです。長年の鍛錬によって修得したのか、天賦の才が大きいのかまでは分かりません。
あるコンサートで、桃子さんが客席を煽ったことがありました。「みんな照れちゃだめだよ。もっと、私のことをがん見して欲しいな」という発言でした。視線が合う感覚が彼女にもある様子でした。

東北自動車道岩槻ICから至近で、隣がオートバックスという車好きには好適な立地の店です。冷え込みが厳しくなると美味しくなる冬の定番、カキフライです。本職の洋食屋ですから、タルタルソースから添え物に至るまで、パーフェクトな状態となっています。
昔からの国民食に近い料理ですが、近年めざましく味が向上したのを感じます。関東でも、広島県産等の良質な牡蠣が、広く手軽に味わえるようになりました。

はま寿司には、定番の茶碗蒸しのほかに、季節限定のものがあります。今秋は、松茸入りのものが出まわらず、残念でした。
それでも、埋め合わせはしてくれました。画像は、帆立とアサリのあんかけ茶碗蒸しです。開発段階で試行錯誤した成果を感じる立派な一品料理でした。
過日食したタラコとアオサの茶碗蒸しと並んで印象に残りました。はま寿司に行く機会があれば、茶碗蒸しは要チェックです。