桃乃木權士のブログ一覧

店名は、「きく」と読みます。国道17号線沿いにある小さな中華料理店です。たいてい行列になっていますので、質素な店構えとは対照的に目立っています。
入店後に何度も「火事だ」と思い、逃げようとしたことがあります。マックスの火力を使って全力投球で調理しており、その姿には胸を打たれます。当然、グルメ誌の取材は受けていますが、店主のコメントはほとんど見たことがありません。客足が途絶えないため、ひたすら調理し続けているのでしょう。
画像は、「半炒飯」です。繰り返しますが、halfの「半」です。
横浜中華街の有名店をほぼ全店制覇した友人を連れて行ったのですが、このレベルの炒飯はなかなかないと絶賛していました。米の一粒ひとつぶに火が生きています。使い込まれた中華鍋と戦闘能力を有するレベルの超絶火力が生み出す究極の味わいです。

ある古い人気漫画のザコキャラが、「汚物は消毒だあ」と言いながら火炎放射器を使っていましたが、ここの店主が使う火力は、それよりもはるかに強力です。

前回に続き、欧風カレーの人気店「ギー」です。トッピングにチーズを乗せました。欧州産のゴーダチーズが使用されており、欧風カレーの味わいとよく合います。
完全欧風なのですが、ライスには、当店ならではの小さなアイデアが活きています。何故か、梅干しです。これが口直しには、なかなかグッドなのです。

店名は、「ギー」です。さいたま市の東大宮エリアにある欧風カレーの人気店です。対面に有名ラーメン店があり、吸い寄せられそうになりますが、この日はカレーと初志貫徹で入店しました。
王道の欧風スタイル一本で勝負している点が好感を持てます。
お通しのように出てくるジャガイモも名物料理となっています。この日は、スパイシーチキンもオーダーし、フルコース風に味わいました。

白菜とチョリソーが入ったペペロンチーノです。オイル多めで調理されてきました。パスタは、思い切り芯を感じる強アルデンテです。ラーメンでいうバリカタ級になっていました。
このシンプルな料理に大きな発見がありました。ニンニクで香り付けされた熱々のオリーブオイルに野菜等を浸して食べるスペイン料理のアヒージョ風になっていたのです。
この組み合わせは、なかなかグッドでした。

白豚ハモンセラーノと黒豚ハモンイベリコを食べ比べる贅沢な一品料理です。味はかなり違います。
パエリアにセットサラダを付け、この生ハムをからめるのが美味しかったです。この店のサラダは、香りが強烈な洋野菜をたっぷり使用しているため、マッチング度が高くなっていました。ワインとも最高に合いそうです。
ドリンクは、スペイン気分が増すピンクレモネードにしました。菊池桃子さんのコンサート会場で飲んだ同じドリンク（別名ピンク桃ネード）を思い出しながら、また彼女の歌声を聴きたいなあという気分になりました。



追記
本稿は、昨年末に執筆したものです。
残念なことに、当店は、今年1月に閉店となってしまいました。
とてもいい料理を出していたと思いますので、何処かで復活することを祈念し、そのまま掲載します。