
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
自分では弾けませんが、過去に、とても印象に残ったギターが2つあります。
最初に興味を覚えたのは、吉川晃司のギターでした。180cmを超える背丈に水球で鍛えられた肩幅があるスポーツ体型の方でしたので、胴部が薄くて小さいギターが棒切れのように見えました。自分の周囲では、勝手に、スティックギターと呼んでいました。正式には、「スタインバーガー」というようです。
とてもカッコいいのに、ほかのアーティストが使わないのを不思議に思っていました。バンドをやっていた友人に訊くと、「あれは弾きづらいんだよ」のひとことで済んでしまいました。
続いて、目を引いたのは、海外アーティストでした。上述のスタインバーガーを2本合体させたような12弦のギターを手にしていたのです。イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」が先か、あるいは、ジミー・ペイジが奏でる「天国への階段」を先に聴いたのか、そこは記憶が定かではありません。世界的なヒットを飛ばすミュージシャンが、奇抜なギターを弾いていたことに驚いたのでした。
このときも、上述の友人に、何故なのかを訊ねました。刹那に、明確な答えがあり、「和音が美しいんだよ。そういう曲を作ったのさ」という説明でした。12弦なくても、演奏自体はできるそうです。
のちに知った「ホテル・カリフォルニア」の作曲者ドン・フェルダーの話が興味深かったです。12弦のギターを手にしたら、まるで宇宙が裂けて膝の上に重たいメロディ落ちてきたような感じだった」という話でした。てっきり、原曲ができてから、その編曲やアレンジの段階で12弦になったのかと思っていましたので、ギターにメロディが宿ったとしかいいようがありません。
少年ながら、「ホテル・カリフォルニア」の音楽性の素晴らしさに気づいていた自分と同時期に、この曲に心を傾けていた少女がいます。幼き頃の菊池桃子さんです。初めて自分の耳コピだけでピアノを演奏してみたのが、この曲だったという話です。もうこの頃から、お互いの音楽の指向性が同じだったとは、もうその後の運命が決まっていたとしか思えないエピソードです。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、俺を喜ばせるために、桃子が練習し続けていたんじゃないの~。
Such a lovely place.
Such a lovely face.
Posted at 2024/09/28 08:56:58 | |
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