先週の週末の大雪ですが、皆さんは無事でしたでしょうか?
日曜日の夜は北国のような光景でした。
社用車プリウスに装着したブリヂストンREVOGZの実力を確認するために
深夜少し走りまわってみました。
圧雪路は以前使用していたREVO2とあまり変わらない印象ですが、
アイスバーンはかなり良くなっていました。しっかり喰いつきます。
(実はS-VSCが付いている事を知りませんでした。アイスバーンに不慣れな
人にはかなり安全に走行できると思います。振りまわす方には面白味は無いような気がしますが。。。)
前回ホイールインセット変更により、キングピンオフセットがポジティブ側に
増加した事によりハンドリングが悪化しましたので、ホイールを変えずにアライメント調整で
何とか改善出来ないかと考えました。
現在RSRさんの車高調が入っていて、キャンバーが標準より1度付く設定になっています。
キングピンアングルをアッパーマウント側で稼いで、ハンドリングを向上して、
ナックル側でキャンバーを戻してキングピンオフセットを減らす作戦で考えます。
アライメントを測定すると現在のキャンバーは左-1度17分 右-1度41分ですので
右側を1度20分戻して、-20分程度にすれば、計算上7.5mmほどキングピンオフセットが
タイヤトレッド中心に向かうと考えられます。
(三角関数で計算 sinθ=b/c タイヤ直径644mmとして14.98mmぐらい??半分で7.5mm」??)
という事でキャンバーボルトを入手する為に〇ルカの〇ガセさんにお願いした所、
株式会社アムテックス様が協賛していただけるとの事でした。
問屋様メーカー様ありがとうございました。
宣伝ですが、バーデンではEZカムXRは常時在庫しておりますので、
アライメント調整時に是非ご利用ください。
2月末まで
アライメント測定キャンペーンも実施しております。
アムテックス様よりEZカムXRとEZシム、キャリパースペーサーを頂きました。
早速EZカムXRを装着します。
調整のためにカム山の所にマーキングをしておくと後々便利ですよ。
キャンバーゲージを使用しておおよその調整をします。
ストラットの上側のボルトを外してEZカムXRに交換します。
今回はポジ側に調整しますので、タブがホイール側に向くように装着します。
仮締めしてキャンバーゲージを見ながら1度20分戻します。
調整後指定トルクで締め付けます。
プリウスのストラットボルトの締め付けトルクは240N・mとかなり強いので注意
してください。EZカムは170N・m指定ですので指定トルクで締め付けます。
アライメントを測定します。
キャンバーゲージで調整した数値とほぼ同じ数値になりました。
キャンバー左-1度17分⇒-23分 右-1度41分⇒-19分
キャンバーを動かした分トーも大幅に動きました。
DIYでアライメントをいじられる方は、キャンバーを動かすと
大幅にトーが動くので気をつけてください。
フロントのトーを調整します。
とりあえずほぼ基準値にしておきます。
キングピンアングルが純正+2度前後で、キャンバーは純正+10分と
ほぼ狙い通りの数値となりました。
(キングピンアングルが増えるとステアリングの操舵力が増えます。プリウスは操舵力
が軽すぎるので、少し重くします。戻りも車体の持ち上げ効果でFRのように戻る
ようになります)
キングピンオフセット(スクラブ半径)を実測してみます。
(あくまで目安です)
真ん中の太い溝の左端位に中心が来ています。
測定すると中心より8mm程度でした。大体計算通りです。
早速試乗してみます。。。。
お~かなり改善されています。
トルクステアもブレーキング時のステアリングの取られ方も1/3位です。
ステアリングの操舵力も純正より少し重めで、戻りもいい感じです。
ほんの6mmほどのホイールインセット(オフセット)の違いで挙動が全く違います。
FFは特にバランスを崩しやすいので、ホイールの変更やスペーサーの使用は事前に
良く考えて使用した方が良いと思います。
特にFFにお乗りの方で、ホイール(スペーサー)を変えてからどうもステアリングフィール
がしっくりこない方は、一度ホイールのインセット(オフセット)を純正と比べてみて
下さい。数値が小さくなっているとキングピンオフセットが増加しますので、キングピン
廻りのモーメントが増加してステアリングが取られ易くなります。
ツライチを狙う場合はなるべくリム幅で稼ぐようにした方が良いと思います。
(インセット(オフセット)とタイヤ直径が同じならばキングピンオフセットは変わりません)
EZシムも頂いたので、そのうち装着をレポートしたいと思います。