高速走行時にハンドルや車体に伝わる微振動(シミー)でお悩みのてんてん様がご来店されました。ホイールバランスとアライメントを取り直して改善はしたものの、完治には至ら無いようでバーデンのブログを見てユニフォミティマッチングご希望でした。
車両は世界中で振動問題が起きているBMW F10です。この車両はサスペンションの設計が敏感すぎて少しのバランスの崩れがシミーになってしまい悩まれているオーナーさんは多いです。振動の原因は何でしょうか?
タイヤはピレリ PZERO NERO(ネロ)ホイールはHYPER FORGED HF‐C7 20インチです。
振動原因を探るため、HUNTERGSP9700にセットしてユニフォミティとホイール(重量)バランスを再測定します。
測定結果です。RFVが左リアは30Nですが残り3本はあまり良くありません。通常は100N以下が良いのですが、F10等のハンドリング重視の車両は80N(フロントは40N)以下が理想です。重量バランスは20g前後の狂いでした。左フロントのRFVが165Nなので振動の原因はRFV不良だと思われます。
タイヤホイールを再度組み立て直してユニフォミティマッチングを施工します。当社自慢のレバーレスタイヤチェンジャーなので20インチでもホイール、タイヤに負担無く脱着が可能です。
ホイール単体でビードシート部のランナウトを測定します。
測定結果です。今回のホイールは3Pです。どうしても組立てホイールは精度面で不利になってしまいます。下の画像は180度回した時の測定結果です。インナーとアウターリムがディスクを挟んで上下にずれています。数値的には0.4mm程度なので3Pとしては悪くありませんが200km/h以上の高速域で横ブレになり微振動の原因となります。
全体の測定数値です。3Pの場合は0.5mm以下なら可です。機能性重視の場合はやはり鍛造1Pが良いです。
ホイール測定後タイヤを組み付けてユニフォミティを再測定します。
測定後、ホイールのローポイントとタイヤのRFV1次ピークを位相合わせして再度ユニフォミティを測定します。この作業をRFVが最小化するまで繰り返します。特に3Pホイールはローポイントがインナーとアウターで大きく違うので職人の勘と経験が必要です。
RFVを最小化してから重量のホイールバランスを取ります。バランスウエイト(錘)は多くてもタイヤの真円度を優先させます。いくらバランスが取れていてもタイヤが丸くないと振動が出てしまいます。
左フロント以外はRFVを低減出来ました。
取付面も清掃してからグリスアップします。
RFV1次ピークを上死点にして少しでも真円度を高めながら装着します。
完成です。
詳細数値です。
ホイール精度は3Pとしては良好です。アメ鍛と違いメイドインジャパンは優秀です。左フロントタイヤのRFVが150Nとアジアンタイヤ並みな事が今回の振動原因だと思います。オーナーさんとお話ししましたが、新品装着後すぐに慣らしをせずに高速走行したそうで、その事がRFV悪化の一つの要因かもしれません。
実はタイヤの慣らしは重要です。タイヤは走ることで熱が入り加硫が促進され、遠心力で内部構造が馴染み少し成長します。成長時に空気圧が減るので必ず点検してください。バーデンでは最低でも300km以上の慣らしを推奨しています。
作業が終了して納車後、オーナー様から、微振動は完治したけれども数値が今一つなので新しいタイヤを手配してくださいと連絡が有りました。
本当はミシュランPSSがおすすめなのですがサイズが無く、ブリヂストンポテンザS001になりました。作業の様子は後日その2でお伝えします。
てんてん様ご利用とお買い上げありがとうございました。
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