タイヤをミシュランに交換してから、車両の左流れでお困りのお客様からアライメントのご依頼が有りました。ディーラー経由でアライメント調整をしましたが改善せず、
「左流れ ハンドル 原因」でグーグル先生に聞いたところバーデンがヒットしたようで、来店されました。お話を聞いたうえで試乗したところ、やはり左流れが発生しています。200mで2m程度流れます。タイヤローテーションとアライメント調整は実施済みですので、タイヤユニフォミティLFV由来の左流れだと思われます。ローテーションでも変化なしなのでコニシティではなく、プライステアが原因と思われます。LFVについては、こちら参照ください。
空車状態の測定結果です。フロントキャンバーが若干の左流れ要素です。キャスターの左右差が30分程度ありますが、ノーマルホイールですのでスクラブ半径がゼロに近いと思いますので横流れ要素は少ないと思います。スクラブ半径とアライメントの関係はこちら参照ください。
測定結果から、やはり原因はタイヤのプライステアだと思われます。改善策としては日本のメーカーの国内向けタイヤ(左側通行用タイヤ)に交換するのが良いのですが、オーナー様の希望でタイヤはそのままでアライメントで何とか直進性を高める方向で調整することになりました。
ティグアンは通常前後のトー調整しか出来ませんが、サブフレームが結構動きます。下回りを確認すると右寄りにフレームがついています。
そこでバーデンの最終兵器?ネギを投入します。サブフレームを左に動かします。
結構動きました。距離にして3~4mm位ですかね。
再度ビーダイナアライメントテスターで測定します。
何回か、調整と試走を繰り返して最終的な数値はこちらです。キャスターは出来るだけ変更せずにキャンバーを右流れに持っていきます。最後にリア右トーを若干強めにして終了です。
時間をかけて試乗調整しましたが、やはり完治までは至りませんでしたが、大幅に改善しています。ステアリングを軽く保持していると直進しますが、キングピン周りのモーメントが無くなるとじわっと左に流れます。
オーナー様にも試乗してもらってOKを頂きましたので作業終了としました。
車両流れでお悩みのオーナー様は多く、改善は難しくなかなか完治出来ない場合が多いのですが、期待のホープネギが全力で改善に取り組みますのでお悩みの方は是非お問合せください。
Posted at 2018/07/03 18:54:05 | |
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アライメント | 日記