BMW 130i(E87)にミシュランプライマシーHP ZPS(ランフラットタイヤ)をユニフォミティマッチングにて装着しました。実はランフラットタイヤは製造が難しく、ばらつきも非常に大きいのです。(ランフラットが出初めのころは製造した半数を廃棄していたと聞きました)特に大口径ロープロは少しのユニフォミティ不良でシミー(高速時の微振動)が出やすく、F10やF30ではサスペンションの相性と共に世界的に問題になっている様です。
ランフラットも第3世代が出始めて良くなって来たようですが、今回は第2世代のミシュランRFTです。ばらつきが少ないミシュランタイヤですが結果はいかに!?
ミシュランプライマシーHP ZPS サイズは205/50R17 225/45R17 ホイールは純正です。
生産国はイタリーです。
タイヤ重量を測定しました。205が約12kg225が約12.6kgとミシュランの割にはあまり軽くないようです。通常ラジアルの場合225で大体10~11kg程度です。ランフラットはやはり重いですね。
レバーレスタイヤチェンジャーでランフラットタイヤでも脱着は楽々です。
BMW専用のコーンとフランジプレートを使用して
GSP9700にセットしてランナウトを測定して
ユニフォミティマッチングで組み込みます。
参考動画
① ② ③
ユニフォミティテスターGSP9700でユニフォミティを測定後位相組換えをしてから、重量のホイールバランスを1g単位で合わせます。
ユニフォミティマッチング後のデータです。
ホイールの当たり面を清掃してRFV1次ピークを上死点にして取り付けます。
ボルトタイプは特にハブ面のクリアランスがシビアなので注意が必要です。
4本装着して終了です。
詳細数値です。
いつも思うのですが、BMW純正のホイールの精度は高いです。縦ブレが0.05mm以下と優秀なので、逆にタイヤのばらつきがもろに出てしまうのですが。。。
タイヤ単体のRFVが20N~70N、組付け後のRFVが10N~65Nという結果となりました。
100N以下なら良好なので今回は多少ばらついていますが、許容範囲内だと思います。
オーナー様ご利用ありがとうございました。
タイヤフェチ的には住友ゴム工業(ダンロップ)が新しく開発した新タイヤ製造方法
NEO-T01 が楽しみです。資料を読んだ感じではミシュランの
C3Mと同じような、ブラダーを使用しない工法で、特徴としては高速ユニフォミティがかなり低減されるようです。
以前に少し書きましたが、高速ユニフォミティを低減するには、タイヤ単体の重量バランスをいかに良くするかが鍵となります。特にランフラットのような重量の有るタイヤで、重量のばらつきを低減出来れば高速ユニフォミティがかなり改善出来ると思われます。この当たりの理屈はそのうち記事にしたいと思います。
NEO-T01はランフラットタイヤから導入するようなので楽しみです。
主にBMWに標準装着されているランフラットタイヤですが、高速シミー(100~120km/h時のハンドルやフロアに伝わる微振動)で悩まれているオーナー様は多いです。ステアリングブレやシミーでお悩みの場合は一度ご相談ください。
Posted at 2012/10/17 14:40:21 | |
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ユニフォミティマッチング | 日記