高速シミー(高速走行時の微振動)が発生してお困りのオーナー様がご来店されました。
症状はタイヤ、ホイールを交換してから高速走行時のシミー(ステアリングの回転方向の振れ)が出るようです。
車両はGRBインプレッサです。ステアリングの振れが出ると折角の高性能車が台無しです。原因は何でしょうか?
ホイールはプロドライブGC-12L 鍛造ホイール タイヤはミシュランPSSです。
鍛造ホイールとPSSの組み合わせはユニフォミティ的には良好の場合が多いのですが。。。
ユニフォミティテスターGSP9700にセットしてユニフォミティを測定します。
測定結果です。4本中3本がRFV不良です。特に左前が220Nと非常に悪いです。シミーの原因はRFV不良と考えられます。
RFV不良の原因を探る為に、タイヤとホイールを組み立て直します。
ホイール単体のランナウトを測定して、RRO(ラジアルランナウト)ローポイントにマーキングします。
タイヤを組み込んで、再度ユニフォミティを測定します。タイヤの組み立て方にも技術が必要なのですが、特にPSSはコツが要ります。
測定したRFV1次ピークにマーキングして、タイヤを一旦外してローポイントとRFV1次ピークを位相合わせします。
GSP9700にてユニフォミティを測定します。RFVが最小化するまで組み直します。
RFVを最小化してから重量のホイールバランスを取ります。
正常な鍛造1PとPSSの組み合わせの場合、バランスウエイトは打ち込み換算で20g前後です。
RFVを最小化してから重量のバランスを1g単位で精密に取ります。
ユニフォミティマッチング後の数値です。RFVが大幅に低減しています。左前が220Nから40Nと劇的に低下しています。
RFV1次ピークを上死点にして装着します。
完成です。
詳細数値です。
今回の高速シミーの原因は、RFV不良と考えられます。
RFV不良の原因ですが大きく分けて次の3つが考えられます。
○タイヤ単体のRFV不良
○ホイール単体のランナウト不良
○組込み不良
測定数値を見る限りタイヤ、ホイール共に良好なので原因は組込み不良と考えられます。
特にミシュランは組込みに特別な技術が必要で、その中でもPSSは特に難しいです。
GSP9700を導入してから色々な組み方を試しましたがPSSだけはユニフォミティマッチングを行わないとうまく組めないです。
オーナー様ご利用ありがとうございました。
※最近良くユニフォミティマッチングについてお問い合わせを頂くのですが、当店のユニフォミティマッチングはRFV(ラジアルフォースバリエーション)最小化です。見た目の真円度向上や、バランスウエイト最小化等とは全く違います。
現時点では市販品でRFVを測定できるのはGSP9700のみとなります。
このテスターを使用せずにRFV最小化は出来ませんのでご注意ください。
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