アウディA6のタイヤ交換をしました。アウディはサスペンションが敏感なのか、シミーでお悩みの方が多く、少しのユニフォミティ不良で微振動が出てしまうのでタイヤ選びと組み付けには注意が必要です。
今回タイヤはオーナー様の持込みで
ユニフォミティマッチング指定でした。
タイヤはミシュランPS3 AO(アウディ認証)255/35R19です。 製造国はハンガリーで日本向けのようです。PSSと違いC3M製法ではないのでユニフォミティ的にバラつきが少し有る場合が多いPS3ですがAOの場合はどうでしょうか?
ホイールは純正19インチです。
4本タイヤを外して
GSP9700にフランジプレートを使用してセットします。
ホイールのビードシート部の縦(RRO)と横(LRO)方向の振れを測定し一番凹んでいる部分(ローポイント)にマーキングします。
タイヤを組み込みます。ミシュランはビードを篏合させるのに少しコツが要ります。
再びGSP9700にセットしてユニフォミティを測定します。
タイヤの一番縦剛性の高い所(RFV1次ピーク)にマーキングします。
一旦タイヤのビートを落としホイールとタイヤのマーキングを合わせます(位相組換え)
三度GSP9700にセットしてユニフォミティを測定します。
組換え結果です。組付けで20Nと良好な数値になりました。20Nで荷重された状態の振れで僅か0.12mm程度の振れとなります。
ユニフォミティ(剛性的な真円度)を優先的に合わせてからホイールバランス(重量のバランス)を取ります。当たり前の事なのですが、重量のバランスは後から取れますが、真円度は組み合わせでしか変えられないからなのです。
この工程を4本繰り返して終了です。
LFV(コニシティ)は今一つですがRFVは良好です。
ホイールとハブの当たり面をクリーニングして、最近マイブームのコパスリップ(銅グリス)でグリスアップします。このグリスは最近のお気に入りです。
アウディ系のハブは
変わった形状なので、社外品のホイールを装着されている方はハブリングを付けていてもうまく当たっていない場合が有るのでご注意ください。
RFV1次ピークを上死点にして装着して終了です。
詳細です。ホイール精度、タイヤユニフォミティ共に優秀です。全て50N以下で組付け出来ました。
今回はアライメント測定、調整も実施します。
B-DYNAでサクッと調整します。
アライメントはタイヤが新品の時に調整するのが最適です。
布教活動?の効果か、最近ブログを見てユニフォミティマッチングの依頼が増えてきました。タイヤ持込みや、遠方の場合は送って頂いても対応していますので是非ご利用ください。本当はバーデンでタイヤも買っていただけると嬉しいです。PSSをお買い上げ頂いてユニフォミティマッチングの場合はユニフォミティ値も保証していますので安心です。
オーナー様ご利用ありがとうございました。
Posted at 2013/02/28 21:14:37 | |
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ユニフォミティマッチング | 日記