その1 からの続きです。
北海道にお住いのBMW F10オーナー様から
ユニフォミティマッチングのご依頼を受けて、作業後発送したのですが、運送事故によりホイールが破損してしまいました。
保険を掛けていますので、ホイールを新品にタイヤはユニフォミティ的に優秀なのでバーデン一押しのミシュランPSSに変更して再度仕切り直しです。
ホイールが到着して検品して作業開始です。実はここに重大な問題が潜んでいたとは思いもしませんでした。。。。。。。
ホイールは鍛造2Pのフライハイトセブン20インチ、リアのタイヤサイズが275より285に変更したためにインセットを35から37に変更しています。
ホイールをユニフォミティテスター
GSP9700にセットしてランナウトを測定します。
ホイールのローポイント(一番凹んでいるところ)にマーキングします。
タイヤを組み込みます。特にミシュランPSSは組み方によりユニフォミティが悪化するので秘密の技を駆使してビードを篏合させます。
タイヤ組付け後、GSP9700でユニフォミティを測定します。
測定結果です。2P、3Pのマルチホイールはどうしても精度が出ません。機能性重視の場合は鍛造1Pがお勧めです。
タイヤのRFV(ラジアルフォースバリエーション)1次ピークにマーキングします。
タイヤチェンジャーにセットしてマーキングが合うように位相合わせをします。
上記作業をRFVが最小化するまで繰り返します。
タイヤ単体のRFVは10Nですが、ホイールの精度が悪く組付けが125Nとなってしまいました。
フロントは何とか出来ましたが、リアが今一つです。
詳細数値です。やはりホイール精度が今一つです。タイヤは良好です。
F10は特にシミー(高速域の微振動)が出やすく80N(フロントは40N)以下が望ましいのですが。
今度こそ運送事故の無いように、5mm厚ダンボール2枚と7mm1枚合計17mmで厳重に梱包して発送しました。
後日オーナー様より無事到着したと連絡が有りましたが、何とリアにホイールを装着した所明らかにはみ出るとの事です。
実はこのホイールはオーダーインセットで、1mm単位で指定し、リムとディスクを溶接して製品とするのですが、15mm程度間違った位置で溶接してしまったみたいなのです。
ホイールの箱にはもちろん正しいサイズが印刷されていたので当然良品として作業してしまいました。この時点で11月中旬で土地柄積雪が有るので、シミーが改善したか確認は不可能となってしまいました。。。。。
再び北海道より送り返してもらい、タイヤを外してメーカーからホイールが来るのを待ちつつ その3に続きます。。。。。
オーナー様には引き続き大変ご迷惑をお掛けします。。。
ユニフォミティマッチングご希望の方でご来店が難しいお客様は当社のネット通販部門
carparts.co.jp (カーパーツ)経由でご注文可能です。
こちらからお問い合わせください。出来る限り対応させて頂きます。
Posted at 2014/01/26 14:45:52 | |
トラックバック(0) |
ユニフォミティマッチング | 日記