
みなさんはタイヤの作り方をご存知でしょうか?
いつもブログで啓蒙活動をしているのですが、タイヤは唯一路面と接する部品でハガキ4枚程度の面積で1トン以上も有る車両の走る、曲がる、止まるを一手に引き受けている非常に重要な部品なのです。
どんなに強力なパワーが有っても、どんなに大きなブレーキシステムを装着してもタイヤの性能以上には走れないのです。そんな重要な部品にも関わらず、見た目は黒くて丸い地味な部品なのであまり重要視していない方が多いと感じます。個人的には車の性能の8割はタイヤで決まると思っています。
そんな重要なタイヤなのですが、実は手作りの部分が多く非常に個体差が大きいのが現実なのです。タイヤの作り方がよく分かる動画を見つけましたので興味のある方は一度見てみてください。
ミシュランの動画です。原料を混ぜて練って、ワイヤーや繊維を織ってゴムでコーティングをして各部材を組み立てて行きます。動画ではあまり人間が出てきませんが、基本的に組立は人間がしています。最後に型に入れてブラダーと言われる風船みたいな物を利用して高温の蒸気で内側から金型に押し付けながら蒸し(加硫)て出来上がりです。
C3Mや
NEO-T01製法はブラダーを使わずに内側にも金型のような物を使用するのでユニフォミティが良好なタイヤが作ることが出来るのです。
NEO-T01の資料で、高速ユニフォミティが70%低減と言う事は、従来製法だとユニフォミティがあまり良くないと言う事になります。高速ユニフォミティに関係するのは主に重量の均一性なのでブラダーを使う限りは難しいのかもしれません。
ダンロップのモータースポーツ用のタイヤの製造工程です。職人が1本ずつ手作りしています。量産タイヤも基本的に同じような工程で作っています。見て分かるように品質を一定に保つのは非常に難しいのです。貼り合わせる時のわずかなズレや重なりがユニフォミティの悪化につながります。工場見学に行ったときは若いお姉さんがぺたぺた貼っていました。
タイヤはゴムと言う有機物を利用した物なのでどうしても個体差が大きくなります。同じサイズの商品でも重量公差が5%も有る非常にばらつきが大きい物をいかに丸く真円度を高めて組み付けるかが重要になります。タイヤの剛性的真円度に着目したバーデンの
ユニフォミティマッチングを是非お試しください。
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ユニフォミティマッチング | 日記
Posted at
2012/12/29 20:00:42