
VW POLO GTI(6R)にお乗りのお客様からタイヤ交換とユニフォミティマッチングのご依頼が有りました。
ブログを見て何と東京からご来店いただきました。遠方よりありがとうございます。
現在タイヤの山は有るのですが、シミー(高速域の微振動)が出ていて、ホイールバランスを取り直したが治らず、思い切ってタイヤ交換をとの事でした。
交換するタイヤはバーデン一押しのミシュランPSS(パイロットスーパースポーツ)です。C3M製法でユニフォミティ的には世界最高峰です。今回は当店で購入頂きましたのでユニフォミティ値は保証させて頂きます。

C3M製法独特の内側ツルツルです。製造はアメリカです。


純正オプションのホイールと純正SP SPORT MAXXです。

ハンドルシミーが出ていますので、とりあえずユニフォミティを測定しました。

測定結果です。RFV不良が2本有りました。RFVが悪いといくらホイールバランスを取っても振動は無くなりません。微振動の原因はRFV不良だと思われます。

原因が判明したので、タイヤを外してPSSをユニフォミティマッチングします。


ホイールのビードシート部を清掃します。この部分はRFVに大きく影響しますのでピカピカにしてからランナウトを測定します。


ホイール測定後、タイヤを組み付けてGSP9700にてユニフォミティを測定します。
PSSは特に組付けにコツが要ります。


測定結果です。ホイールのローポイント(青丸)とタイヤのRFV1次ピーク(赤丸)にマーキングします。現在の組付けRFVは55N(黄丸)です。


一旦タイヤを脱着して位相合わせをします。再びHUNTER GSP9700にセットしてユニフォミティを測定します。


測定結果です。組付けRFVが55Nから25Nに低減しています。RFV25Nとは、荷重が掛かった(走行)状態の縦ブレが僅か0.15mm程度となります。RFVを最小化してから重量のホイールバランスを取ります。イン28gアウター57gと少しウエイトが多いようですが。。。


原因は外国では義務化が進んでいるTPMS対応ホイールの影響でした。通常TPMSのセンサーは40g前後有りますのでその分ホイールを切削してあります。

輸入車の場合、バルブの所にウエイトが沢山付いている時はホイールがTPMS対応かもしれません。このホイールにタイヤの軽点を合わせるとウエイトがさらに増加するので見栄えが悪くなります。良くウエイトを最小化する方法が最良だと勘違いされますが見栄え以外はあまり意味がありません。重量より剛性的真円度(FV)が重要です。

1g単位でウエイトを付けて精密にホイールバランスを取ります。

RFVが良い物を運転席から配置します。

手下2号がハブとホイールを念入りに清掃します。輸入車は特に錆びや汚れで偏芯しやすいので注意が必要です。


さび止めにコパスリップして、RFV1次ピークを上死点にして装着して終了です。


半日掛けて完成です。

詳細数値です。

組付けRFVが55N以下と良好な結果でした。ホイールの精度も良好です。
今まで色々なタイヤのユニフォミティを測定しましたがやはりミシュランのC3M製法の物はとび抜けてユニフォミティ(重量含め)が良好です。通常製法ではタイヤ単体で80Nという数値も正直厳しいのが現状です。タイヤは本当に手作りの部分が多く公差が大きい部品だとあらためて感じました。
ミシュラン含め右側通行用タイヤはプライステアの関係でどうしても左に流れる場合が有るので早く国内メーカーもC3Mのような製法を実用化して頂きたいと思います。
オーナー様には十分な慣らし運転をお願いして納車しました。
遠方よりご来店誠にありがとうございました。
前回からの続きです。
















高速走行時にハンドルや車体に伝わる微振動(シミー)でお悩みのてんてん様がご来店されました。ホイールバランスとアライメントを取り直して改善はしたものの、完治には至ら無いようでバーデンのブログを見てユニフォミティマッチングご希望でした。
車両は世界中で振動問題が起きているBMW F10です。この車両はサスペンションの設計が敏感すぎて少しのバランスの崩れがシミーになってしまい悩まれているオーナーさんは多いです。振動の原因は何でしょうか?
タイヤはピレリ PZERO NERO(ネロ)ホイールはHYPER FORGED HF‐C7 20インチです。

振動原因を探るため、HUNTERGSP9700にセットしてユニフォミティとホイール(重量)バランスを再測定します。

測定結果です。RFVが左リアは30Nですが残り3本はあまり良くありません。通常は100N以下が良いのですが、F10等のハンドリング重視の車両は80N(フロントは40N)以下が理想です。重量バランスは20g前後の狂いでした。左フロントのRFVが165Nなので振動の原因はRFV不良だと思われます。


タイヤホイールを再度組み立て直してユニフォミティマッチングを施工します。当社自慢のレバーレスタイヤチェンジャーなので20インチでもホイール、タイヤに負担無く脱着が可能です。


ホイール単体でビードシート部のランナウトを測定します。

測定結果です。今回のホイールは3Pです。どうしても組立てホイールは精度面で不利になってしまいます。下の画像は180度回した時の測定結果です。インナーとアウターリムがディスクを挟んで上下にずれています。数値的には0.4mm程度なので3Pとしては悪くありませんが200km/h以上の高速域で横ブレになり微振動の原因となります。


全体の測定数値です。3Pの場合は0.5mm以下なら可です。機能性重視の場合はやはり鍛造1Pが良いです。

ホイール測定後タイヤを組み付けてユニフォミティを再測定します。


測定後、ホイールのローポイントとタイヤのRFV1次ピークを位相合わせして再度ユニフォミティを測定します。この作業をRFVが最小化するまで繰り返します。特に3Pホイールはローポイントがインナーとアウターで大きく違うので職人の勘と経験が必要です。


RFVを最小化してから重量のホイールバランスを取ります。バランスウエイト(錘)は多くてもタイヤの真円度を優先させます。いくらバランスが取れていてもタイヤが丸くないと振動が出てしまいます。


左フロント以外はRFVを低減出来ました。

取付面も清掃してからグリスアップします。


RFV1次ピークを上死点にして少しでも真円度を高めながら装着します。

完成です。

詳細数値です。

ホイール精度は3Pとしては良好です。アメ鍛と違いメイドインジャパンは優秀です。左フロントタイヤのRFVが150Nとアジアンタイヤ並みな事が今回の振動原因だと思います。オーナーさんとお話ししましたが、新品装着後すぐに慣らしをせずに高速走行したそうで、その事がRFV悪化の一つの要因かもしれません。
実はタイヤの慣らしは重要です。タイヤは走ることで熱が入り加硫が促進され、遠心力で内部構造が馴染み少し成長します。成長時に空気圧が減るので必ず点検してください。バーデンでは最低でも300km以上の慣らしを推奨しています。
作業が終了して納車後、オーナー様から、微振動は完治したけれども数値が今一つなので新しいタイヤを手配してくださいと連絡が有りました。
本当はミシュランPSSがおすすめなのですがサイズが無く、ブリヂストンポテンザS001になりました。作業の様子は後日その2でお伝えします。
てんてん様ご利用とお買い上げありがとうございました。
VW シロッコRにお乗りのオーナー様からユニフォミティマッチングの依頼が有りました。タイヤを交換後シミー(高速域での微振動)が発生して、ホイールバランスを取り直したが改善せずご来店されました。






















高速走行時の微振動(ハンドルぶれや車体振動)にお悩みのaudi arq様がご来店されました。タイヤを交換してから症状が悪化して、通常走行も難しいようで何とか改善出来ればとの事でした。














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