持ち込みでタイヤとホイールの交換の依頼が有りました。
組み付けはユニフォミティマッチングご指定でした。
車種はBMW X5 E70です。
ホイールは通販で購入した20インチの廉価品だそうです。タイヤはミシュラン ラティチュードツアーHP サイズは275/40R20 315/35R20です。
ユニフォミティバランサーGSP9700にフランジプレートを使用してセットします。
ビードシート部のインナーとアウターのランナウトを測定します。測定後一番凹んでいる部分(ホイールのローポイント)にマーキングします。
レバーレスタイヤチェンジャーを使用してタイヤを組み付けます。ミシュランは秘密の方法で真円度を高めながら組み付けていきます。
再びGSP9700にセットしてユニフォミティを測定します。
測定後、タイヤの凸部(1次RFVピーク部)にマーキングします。
再びタイヤを外して、ホイールとタイヤのマーキングを合わせて再度組み付けします。
またまたGSP9700にセットしてユニフォーミティを確認後、重量バランスを1g単位で取ります。
上記の工程を4回繰り返して終了です。RFVは30~50Nと20インチとは思えない良好な数値です。LFV(コニシティ値)も10Nと文句なしのレベルです。
詳細な測定結果です。ホイールは安いなりの数値です。1Pで縦ブレ0.46mmは不良品ぎりぎりです。タイヤは流石ミシュランです。20インチでこの数値はかなり良好です。 20インチ以上のタイヤを製造する技術を持っているメーカーは限られているように思います。最近はこのような丸くないタイヤが多かったので良かったです。
アッセンブリーの1次RFVピークを真上にして、僅かなハブのクリアランスを利用してさらに真円度を高めます。
規定トルクで締め付けて終了です。
バーデンでは、タイヤやホイールの持込み交換は大歓迎?です。(本当は当店で買っていただきたいのですが円高の影響も有り輸入タイヤが激安で売られていますので。。。)特にミシュランは組込みに少しコツが要りますのでユニフォミティマッチングをお勧めします。通販で安く買って浮いたお金でユニフォミティマッチングいかがでしょうか?
今回はかなり良好な結果でしたので、きっと満足いただけると思います。オーナー様ご利用ありがとうございました。
料金ですが持込み20インチで11,025円/本~(要予約)となっています。
今回は、ブログを見て何と京都府北部からわざわざご来店いただきました。
症状はお馴染みのタイヤホイールを交換してからの高速シミーです。有る速度域以上で10km刻みでシミーが出るという少し変わった症状です。何回か重量のホイールバランスは実施したが、改善されずバーデンのブログを見て来店されました。
車種はアウディA6(C6)セダンです。この車はサスペンションが敏感なのか、振動問題で悩まれているオーナー様が多いです。解決すると素晴らしいハンドリングが得られるのですが。。。。
ホイールはハイパーフォージドHF108R 20インチ タイヤはNITTO Neo テク Gen 245/30ZR20 です。ホイールが3Pなので精度は出にくいのですが。。。
とりあえずレバーレスタイヤチェンジャーでばらします。
フランジプレートを使用してGSP9700にセットして、ホイール単体でランナウト(RRO)を測定します。
ホイール単体の重量バランスですが、良好です。鍛造はほんとに重量バランスが良い物が多いです。
ホイール単体で測定後、ユニフォミティマッチングで組み込んでいきます。組込み後再びGSP9700にセットしてユニフォミティを測定します。
フロントに付いていたタイヤですが、タイヤの交換をお勧めされてしましました。2次RFVが悪いとのことなので、タイヤが楕円形になっています。
詳細です。見事に卵型です。
フロントのもう1本です。こちらもタイヤ交換をお勧めされてしまいました。こちらは1次と3次RFVが悪いので、タイヤが2辺が長いおにぎりのように三角形になっています。
1次RFVが良くても高次成分が悪いのでタイヤを交換してくださいとの事です。。。。
残り2本もRFVはあまり良くありませんでした。RFVの高次成分が悪い物を後ろに持って行きます。
詳細です。ホイールは1本以外はラジアルの振れが0.2mm程度と3Pのわりに良かったです。
今回のハンドルフレの原因ですが、タイヤRFVの高次成分が悪いので10km刻みでブレてしまうのが原因と思われます。1次成分が悪いと40km間隔位でブレが発生しますが、高次成分が悪いと間隔が狭くなっていきます。
ユニフォーミティの高次成分が悪いという事はタイヤが丸くないという事なので、ぶれるのも理解できると思いますしこの場合いくら重量バランスを合わせても、オンザカーバランスを取っても改善出来ません。 バランサーで無負荷で回転させた場合はほとんどぶれて無いので原因を見分けるのは非常に困難だと思います。
今回のNITTOタイヤですが、恥ずかしながらあまり知らなかったのですが販売価格を調べてみると、通常タイヤの1/4~1/3程度で販売されているようです。ユニフォミティの数値は廉価なアジアンタイヤより少し上ですが、国内タイヤメーカー規格で言うと不良品に近いので価格相応かもしれません。
非常に言いにくいですが、タイヤについては品質的に安くて良いものは無いと思います。但し高くて悪い物も存在するのでタイヤ選びは難しいです。(使用目的で考えると安くても良いものは存在しますので誤解無きようにお願いします)
特にハンドリングを重視した車両は、振動問題に敏感なのでご注意ください。
後日オーナー様より連絡がありましたが、改善していないとの事でした。もう少し良いタイヤに交換するとの事です。
遠方より来店いただいたのですが、改善出来ず申し訳ありませんでしたが、ご来店ありがとうございました。
※今回の内容は、個人的見解と1つの測定事例に基づく1事例です。誤解無きようにお願いします。
今回は、少し遠方より微振動にお悩みのオーナー様からユニフォミティマッチングのご依頼を頂きました。
ホイールバランスを複数店舗で取り直したのですが、完治せずに最近はフランジプレートを使用したバランスにこだわっているお店でも再調整しましたが、あまり改善せず、バーデンのブログを見て来店されました。
症状は高速シミーより細かい微振動とのことです。このレベルになると中々改善は難しいですが、オーナー様はダメもとで位相組換えをご希望でした。
車両はデリカD:5です。
ホイールはMKW MK36 タイヤはヨコハマジオランダーA/T-S 225/70R16
他店でフランジプレートタイヤバランスを実施されたとの事でしたので、現状把握も兼ねて再度測定します。フランジプレートとローテーパーコーンを使用してGSP9700にセットしてユニフォーミティと重量バランスを測定します。
現状の測定結果です。アッセンブリーのユニフォミティは30~45Nとかなり良好です。重量バランスは8~24gと結構ずれてしまっています。
重量バランスのずれは、測定機械の差や、測定原理によって結構差が発生してしまいます。バーデンではユニフォミティマッチング時は、必ず測定前にキャリブレーション(較正)を実施しています。
今回の重量バランスのズレは下記画像のように対角線上にほぼ同じ重さのアンバランス(ディスク側は貼り付けウエイトの為重量は大きくなっています)が出ています。このような状態を偶アンバランス(カップルアンバランス) と言います。
回転体のアンバランスには大きく2つが有ります。一つは静アンバランス(スタティックアンバランス)でもう一つは動アンバランス(ダイナミックアンバランス)です。動アンバランスは実は静アンバランスと偶アンバランスを足した物となります。ホイールバランサーの測定原理によりけりですが、通常は静バランスの修正に重点を置いた物が多く、バランサー表示がOKでも実際は偶バランスが残留アンバランスとして残っている場合が有ります。GSP9700では従来のバランサーとは測定原理が違い、振動そのものを測定しているようで残留アンバランスもかなりのレベルで正確に測定できます。
但し偶アンバランスが振動に及ぼす影響は静バランスに比べて小さいので実用上は問題にあまりなりません。しかしバランスマニアとしては残留アンバランスは限りなくゼロにしたい所です。。。 アンバランスについてはこの当たりが分かりやすいです。
数値上は良好でしたが、オーナー様はどうしても原因追及したいとの事ですので一度ばらしてホイール精度を測定します。
ホイールのみの精度を測定して、再びタイヤを組み付けてユニフォミティを測定して、ベストな位置を確認して再度タイヤを位相組換えしていきます。
4本の測定結果です。残念ながら1Pのホイールとしては精度が悪いです。全部のホイールがラジアルで0.5mm近く振れてますので、ボルト穴が中心に開いていないかもしれません。
タイヤはATタイヤですが、ユニフォミティは非常に良いです。逆に良すぎて(ホイールが悪すぎて)位相組換えをしてもアッセンブリーでタイヤ単体のユニフォミティよりも悪くなるという珍しい結果となりました。
振動改善優先なので、ユニフォミティの良いものを運転席に近いところに装着します。LFV(横流れ)が若干左に出ていますので少し左に流れるかもしれません。
アッセンブリーで一番RFVが高い部分を真上にして装着します。これはハブリングが入っていたとしても、僅かな隙間を利用して装着時の真円度を高めるためです。
(数値としては恐らく0.03mm前後で5Nほど改善できます)
今回もう一つ気になったのが、取付ナットです。MKW専用品との事ですが、テーパー部分の精度が今一つです。通常はテーパーの面で接触しなければいけないのですが、線で接触しています。ナットも結構重要で、テーパー角度がいい加減な物も非常に多いです。
最後に真円度を出しながら規定トルクで締め付けて終了です。
オーナー様から後日ご連絡いただいたのですが、今回は残念ながら改善されなかったとの事です。数値的には良好なので微振動の要因はおそらくATタイヤのパターンノイズが車両側と共振しているのが原因と推察されます。ホイールとナットも今一つなので要因としては考えられますが。。。
改善するには共振点をずらす(ばね下重量の変更やタイヤ外径の変更)しか無いのですが、現実には難しいです。
D:5やハリアー、RX等の最近のSUVはハンドリング向上の為に、普通乗用車に近い設計になって来ているために、ATタイヤを付けてしまうと微振動を拾いやすくなってしまうようです。
今回は残念な結果でしたが、オーナー様ご来店ありがとうございました。
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