去年の事ですが、ブログを見てわざわざ静岡よりユニフォミティマッチングを施工頂いた
regias4様ですが、プジョー307ccから308ccに乗りかえられて、高速走行をした所、やはり
100km/h以上で、ハンドルが振れるとのことで、今回も静岡よりお越し頂き
ユニフォミティマッチングを実施いたしました。
初めは新車なので、簡単に直るだろうと予想したのですが、途中で驚愕?の事実が
発覚いたしました。長文のため2回に分けて報告いたします。乞うご期待下さい!!!
プジョー308ccです。タイヤはコンチネンタルでホイールは純正17インチです。
GSP9700にセットして測定を開始します。
現状を確認するために、バランスウエイトを外さずにユニフォーミティを測定します。
1本目左前輪です。RFVは45Nです。重量バランスは10g程度の狂いです。カットオフ
無しで、対角にアンバランスが出ていますので、通常のホイールバランサーですと
OKが出るかもしれません。悪くないです。
2本目右前輪です。RFVは30Nです。悪くないです。
3本目右後輪です。RFVは100Nです。これはいまいちですね。
4本目左後輪です。RFVは65Nです。普通です。
測定結果からは原因が分かりません。数値的には問題ないように見えます。
しいて言えば、各ホイールのバランスウエイトの量が少し多い感じがします。
大体アウター60g前後が付いています。貼り付けならこの位は珍しくは無いのですが。。。
このまま重量バランスだけ取ることも考えたのですが、せっかくなのでばらして、
組立なおすことにしました。
タイヤを外してみてバランスウエイトが多い理由が分かりました。
ホイールのバルブ部分のハンプからウェルにかけて肉抜きしてあります。
おそらくTPMS(タイヤプレッシャーモニタリングシステム)を装着する事を前提に
重量を軽くしていると思われます。海外のTPMSは電波法の関係で国内で使用する
事が出来ない為に、308ccについては普通のゴムバルブが付いていました。
海外ではTPMS装着を義務化している地域が増えていますので純正ホイールは
考えて作られている事が分かります。
TPMS付きのGS350の純正ホイールは、プジョーとは反対に、バルブ位置の対角線の
スポーク部分が少し重くなるように設計されていました。
TPMSですが結構重くて大体40gほど有ると思います。
ホイール単体でホイールバランスを測定してみました。
思った通りにバルブ位置のアウターリム部で24gのアンバランスですので、TPMSが装着される部分では
40gほどだと推察されますので、TPMSを装着して重量バランスが取れるように
設計されているのだと思います。
今回はTPMSが付いていないので、必然的に40gほど余分にバランスウエイトが
必要な上に、通常タイヤ交換をする時には、タイヤの黄色いマーク (軽点)をバルブに
合わせて組込ますので、このホイールの場合は、ホイールの軽い部分とタイヤの軽い
部分を合わせる事になってしまいますので、バランスウエイトの量がさらに増えて しまいます。 (今回もバルブ位置と軽点が合わせて組んで有りました)
これは他人に自慢できるまめ知識を発見しました。輸入車にお乗りのオーナー様は
タイヤ交換する時に、ホイールに肉抜き箇所が有ったら軽点を180度ずらして組付け
依頼して、理由を説明するとその道のプロに見えますよ。
(本来は重量バランスよりもユニフォミティを優先させた方が良いのですが。。。)
下の画像は、レクサスGS350に標準のTPMS(空気圧センサー)です。
結構大きいです。
ホイールの裏側です。見えにくいですが右真横にセンサーが付いています。
反対側のスポークを良く見てください。
肉抜きの形状が違います。TPMSの対角部分の形状です。
その他のスポークです。
プジョーとレクサスでは設計が違うのが分かります。
何らかの理由が有るとは思われますが、良く分かりませんでした。
気を取り直して、ばらした所で、ホイールのランアウトを測定して、タイヤを組み込もうとした時に、
なんじゃこりゃ!!! よくよく見ると驚愕?の事実が。。。。
詳細は次回に。。。
タイヤに直径1cmほどの黄色や赤色の丸いマークが有るのをご存知でしょうか?
このマークはユニフォミティマークと呼ばれています。
今回はユニフォミティマークの意味を解説したいと思います。
黄色いマークですが、軽点と呼びます。
書いて字のごとくタイヤの重量が一番軽くなっている部分です。
ホイールのバルブ部分が重いと仮定してタイヤの軽い部分をこの位置で
組み込むことにより、重量バランスを良くしようという考え方です。
バーデンでもタイヤ交換時は基本的にこの方法で組み込んでいます。
実際はバルブ重量(ゴムバルブ)は10gほどしかないので、あまり意味が無いと思います。
個人的にはおまじない程度だと思います。 (ホイール自体の重量バランスの狂いの方が大きいです)
赤色のマークですが、ユニフォミティ(ハイポイント)マークと呼びます。
タイヤの縦方向の一番硬い(RFV)部分です。寸法的に長い所ではなく、荷重が掛った時に
一番硬い所を指します。(正確には、RFV1次ピークです)タイヤ工場に見学に行った時に見ましたが、
1本ずつドラムに当てて 全数検査していました。
純正ホイールにも青色や白色のマークが付いています。
このマークはローポイントマークと言います。こちらは寸法的に一番低い部分に
マーキングされています。(正確には、インとアウトのローポイントの平均)
最近は、アルミホイールの加工精度が向上したので
マークが付いていない場合も多くなってきました。
ユニフォミティマークはこんな感じについています。
自動車メーカーがタイヤを組み込む時は、ホイールのローポイントマークと
タイヤのユニフォミティ(ハイポイント)マークを合わせて組込ます。
簡単に言うと、タイヤとホイールは一見丸く見えますが、実際は丸く無く、
ホイールの凹んでいる部分と、タイヤの凸部分を組み合わせてより真円に
近づけて行こうとしています。
但し恐らく1次成分(1回転に1回)のピークなので、完全ではないと思われます。
軽点を無視するのは、真円度は組み合わせでしか変えられないですが、
重量のバランスは、バランスウエイトを付ける事により修正できるからです。
結構重要な事ですが、重量バランスが取れている≠真円度が高い
と言う事が言えます。
最近ある車両のタイヤ交換をしました。
偶然黄色いマークとバルブが、赤いマークとホイールの青いマークがほぼ一致しました。
面白そうなので、ユニフォミティを測定してみました。
結果は次回報告したいと思います。
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