スバル アルシオーネSVXにお乗りのオーナー様から、ユニフォミティマッチングでのタイヤ交換のご依頼をいただきました。
オーナー様は自動車関連会社にお勤めで、タイヤやホイール、その他もろもろの大変マニアックな話で盛り上がりました。最近色々な本職の方とお話しする機会が多く、大変勉強になります。これからもタイヤフェチ?として日々精進したいと思います。
車は、間違いなく日本の名車の一つのスバルアルシオーネSVXです。イタリアの巨匠ジウジアーロデザインで、20年以上前の車とは思えない外観です。知らない人が見れば外車と思ってしまうような独特なデザインです。 日本での販売台数は6,000台に満たず、現在では希少車になっています。
装着タイヤは、FT86にも採用されたバランスの良いタイヤ ミシュランプライマシーHP 225/50R16です。
ホイールは、純正BBS 16インチです。
レバーレスタイヤチェンジャーで、タイヤを外します。
ユニフォミティテスターGSP9700にフランジプレートとローテーパーコーンを使用してセットしてランナウトを測定します。
ホイール単体の重量バランスも測定します。対角線上に6gと非常に高精度です。
やはり鍛造1P(ワンピース)は重量バランス精度は抜群です。
測定後、ユニフォミティマッチングにて組み込んでいきます。 ミシュランはビードが上がりにくく、篏合に少し工夫が必要です。
タイヤ組込み後、GSP9700にてユニフォミティを測定後、位相合わせをして再度GSP9700にてユニフォミティを測定します。ユニフォミティ値がベストになるまで位相組換えを繰り返します。
ユニフォミティマッチング後の数値です。タイヤ単体のRFVが20Nで、位相組換え後のタイヤホイールアッセンブリーのRFVが10Nです。下の数値はホイールのビードシート部分の縦と横の振れです。
剛性的な真円度を最適にしてから、重量バランスを取ります。これは重量バランスは後から取れますが、剛性的な真円度は組み合わせでしか変えられないからです。真円度を追究しますので、バランスウェイト(錘)は多目になる場合が多いです。
カットオフせずに1g単位までバランスを取ります。
4本組み付け後、運転席に近い所からRFVの良い物を装着します。LFV(横流れ成分の内のコニシティ)も左流れに5Nと良好です。
ミシュランタイヤはユニフォミティ的に優秀なのでバーデンではお勧めしていますが、基本的に右側通行用しか作ってないはずですので、プライステアの影響でまれに左に流れる場合があるのが玉に瑕です。
車両が古い場合は、ホイールの取付面も入念に清掃します。取付誤差でハンドルブレや微振動が発生する場合も多いです。
ハブ側も清掃してグリスアップします。
タイヤホイールのRFV1次ピークを上死点にして、ハブの隙間を利用してさらなる真円度を追究します。
全体の数値です。特筆すべきは純正BBSの精度です。20年程度使用したのに、縦ブレが0.08mm以下と素晴らしいです。軽さ、強度、精度が高いレベルでバランスしています。タイヤについては、1本がいまいちでしたが、残りは50N以下と良好です。
オーナー様ともお話ししていたのですが、20年前といえばバブル末期でその頃に発売された車はバブル時代にしか出来ないある意味贅沢な車作りをしていたと思います。最近はどうしてもコストが優先されてしまうので個性あふれる物は作りにくい世の中に成ってしまったと感じます。
今回は大変マニアック(変態?)なお話しが出来て楽しかったです。ご利用ありがとうございました。
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