
車体振動でお悩みのオーナー様がご来店されました。新車時より高速シミー(微振動)や車体振動が出て、ディーラーで何度か点検してもあまり改善せず、バーデンのブログを見て来店されました。アウディとBMWは本当にサスペンションが敏感で微振動でお悩みのオーナー様が多いです。
純正18インチホイールと純正タイヤ ピレリ Cinturato(チントゥラート)P7 AO(アウディ認証)245/40R18 DOTコードから製造はイタリアのようです。

ディーラーさんにて何度かホイールバランスは点検しているとの事ですが、現状数値測定のために、
GSP9700にフランジプレートでセットしてユニフォミティを測定します。
測定結果です。重量のバランスが20~40g程度、リアのRFVが100Nオーバーと悪い数値でした。特に重量バランスは取り直してこの狂いの場合はバランサーの
キャリブレーション(較正)か
固定方法の違いが原因だと思われます。シミーや車体振動の原因は、重量バランスとRFVの狂いだと思われます。新車でこの数値は厳しいです。

ユニフォミティマッチングで組み直すために全てタイヤを外します。

ホイール単体のランナウトを測定してから、タイヤを組み込みます。

再びGSP9700にセットしてユニフォミティを測定します。
新車なのですが、タイヤの交換をお勧めされてしまいました。。。

頑張って位相組換えしましたがRFVが135Nと厳しい数値となりました。
色々頑張りましたがホイールの精度が良いのであまりRFVは低減出来ませんでした。アウディ等輸入車の場合は80N以下、出来ればフロントは40N以下にしたい所です。
ハブと当たり面を清掃して、コパスリップを塗布します。

RFV1次ピークを上死点にして装着します。
完成です。
詳細数値です。ホイール精度は良好ですが、タイヤのバラつきが大きいです。
アウディのタイヤホイールアッセンブリーRFV上限は120N前後みたいなので、1本オーバーしています。オーナー様には新車なのでディーラーと交渉してみて下さいとお伝えしました。
国産車は耐シミー性能が高いのであまり問題になりませんが、輸入車や高性能車はハンドリング重視の為にどうしてもシミーが出やすくなります。タイヤは
製造工程上どうしても個体差が大きく出てしまうので注意が必要です。
無負荷状態でいくら綺麗に回転していても、重量のホイールバランスをいくら精密に取ってもユニフォミティ(主にRFV)が悪いと必ず振動が出てしまいます。RFVを測定するにはGSP9700等のユニフォミティ測定マシンを使用する事が唯一の方法となります。
振動問題でお悩みの方は是非一度ご相談ください。
オーナー様ご利用ありがとうございました。
Posted at 2013/06/08 17:49:24 | |
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ユニフォミティマッチング | 日記