こんばんは。ピットのウツノです。
久しぶりにユニフォミティの作業をアップしたいと思います。
クルマはアウディA4アバントです。

ホイールはアウディ純正。細かく話をお聞きするのを忘れてしまいましたが、RSのブレーキを装着されていたのでRSからの流用かなと思います。あくまで僕の推測ですが…間違っていたらすいません。タイヤはミシュランのPS4Sとなります。
では、さっそくGSP9700で測定をします。
結果はご覧のとおりです。
4本ともなかなかの数値をたたきだしています。(RFVの基準値は概ね100から150N程度ですので3倍ほどオーバーです)
これではPS4Sのような高性能タイヤを十分に生かし切れません。
お聞きしたところ、高速などではステアリングへの振動とシートに伝わってくる振動とで、
疲労度が半端ないということでした。確かにこの数値では高速どころか一般道でも
路面の状態が良いところではかなりの振動がつたわってくると思います。
組み込んだ所で何度かホイールバランスを取り直したようですが(リムのセンターにもウエイトが貼ってあったのでオンザカーバランスも施工したかもしれません)RFV不良のシミーの場合は、オンザカーや重量のホイールバランス、ランナウトマッチング、ホイールアライメントを行ってもほぼ無意味ですのでご注意ください。
タイヤとホイールをばらしてまずは、ホイールのリムランナウトを測定します。
ホイールのローポイントにしるしをしておきます。


タイヤを組んでGSP9700でRFVの測定をします。
レバーレスチェンジャーを使用するのでホイール内面にレバー傷がつきません。
タイヤを組んで位相合わせ後に再度RFVの測定。

組み付けで15Nになりました。 (おおよそですが、5Nで0.03mm程の変化量になります。)
ちなみにこれはもともと左前に装着されていたタイヤです。
同じタイヤ、ホイールでもこれだけ数値の変化があります。
位相合わせが終了したら、重量バランスを1g単位でしっかり調整します。
以下のような結果になりました。

同じタイヤとは思えないくらいの良好な数値となりました。
今回の原因はタイヤの精度によるものではなく、組み付けの嵌合不良によるものだと
思われます。特にミシュランは組み付けの不良が多くあります。なので、組み付けに PSSやPS4SなどのC3M製法だとタイヤのユニフォミティが悪くなりにくいので、
組み付け不良がほとんどです。(絶対とは言えませんが…。)
せっかく高性能なタイヤを導入しても組み付け方が悪いと本来の性能が発揮できませんので非常に勿体無いです!!
ミシュランC3Mの組付けに関しては世界一(自称)だと思っていますので、他店で組まれてシミー等でお悩みの方は是非ご相談ください!!
後日、お客様より以下の感想をいただきました!!改善できたようで大変良かったです。
”先ほど無事帰宅しましたので報告とユニフォミティの感想を述べたいと思います。
当初は18インチから20インチにインチアップしましたが、時速110km~120kmあたりで顕著に車体振動やハンドルの震えの高速シミーが発生して困ってたところ、カーランドバーデンさんのブログでユニフォミティマッチングの記事を読ませて頂き、今回マッチング作業の依頼をしました。
結果は帰りの高速道路では見事に高速シミー現象はすっかりなくなってとても快適そのものでした!特に舗装したばかりの新しい道路なんかは、まるで絨毯の上をタイヤが吸い付くように静かで非常に安定感のある走りができました。シミー現象で眠ってたミシュランタイヤの性能がユニフォミティマッチングによって最大限に引き出されたように感じます。ユニフォミティマッチングの数値もかなり良好な結果が得られ大変満足しております。もし、友人や知人でシミー現象に悩んでる人がいたら是非ともカーランドバーデンさんのユニフォミティマッチングをオススメしたいと思いました!
今回はスタッフ様によるユニフォミティマッチングの素晴らしい仕事ぶりと、親切丁寧なご対応に感謝申し上げます。
また何かありましたら、今後ともよろしくどうぞお願い致します。”
作業のご依頼ありがとうございました。
おわり。
イベントのご紹介になります!!

Posted at 2019/07/07 21:39:22 | |
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ユニフォミティマッチング | クルマ