
今回は滋賀県からタイヤ交換に
umanori様がご来店されました。バーデンのブログを見て組付けはユニフォミティマッチング指定でした。
ホイールはBBSのRG-Rを持込みで、タイヤはバーデン一押しのミシュランPSSをお買い上げ頂きました。当店でPSSを購入頂き、
ユニフォミティマッチング指定の場合はユニフォミティ値を保証しておりますので安心です。
車両は、高速シミー(微振動)が出やすく足回りが敏感なBMW F10 528です。
F10 F30は120km/h前後でシミーが出ている車両が多く、世界的?に問題になっています。今回のオーナー様も何となくシミーと左流れが有るような気がするとの事なのでタイヤホイールを交換前に試乗しましたが、左流れは許容範囲内でしたが、少し微振動は出ていました。
ホイールはBBS RG-Rです。鍛造1P(ワンピース)ホイールは機能的には最高です。
タイヤはミシュランPSS 245/45ZR18 です。今回はフランス製でした。
体重測定した所、タイヤが11kg ホイールが8.7kgなので1輪当たり20kg弱です。
純正のランフラットに比べるとかなり軽くなるのでばたつきが出るかもしれません。

ホイールをユニフォミティテスター
GSP9700にフランジプレートを使用してセットしランナウトを測定します。
ホイール測定後、タイヤを組み込んでいきます。特にミシュランPSSは組込みにコツが要ります。普通に組むと
とんでもない事になる場合が有りますのでご注意ください。
タイヤを組込み後、再びGSP9700にセットしてユニフォミティを測定します。
ホイールのローポイントとタイヤのRFV1次ピークを合わせて、RFVを最小化(位相合わせ)してから重量のホイールバランスを取ります。タイヤを接地状態で真円に近づける事を最優先します。良く勘違いされていますが、重量バランスが良い事や空転時の寸法精度と接地状態での真円度とはあまり関係が有りません。
RFV(ラジアルフォースバリエーション)を最小化してから重量バランスを1g単位でゼロバランスにします。
ユニフォミティマッチング後のタイヤホイールの配置です。
詳細データです。1本以外はアッセンブリーで50N以下と良好です。ホイールの精度も縦ブレ0.1mm以下で問題ありません。
装着状態の真円度を高める為に、RFV1次ピークを上死点にして車両に装着します。
完成です。最近色々有ったBBSですが、やはりドイツ車に良く似合います。
少し振れている純正のピレリ cinturato(チントゥラート)P7 ランフラットタイヤとホイールですが参考までにユニフォミティを測定します。
測定結果です。RFVが60~85Nと悪くは無いですが、80N前後だと車両が敏感なので微振動が出てしまう場合が有るようです。
BMW F10 のオーナー様でハンドルブレや微振動でお悩みの方は非常に多いです。その原因の殆どはランフラットタイヤのユニフォミティのバラつきと敏感なサスペンションセッティングです。特にユニフォミティ不良と言えない80N前後で振れてしまう場合が有り中々難しい問題となってしまいます。
PSSに限らず、タイヤは慣らし運転と空気圧管理が非常に重要です。オーナー様にはご説明して納車しました。慣らしが終わると駆け抜ける喜びが体感できると思います。今回は遠方よりご来店誠にありがとうございました。
Posted at 2012/12/15 20:48:55 | |
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ユニフォミティマッチング | 日記