陸前高田市へ

先日、義援金を陸前高田市長へ届けてまいりました。

この春より、有志にて立ち上がった「東日本大震災チャリティー講演会」の企画スタッフとして少しお手伝いをさせていただいておりましたが、開催直前の今、ようやくそれが形になってお届けできた次第です。

某有名居酒屋全国チェーンの会長をお呼びしての講演会、会場費用等必要経費を別基金より捻出することにより、皆さんのチケット購入代金を1円残らずすべてを現地にお届けするという、類まれなるこのイベント。リーダー、スタッフの超精力絶倫な運営により、ようやくここまでたどり着きました。私なんぞはほんのお手伝い程度、それにしてもみんなよくもここまでやり切ったなと、心から敬意を表します。

陸前高田市役所は元々海岸近くに建ってましたが、現在は少し内陸の小高い場所にプレハブにて建っています。

戸羽市長は朝の議会直前のお忙しい時間帯でしたが、ありがたくも少しお時間をいただきしばしの面談です。

我々一行は市長室に通され、被災前と被災後の同市航空写真を見比べながらの壊滅的な被災状況や、今後の復興計画など色々お話を伺うことが出来ました。
またあの日、付近の人々が必死の思いで避難をした体育館が結局津波にのみこまれ、建物の骨格だけになってしまった事、一気に人口の７％が居なくなったというお話があったり等、恥ずかしながらも激しくこみ上げてくる涙を止める手段はありませんでした。

市長を始め、職員の方々も被災されたにも拘らず、公務員という立場上業務は何があっても止めることができないというお話、当然とは言えその使命感で任務を粛々と果たされている姿には強く心を打たれました。そんな状況でも一生懸命に頑張っておられる、皆さん一人ひとりに声を掛けてあげたい心境でした。

かくも想像を絶するこの被害も、最近では徐々にメディアの露出が減っているらしく、風化しないよう市長自らが現状をあちこちに説明に回っておられるとの事でした。

私たちが出来る被災地支援も、今回のような形ではなかなか頻繁には出来ませんが、たとえ微力であったとしても何か継続していくことが大切なようです。