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2011年01月23日

日本で乗るベスト・フォード・・フィエスタ

日本で乗るベスト・フォード・・フィエスタ きれいなコロラドレッドのGLXを見かけて、あらためてそう思いました。

本当に、なぜこのフィエスタが日本で受け入れられなかったのか、今もって不思議です。街中で取り回しやすい5ナンバー枠のサイズ、日本の景観―雑多な都市空間、のどかな田園風景等々―の中にあっても決して浮くことのない端正なスタイル、グレードによって極端には違わない良心的な装備、価格だって十分に競争力があると思える設定でした。
これこそ日本のユーザーに真正面からアピールできる商品性を備えた、日本市場で待望久しいフォードだ!と、発売当時はフォードのディーラーマンでもないのにひとり身震いしていた覚えがあります(笑)。しかし、自動車メディアなどでの評価はなかなかだったものの、ユーザーへの浸透はいまひとつのまま、予想以上に早く市場から撤退してしまったのはまったくの想定外でした。
一部で指摘されていたような、ATのセッティングがやや日本の使用環境に不向きだったこと、リアウインドウの手回しハンドルといった室内装備の見劣り、内外装の質感の低さなどが、果たしてそれほど大きな足かせとなったのでしょうか・・。

もちろん、どれほどよい商品であっても、それをユーザーが安心して買うことができて、アフターサービスを継続して受けられる体制が充実していなければ売れません。それに広告などイメージ戦略も重要です。これらの点でフォードは、他の輸入車ブランドに比べて大きなハンディがあることは確かです。しかしかつて初代のフェスティバが登場したころ、多くの人はフォードに対する明確なイメージなどもっていなかったにも関らず、純粋にその商品の良さを認めて歓迎したという事実がありました。私はこのフィエスタの販売が始まったとき、まさに初代フェスティバのような“サプライズな”展開を期待しました。身の丈をわきまえた合理性や、主張しすぎないさりげないおしゃれ感、そうした要素をクルマに求める層は少なからず存在しているし、そうした人たちの受け皿は決して多くないと感じていたからです。

「よいクルマ」でも売れなかった事例は数多くありますが、このフィエスタに関しては、その中の一台だったと片付けてしまうには、あまりにも惜しいものがあります。
トータルバランス、市場環境とのマッチングなど、日本の地で乗るにベストなフォードだったと、今でも確信しています。

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Posted at 2011/01/23 12:08:50

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この記事へのコメント

2011年1月23日 13:08
自分も日本で乗ることができるベスト・フィエスタはGLXだと思っています(というか,ベスト・欧州フォード車だとさえ思っています)。GHIAより素っ気なく,STほどの限界の高さはありませんが,欧州フォード車が持つべき世界はしっかりと内包されています。その素っ気なさと割り切りこそが,グローバルな大衆車・小型車としての真の姿を表していると思います。「最もグレードの低いモデルこそ欧州車の世界が濃い」という見解は少なくないモータージャーナリストが表明してきたことですが,ある側面からは自分はそれに全面的に賛同できます。

フィエスタのハンドリングと道具感は,MTで細いタイヤを履いた軽量型の欧州モデル(前期型)の1.4Lやディーゼルの1.6Lで最も高いのだろうと思っています。日本で本当の欧州フォードを知りたかったら,それらを並行輸入するべきだとさえ思っています。

日本仕様のフィエスタGLXは日本市場用向けにATを搭載し,それでいて高回転型のエンジン特性と,欧州での常用の速度域でその真価を見せつける設定となっている,実はひどく生真面目な商品だと思います。現実としてはそれは日本市場では商品性につながっていませんでしたが,グローバルな企業であるフォード本体の「世界各地で現地の状況に合わせた商品を造り・売る」という思想を取り入れつつ,欧州車の日本市場の特性に迎合しながら欧州車の魅力を紹介しようとした生真面目で意欲的なクルマだと思っています。

みんカラでもフィエスタGLXに乗っている方は道具として長く使い倒している方が多く,STやフォーカスを敢えて選択しないことユーザーがGLXに感じている魅力が静かではありますが力強く伝わってきます。自分が乗っているのはGHIAですが,なぜSTを買ってもお釣りがくるほどの費用をかけつつ手を入れながら維持しているのかと言うと,ノーマルのフィエスタにこそ上に述べたような欧州フォードの世界とフォード本体の思想を強く感じられるからです。

フォーカスやモンデオ,STやRSに乗っている方,他車種や他モデルから欧州フォード車の魅力にとりつかれている方々にこそ,フィエスタGLXやKAが持っている世界をもっと見直して欲しいと思っています。
コメントへの返答
2011年1月24日 8:12
おそらくFJLにしても、フィエスタを日本市場における販売の要にするべく、それまでのモデル以上に日本市場とのマッチングに配慮し、それなりに万全の体制で投入したのだと考えています。にもかかわらず、結果的に効果を挙げられなかったことで、フォード本社側が日本市場に見切りを付けてしまうことに大きく作用してしまったのは間違いなく、残念でなりません。

こういう典型的な欧州の実用小型車は、ある意味でインポーターの良心により細々とでもラインナップされる(他に販売数が確実に稼げる量販モデルがあり、その傍でカタログに残っている・・全自動式洗濯機と二槽式洗濯機の関係みたいなものです)図式があります。そうした良心が維持できるほどのそもそもの販売ボリュームも少ないFJLには、重荷だったのでしょう。

以前からの個人的妄想ですが、このフィエスタは日本で無印良品として売るとよかったのでは、と考えています。GLXをベージュに塗って無印良品の店内に置いたらよく似合うと思いませんか?
フィエスタを、いい意味での「コモディティ(日用品)としてのクルマ」としてアピールし、実を重んじるーしかし洗練された感覚は失いたくないー人たちに選んでもらう。もちろん価格は無印良品ならではのお値打ち価格で。無印良品の各店での販売が前提なら、それこそ100万円台前半での提供だって不可能ではありません。

要は、フィエスタはFJLの限られたマーケットパイの中だけではその魅力が伝わらない一台だったと考えています。その意味で、かつてのオートラマ体制が生きている頃にフィエスタが投入されていたなら、もう少し違った展開であったように思えます。
2011年1月23日 19:57

同感です。

と言いながら、フェスティバから始まり、フォーカス、フィエスタと一貫して限定・MT・最上級グレードという道を辿ってきましたので、最廉価グレードを語る資格はありませんが(笑)、単にMTの設定を最優先した結果なので、欧州フォードの実用小型車への思いを同じくする者として激しく同意です。
コメントへの返答
2011年1月24日 8:26
ありがとうございます。
同様な路線を辿ってきた私としても、ルノージャポンがカングーやルーテシアにしぶとくMT車を設定するような姿勢をFJLにもできれば望みたいところです。

手に余すことのないサイズで、使いやすさをしっかりと備えている。気難しいところがまったくなく、機械のことを心配することなしに安心して日々付き合える。
いわゆるエンスーな方にとってはむしろつまらない対象かもしれませんが、実用車として申し分のない要素は、もっと世の中で正当に評価されて然るべきですよね。

2011年1月23日 22:58
我がColorad号の写真かと思いました。

前車は初回車検前に手放したが、フィエスタは5年目に入りますます懐の深さを感じております。
購入時に後期型の情報も入っていたが、ヘッドとリアのランプを見て初期型の方がまとまりが良いと判断し、当時はフィエスタの情報も少なく直感を信じて決めたが、使い込むほど良い車と感じています。

コメントへの返答
2011年1月24日 8:41
コロラドレッドのフィエスタは、ブラックのパーツとのコントラストが効いていて、ひときわ印象が強いですね。

“直感で選んで5年経過し、使い込むほどよさを感じる”それこそまさに、望ましい人とモノとの関係です。

・特に知識や先入観がなくても、直感を覚える
・購入し使ってみて、実際のよさに気づく
・途中で維持することを断念させるほどの障害に見舞われない
・長く使い続けていき、さらに新たなよさを感じさせる
・はじめの直感が間違いでなかったことを知り、その商品や商品のつくり手に対する信頼が生まれる

ユーザーがはじめに抱く直感を裏切らないモノづくりとは、案外たやすいものではありません。つくり手に総合的な力が備わっていなければむずかしく、フォードは長年かつ国際的なビジネスの実績で、そうした総合力を身に付けていると思います。

ちなみに私も個人的に、特に初期型のプレーンな外観がより好みです。

プロフィール

「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
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