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ロボ部長のブログ一覧

2023年12月30日 イイね!

フォード(車)が人に近い存在であるよう

フォード(車)が人に近い存在であるよう例年なら年の瀬も押し迫ったタイミングで出会えたフォードの写真を掲載するが、今年は自分の2台である。自宅に駐車してある様子をこうして望遠気味に捉えると、まるでフィエスタの後ろからフォーカスが突っ込んでいるかの如し(^^;)今年はそれまでフォーカスのために借りていた月極駐車場を解約して、我が家の敷地内にこの2台を置くようになったのが大きな変化であった。

そして今年は春以降、ブログに対する態度が変わった。それ以前までの、我ながら呆れるくらい「フォード目線」で常に意識のどこかにブログのことがあるようなテンションを脱したら、不思議と街中でフォードに気づく機会がぐっと減少した。目に入ったとしても、ただ目で追うのみで「何シテル?」にアップするのが関の山である。

そうなったのは自分自身の私的な境遇の変化があったとともに、フォードをめぐる現況が大きく影響している。フォード、今年は果たして何台の新型車が登場しただろうか?全くのブランニューはマスタングだったが、実質的には先代のマイナーチェンジに見えなくもない。それ以外も既存モデルの安易なバリエーション追加でお茶を濁すような姿勢が目立った。
相対的に今年は、フィエスタがその長い歴史に終止符を打った年でもあった。それが示しているように、フォードが大衆や庶民に向き合うよりも、収益率が高いとされるSUVやライトトラック系に適当に付加価値を乗せて、手っ取り早く稼ぐ方向に走っているように感じられて仕方なかった。そうしたこともあって、フォードに対するシンパシーが薄れてしまったというのが、嘘偽らざる心境だったのである。

フォードだけでない。今は自動車というものが市民の手から離れた存在になりつつあるように感じさせられる。電動化と情報化への対応、世界的なサプライチェーンの変動などが車の価格をどんどん押し上げているし、特に著しい円安下の日本だと輸入車はかなり割高になっている。ごく一般的な暮らしぶりの人が買える車の選択肢が狭まってしまっているのだ。
車との関わり方は人それぞれだし、たとえ高額であっても最新のテクノロジーを駆使した付加価値の高い車に乗りたい(乗れる)という向きも当然あるだろう。しかし、車が生活の中で必要で、信頼の置ける車を無理なく入手できて、安心して乗りたいという人が圧倒的に多いはずだ。そういった人のことを対象としていたのが本来のフォードであって、車を求めるサイレント・マジョリティに対してレベルの高い製品を届けられるところにフォードの真骨頂があったのではないか。
残念ながらここ数年間のフォードからはそのような矜持があまり伝わって来ない。もちろん、それはフォードを取り巻くグローバルな状況-地政学的なこと・経済的なこと・環境保全的なこと・安全保障的なことなど-が作用しているわけで、ひとりフォードの企業姿勢ばかりが問題ということではないが、中韓を筆頭として世界に台頭してきた新勢力にただ市場を譲り渡すだけで、果たして良いのだろうか?
来年は、フォードのような車が本来の存在意義を取り戻して、より多くの人々の暮らしに受け入れられる社会であることを望みたい。

本年もブログを読んでくださりありがとうございました。皆様にとり来たる2024年が良き一年でありますよう。
Posted at 2023/12/30 13:14:40 | コメント(1) | トラックバック(0) | Ford | クルマ
2023年12月09日 イイね!

花の97-98年組

花の97-98年組最近は現行型のプリウスが気になっている。と言うか、この車のことはかなり気に入っている。街中で目にするたび、これは相当なデザインだな・・と感心させられることしきり。フォードと違って本当によく走っているので(笑)近頃はフォードの写真より現行プリウスを撮る方が多い。何でもない市井の光景の中にこの車がいるのを見るのは、ちょっとした視覚的インパクトですよ。
プリウスといえば現行型とともに初代が気に入っている。97年末に登場した初代プリウスのインパクトは今でも鮮明に覚えている。世界初の市販量産型ハイブリッド機構という最大の特徴はもとより、小型セダンとしてのパッケージングの理想を志向した革新的なデザインに感銘を受けた。4ドアセダンというともすれば守旧的なジャンルにおいて、確実に新しい存在感を感じさせたのは実に大したものだった


(画像はネットより拝借)

この初代プリウスが登場した97年にはメルセデスのAクラスも誕生した。メルセデスとして初のAセグメント級小型車クラスへの進出で注目を集めたこのモデルは、それ故メルセデスにとっても不慣れなアプローチで、登場直後の横転騒動などでケチがついたことで「メルセデスの黒歴史」のように扱われてしまった。しかし高度な安全性能の確保と将来の電気や水素による駆動までを見越した二重構造のフロアパンなど、先進的な設計思想に基づいたアーキテクチャーを採用した挑戦的な小型車であり、現行型のAクラスがまるで志のない平々凡々な小型ハッチバック車に堕したのと比べたら、はるかに理想追求志向型の存在であったのは間違いない。



これら2つの革命的な車のヘッドランプカバー輪郭形状が近似していることにお気づきだろうか?真正面からのカットを見ていただくとお分かりいただけると思う。どちらの車種も、かなり全高の高い、前面投影面積が広い基本造形の中で、ダイナミックな動きを感じさせるヘッドランプカバー形状が相似なラインを描いている。

そしてこれら2車より少しだけ遅れた1998年のタイミングで登場した、初代フォーカス。この車についてはプリウスやAクラスほどにイノベーティブな要素は備わらないものの、自動車マーケットにおける量販クラスとしてのCセグメントに商品性の新基準を打ち立てた点で、「コンベンショナルな立場での革新」をもたらした1台と言えるだろう。そしてこのフォーカスのヘッドランプカバーの形状もまた、トップ写真で確かめられる通り、初代プリウスとAクラスのそれと相通じるラインを描いている。

1997年から1998年にかけて登場したこれら3つの車種。それぞれに単なる前モデルのフルチェンジといった次元でなく、それまで存在していなかった新たな商品基準を世に問うほどの力量を伴った各車のヘッドランプ形状が、いみじくも近しいものであるのが、単なる偶然とは言い切れない現象であったような気がしている。来るミレニアムを間近に控えたタイミングで、新しい自動車像を問うかのごとく現れた3者のディテールとしての、車の顔付き・表情の象徴としてのヘッドランプに、各車の並々ならぬ意欲が結実して表現されていたように感じられるのだ。

ちなみにトップ写真のフォーカスは私のではありません。相当以前に六本木で撮影した全く別なフォーカスなのだが、間違い探し・・私のフォーカスと違うディテールがお分かりになるだろうか?


Posted at 2023/12/09 21:39:52 | コメント(3) | トラックバック(0) | Focus | クルマ

プロフィール

「@Yorupikuさん、やはりそうでしたか😃最近2年くらいはかつて撮影した場所では姿を見なくなっていたのですが、今も元気にしてるのなら嬉しいですね。」
何シテル?   04/30 09:06
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。Fordを30年以上にわたって乗り継いでいます。2016年をもってFordは日本から事業撤退しまし...
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