北米のすかんぴんフォーカスセダン

北米仕様フォーカス2012年モデルのカタログを入手しました。表紙にはTHE ALL-NEWとあり、初代から続いたフォーカスの系譜が北米でも新たなフェーズに入ったことを謳っています。このカタログを眺めていて気づいたのは、初代フォーカスでは欧州と北米でカタログの写真やページ構成などの表現が大きく異なっていたのが、これは両者がおおむね共通になっていることです。アメリカ向けだからといってボディカラーを黄色くしたりしていないのが、まさしく“one Ford”を象徴しているようです。
そんな中でも、欧州仕様フォーカスとは明らかに異なるのが４ドアセダンの設定です。欧州のフォーカスが5ドアハッチバックとエステートなのに対し、北米では4ドアセダンと5ドアハッチバックの二本立てとなります。
この北米フォーカスのラインナップでもっとも安いグレードの「S」は4ドアセダンのみとなりますが、これがなかなかのすかんぴんぶりで気に入りました。光もののないウインドウ周り、黒いドアハンドルとミラー、インテリアにも無塗装プラスチックパーツを多用して限りなく黒っぽい世界が広がっています。いま乗っているSEセダンがいずれダメになったらこのSセダンの5MTなんかいいなあ・・と、カタログを見ながらしばし妄想しました。