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2014年11月25日

「重宝している」フォード

「重宝している」フォード 京都の南禅寺そばで目にしたフェスティバミニワゴン。品のよい、つつましやかな趣きの住まいに収まった姿が、こじつけかもしれませんがとても京都らしく映りました。細い路地が多く、季節によっては観光客も多数そぞろ歩く京都の中心部には、これくらい小ぶりなクルマが合っている気がします。このフェスティバミニワゴンも、もはや決して新しいといえない一台とはいえ、小ぎれいに保たれているようで、きっと京都の街中を日々元気に駆けているのでしょう。とっさに頭に浮かんだのは「重宝しているクルマ」という表現でした。

フォードとマツダの関係が当時とは様変わりしたいま、フェスティバミニワゴンを引き合いに日本におけるフォードについて思い巡らせることにさほど意味はないと知りながらも、つい「このクルマに代わる一台をフォードはいま提供できるだろうか?」などと考えてしまいます。
フェスティバミニワゴン、すなわち初代デミオは実用小型車の傑作でした。スタイリングのことなど構っていられない、とにかく手持ちのコンポーネンツを活かしてユーザーが多用途に使える利便性に富んだクルマを作るという、ある種の切羽詰まった状況から生まれた初代デミオが、経営危機にあったマツダを救ったことはご存知の通りです。そのバッジエンジニアリング車であったフェスティバミニワゴンは、純粋なフォードのクルマづくりの枠組みからはまず生まれて来なかった一台といえます。

5ナンバーサイズで大人5人と荷物を飲み込み、いざとなれば大物も積めるのに立体駐車場にも対応できる。そして軽自動車のような制約を強いられることもない‐この国で使うにはそんなディメンションのクルマがもっとも相応しいように思います。それは、世界規模の視点で見れば特異な成り立ちなのかもしれません。いまの日本のフォードのラインナップでこれに近い商品性を持つのは、あえていうならエコスポーツになるのでしょうが、何か違います。古都の落ち着いた街並みの中で、入り組んだ路地をめぐりながら役目をこなすような「重宝するフォード」を、ないものねだりであることをわかりつつ夢想するのです。
ブログ一覧 | Festiva Miniwagon | クルマ
Posted at 2014/11/25 22:52:26

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「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
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