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2020年07月18日

「普通に質が高いセダン」はどこへ行った?

「普通に質が高いセダン」はどこへ行った? このブログではフォードのことしか書かないと決めていても、実際には私自身はフォードに限らない車好きの一人だから、本当のことを言えばフォード以外でも、街で出会った他社の車について話題にしてみたいなと思うこともあります。それでもみんカラでは様々な方がいろんな車について思い思いに話題にされていて、それぞれの領域にとても詳しい方も多くいらっしゃるので、私はせいぜい「陽の当たらない存在」であるフォードについて駄文をしたためることにしています。
そんな中でも、これはどうしても取り上げておきたい!という一台が近所にいるので、無理やりフォードと絡ませる形ですが紹介させてください。

みんカラをされている皆様には、世代的に80年代末頃の日産の各車に対して思い入れのある方も少なくないと思います。その頃のフェアレディZ、スカイライン、シルビア、セフィーロ、プリメーラ、数々のパイクカーたち・・・今でも折に触れて話題にされますよね。私もそれらの各車はリアルタイムでよく覚えていて、トータルにしっかりとデザインされていた車が多く、特にフェアレディZやシルビアなどはそのデザインのレベルの高さに唸らされたものです。

でも、今なお多くの方が賞賛するその時期の日産車の中で、当時も今もほとんど顧みられない車種がありました。私が当時、フェアレディZやシルビアと並んで日産ベストデザインだと確信していたのが「マキシマ」だったのですが、皆様覚えていらっしゃいますでしょうか?それまでのブルーバード・マキシマからステップアップした北米市場を主なターゲットとしたサルーンでした。はじめから日本市場を主としない3ナンバー専用設計で、ベースが国内向けだったのを立派に見せようと妙な後付けデコレーションを施すこともなく、伸びやかで素直な印象は俗っぽい高級感とは無縁で、洗練された質の高さを感じさせるものでした。

勢いがあった当時の日産としては、出す車のどれもが面白いように当たるので、その流れでマキシマも国内へリリースしたのかもしれませんが、やはりあの「非日本的な」洗練感は広く受け入れられる性質ではなかったようで、売れなかったですね・・発売から少し経ってマイナーチェンジが施された際には、対照的に好評だったプリメーラのイメージを反復したフロントグリルを付けたり、多少のモールディングがリア周りに付加されたりしたものの、抜本的なテコ入れにはほど遠かったはず。

そんな販売当時でさえ数が少なかったマキシマがなんと現役で生息中なのです、しかもMC前の初期型!2桁ナンバーだからもしかするとワンオーナー車かもしれません。もっともプレーンでマキシマらしい個体といえるそれは、今見ても古臭さを感じさせず、サルーンとして十分魅力的に映ります。
このマキシマを見るたび、こういう大人5人が快適に乗れて、トランクにたっぷりの荷物も積めて、乗り付ける場所を選ばない普遍的な趣を湛えた4ドアセダンは一体どこへ消えたのだろう?と思わされます。もともとこうしたラージサイズのファミリーセダンはアメリカ市場で人気があり、日本車でもこのマキシマをはじめトヨタのアバロンとかプロナードとか、派手さはないけど快適に過ごせそうなアメリカ向けの佳車がありましたよね。確かにカムリとか今もありますが、その佇まいはずいぶんと変質し、何か変わったことをしないと認めてもらえなかったような姿になってしまっています。

存在感をいたずらに誇示することなく、普通に、しかし品良く、信頼に足るいい仕事をする。当然、フォードにもかつてはそういうセダンがありましたがほぼ消滅して、SUVに取って代わられています。それを車に対する人々のニーズが変質したと捉えれば仕方ないのかもしれませんが、ことごとくこのような車をなくしてしまったことの喪失感を禁じ得ないのです。

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Posted at 2020/07/18 10:54:50

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この記事へのコメント

2020年7月18日 11:37
結局、スイフトもデミオも、
普通の乗用車に、
なっちゃいましたからね〜。(笑)

初代達は、釣りに行くのに欲しいな〜。
と思わせるパッケージングでした。
今でも使い勝手は良いでしょうね〜。
コメントへの返答
2020年7月18日 21:21
初めて出して予想外にヒットすると、次には成熟という名の守りに入るのが世の常道ですから。。

特に初代デミオは(倒産寸前まで)追い込まれた故のなりふり構わぬヤケクソ力で人々を魅了したのに、想定以上のヒットで変に力を得たマツダのデザイナーがアルファコンプレックス丸出しの2代目にしたあたりから、本来の良さを自ら潰しましたよね。飾らないことが価値だったのを飾ることで失った典型です。
2020年7月18日 12:53
おおお!
私の初めての愛車 日産マキシマ。
親父から受け継ぎで乗ってました。新車で買うときに私が将来乗る気でこの車を勧めてました。

しかも同じ色ではないですか!懐かしい^_^

アメリカ風味の強いシビックに乗ってる私は似た系統を選んでる?

ちなみに親父は、マキシマを私に譲ったのでこの後トヨタ セプター(ステーションワゴン)に乗り換えてました。
マキシマ、セプター、この頃の主張しすぎず気楽に使い倒せる相棒のようなセダンやステーションワゴンは日本では全滅してる気がしますね。
コメントへの返答
2020年7月18日 21:30
こちらのマキシマにお乗りでしたか!このマキシマはMAX RELAXのキャッチコピーで売り出され、日本の高級車の主流とされたクラウン的なもたなしとはまったく種類の違う快適さをアピールしていたのが、当時にしてみれば挑戦的でした。

威張らず、飾らず、かしこまらず。そんなキャラクターの大型セダンやワゴンが消滅したのは本当に残念なことですね。
2020年7月18日 13:26
ロボ部長さん、こんにちは✋

マキシマ、ありましたねー。
当時会社の先輩がマキシマのル・グランに乗ってました。
長時間運転すると休憩する様に促されるシステムが付いてたのを今でも覚えています。このシステムはソアラの2.8にも当時付いてましたね。
確かに今ではミニバンかSUVばかりでセダンはクラウンかカムリくらいです。
僕が免許を取った頃はハイソカーブーム真っ只中、クレスタ、チェイサー、マークⅡのトヨタ3兄弟が凄い人気でした。
天の邪鬼の僕は、3兄弟を選ばす、リセールバリューの悪いローレルをしかもわざわざMTを発注して買いました😅
あの頃はセダンかスポーツカーの2者択一でしたね。
最近では欧州車もBMやメルセデスやA udiなど、セダンに力を入れてきていますね。

リタイアしたら、かつてのマキシマやアバロンの様な、気楽に乗れて、乗り心地もいい、広くて快適なセダンに戻りたいですね。
コメントへの返答
2020年7月18日 21:41
肩肘張らずに乗れて、しかし確かな機能性を持ち絶大な安心感を抱かせてくれるようなラージセダンは、どこのメーカーももう作れないのでは?などと思ってしまいます。80年代半ばのメルセデスの300Eあたりが今でも一部で高い人気があるのも分かるような気がします。
広くて快適、安心してしっかり走らせられる、そんなディメンションはセダンならではでないでしょうか?

仰るようなセダン回帰の流れが出てきているとしたら、大いに期待したいですね!
2020年7月18日 14:39
おぉ!懐かしのマキシマ。
私、このマキシマの前モデルであるホンマもんの北米左ハンドルの日産マキシマSEを所有していました。
先輩のお客さんが留学中に現地で新車購入して半年後に帰国する際に関税等150万円掛けて輸入した個体で電動シートベルトが装着された1987年モデルでした。
見た目は鼻っ面の長いブルーバードU11のセダンですがモールまでオールブラックの車体にY30セドリックのV6-3.0Lを積んでいるので第三京浜ではかなり速かったですよ。
そういえば記事のマキシマの後期型は結果的にJ30マキシマだけに積まれたVE30DEという短命希少なエンジンでした。
コメントへの返答
2020年7月18日 21:50
一番最初のUSマキシマにあたるモデルでしょうか?わりとボクシーなセダンボディでしたよね。それにしてもブラックペイントとは珍しい(あのボディだとホワイトが圧倒的に多かった印象があります)。モールまでカラードというのが、いかにもアメリカのサルーン然としていそうでいいですね。それでターンシグナルがオレンジのマーカーだったとしたら、ブラック&オレンジの組み合わせがなんともエキゾチックですね〜

2020年7月19日 10:38
こんにちは。
マキシマは大好きな車です。
コピーのMAX RELAXも鮮明に覚えています。
とても欲しかったのですが、高価だったので買えず、カタログばかりを見ていました。
あと、同時期に日産(サニー店、プリンス店)で扱っていたVWパサートも欲しかったです。
30年前を思い出させていただき、ありがとうございました。
コメントへの返答
2020年7月19日 12:00
コメントをいただきありがとうございました。
マキシマのカタログは私も当時はよく眺めていました。
冒頭のいかにも当時のビジネス・エグゼクティブをイメージした写真や、TV CMにも出ていたデーブ・スペクター氏らのカットなど、アメリカを意識した作りでしたが、過度にアメリカナイズしていなかったことに好感が持てましたね。

同時期のパサートというと、日産が扱った2代目となるグリルレスのモデルですよね?
私もあれは今でもすごく好きです。セダンとしての機能を追求し卓越させた結果、余計な色気や洒落っ気のかけらもない、冷徹なまでな存在感を放っていたのがまさにドイツセダンの極み!でした。ボディカラーの設定がダークなものばかりだったのも、輪をかけてドイツっぽくて本当に魅力的でしたよね。

プロフィール

「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
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