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2020年08月29日

マスタングがもっともエアロダイナミクスを意識していた頃

マスタングがもっともエアロダイナミクスを意識していた頃 昨日は神保町を訪ねたのでたまに顔を出す古書店を覗いたら、たまたまイタリアの工業デザイン誌「AUTO & DESIGN」のバックナンバーが格安で売られていました。93年の号で、シトロエンのエグザンティアやプジョー306といった私が好きな車と並んで、マスタングのマックIIIに関するデザインレポートが掲載されていたので即購入。

マックIIIについては以前にも私のブログで取り上げたことがありますが、93年にSN95マスタングが登場する少し前のタイミングで発表されたコンセプトカーです。2シーターのロードスターで、過去のマスタングの遺産を反映しながら将来のマスタング像を描くとともに、次に控えたSN95量産型のイメージも織り込むことで、そのインパクトを高める役割があったものと推測できます。
マックIIIの見所はそのスタイリングです。フォードが80年代から積極的に取り組んできた空気力学研究の成果が発揮された、究極のオーガニック・フォルムが特長です。
生産性を考慮しなくてよいコンセプトカーだからこそ可能な造形処理が至るところに散見される中で、やはり目が行くのは横三連型のリアランプ。AUTO & DESIGNに掲載された開発途中のレンダリングからは、当初よりリアランプが横三連として想定されていたことがわかりました。リアランプだけでなく、フロントウインドシールドやサイドミラーなど、車体に付帯する要素をすべてボディに統合させることで、空気の流れを乱さないだけでなく、視覚的にもすべてが「流れている」ような効果を求めたデザイナーの意図が読み取れます。

果たして、SN95の量産車もデビュー当初はリアのテールランプを横三連型としてきました。マスタングの伝統からすれば、同じ三連でもずっと縦の三連であったのだから、それはもう大きなイメージチェンジであったわけです。しかしデビューイヤーから3年後には結局縦三連へと変更され、以来今日に至るまでそれはマスタングのアイコン的なディテールとして継承されているのだから、やはりこのマックIIIで提唱された横三連型のテールランプは、マスタングの歴史の中ではかなり異色な位置づけであったと言うべきなのでしょう。
ブログ一覧 | Mustang | クルマ
Posted at 2020/08/29 12:49:25

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