• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2020年10月10日

2002年ーニューエッジ・デザイン黄金期のフォードたち

2002年ーニューエッジ・デザイン黄金期のフォードたち つい先だって入手したこちら、2002年9月開催のパリサロンで配布された欧州フォードのプレス向けCDです。このショーで正式に発表されたStreet Kaと商用車のトランジット・コネクトを中心に、当時の欧州フォード各車のプレス写真が収められています。

2002年の欧州フォードといえば、ニューエッジ・デザインに基づいた商品群が充実していた時期です。Kaにはじまりトップレンジのモンデオに至るまで、フィエスタ、フォーカスなどの主力車種はもとより、フュージョンといった新しいカテゴリーの車種にも進出していました。
そして、Kaにはスペシャルバージョンとしての2シーターオープンのStreet KaとSport Kaがあり、フォーカスには伝統のブランドRSに続き、より身近なハイパフォーマーとしてのST170が追加されていました。それはモンデオも共通で、稀代のパフォーマンス・サルーンたるST220が登場したのもこの年です。
つまり、スタンダードモデルだけでなく、欧州フォードが誇る確かなドライビング・ダイナミクスを堪能できるパフォーマンスモデルが粒ぞろいになったのがこの2002年であり、それらの各車がニューエジ・デザインという共通のデザインテーマのもとで水平展開されていたのです。

このプレスCDに収められた画像から、「ニューエッジ・デザイン黄金期」の主要な各車を振り返ってみましょう。



私も愛用したB256フィエスタ。2001年にまず5ドアが登場し、この2002年から3ドアが追加されました。スタイリングのまとまりとしてはやはりこの5ドアの方が卓越しています。この車の持つ能力からすればややスタティック(静的)に過ぎても、きわめて高度な造形だと今でも思います。



これもかつての私の愛車であるフォーカスST170。シルバーペイントだと初代フォーカスが持っていた金属質でソリッドな印象がより強化されます。フィンタイプのホイールとのマッチングも絶妙ですね。



もう一台のST、モンデオST220もまた、シルバーが実によく似合う。
ブルーがSTのテーマカラーという印象がありますが、実はヨーロッパでのデビュー当初はこのシルバーがメインとされていました。

これらパッセンジャーカーだけでなく、商用車のトランジットにもニューエッジ・デザインが反復されていました。次に紹介するのは、2002パリサロンで発表された、トランジットシリーズ内では最も小型のトランジット・コネクトです。このサイドビューを見るだけでも、商用バンとして備えるべき機能性・合理性が限りなく素直に表現されていることが伝わってくるかと。まさに「機能美」にあふれたフォルムです。




2020年の今の目で見返せば、これら2002年当時のニューエッジ・デザイン各車の造形は、幾何学的に秩序立てられたストイックな印象が強いもので、いかにも当時のヨーロッパにおけるカースタイリングの潮流や流行の影響を感じさせます。それが結果として、欧州フォード車本来の能力を市場にアピールできていないという反省につながり、後の「より動的な・人の情感に訴える」キネティック・デザインへの転向をもうすぐに控えていた時期でもありました。

さて、実はこの2002年のパリサロンでは、私がもしかすると生涯でもっとも関心があるフォードも登場していました。
これまでに実車を走らせた経験は一度もなく、それどころか目にしたことすらない一台です。しかし、きっとこの車は間違いなく最大限に愉しいはず.... なぜなら、その車のオリジナル(ベース)であったKaを、かつて私もこよなく愉しんだから。
それがこちら、Sport Ka。私がフォードに求めるものすべてを具現化した理想とも言える存在です。




ブログ一覧 | Ford | クルマ
Posted at 2020/10/10 11:41:42

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

テュリャ テュリャ テュリャ テュ ...
きリぎリすさん

脂摂取タイム‼️
チャ太郎☆さん

『新越谷』行こうぜ! って言わない ...
ウッドミッツさん

♦️Y's Club♦️vol. ...
taka4348さん

キリ番
ハチナナさん

シティーハンター・ミニクーパーをつ ...
avot-kunさん

この記事へのコメント

2020年10月10日 12:18
この時期のフォードいいですね。シルバーボディにブルーのオーバルがシックです。Kaも可愛い!
コメントへの返答
2020年10月10日 16:41
こんにちは。この頃の欧州フォードはトータルでのスタイリングコントロールがよくできていた意味で統一感がありました。
当時のフォード全体のデザイン担当副社長と、欧州フォードのデザインディレクターが揃ってアウディ出身者であったことから、アウディ的な硬質感と品質感を指向していたことが伺えます。それでシルバーカラーが目につくのですね。

正直なところ、今の感覚からはスタティックに過ぎる印象の車が多いのですが、Kaと初代フォーカスだけは別格です。ニューエッジ・デザインの嚆矢であるこの2車の出来は卓越しています。
2020年11月10日 22:31
>Kaと初代フォーカスだけは別格です。

全くおっしゃるとおりです。
橋をバックのKa,今でもモダンです。
嚆矢、一の矢と二の矢ですかね、
フォーカスの完成度は今なお素晴らしい、
しかもデザインと機能の融和性といいますか、
クラスを超えたマルチリンクサスの導入と
よく回る新開発1600エンジン、健康的なパッケージング、
等々、きりがない、ああなんという素晴らしい車でしょう。
コメントへの返答
2020年11月11日 8:57
おはようございます。ご無沙汰しております。

私たちが初代Kaとフォーカスに対して「格別感」を覚えるのは、ひとえにこの2車が、それまでにない新しい印象を作りあげた、きわめて挑戦的な存在だからだと思います。
これら以降のニュー・エッジデザインの各車は、造形の完成度は増して洗練されますが、見た瞬間に「これは新しい!」と感じさせるものではありません。
いわばこの2車は、磨かれる前の、地中から新たに掘り出されたばかりの特別にエッジーな輝きを放つ2台なのかと。

しかもフォーカスは、意匠のみならずエンジニアリングの根本から新しい上にすべてが成り立っているという、まさに奇蹟のような存在です。
・・おっと、またもや初代フォーカス賛美大会になってしまいました^_^

プロフィール

「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

愛車一覧

フォード フィエスタ フォード フィエスタ
2014年に国内80台限定で販売されたレザーパッケージの第一弾、うち20台の割り当てとさ ...
フォード フォーカス (ハッチバック) フォード フォーカス (ハッチバック)
生涯で8台目のフォードとして、2000年式・日本発売極最初期のC170フォーカスを202 ...
フォード フィエスタ フォード フィエスタ
「均整」「端正」「抑制」いまのカーデザインが忘れた3つのSeiを備えた小粋な実用小型車で ...
フォード フォーカス (ハッチバック) フォード フォーカス (ハッチバック)
Ford Focus SE/2003 year model/Zetec 2,000cc/ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation