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2021年04月17日

祝発売!フォード・ピューマの歴史を辿る

祝発売!フォード・ピューマの歴史を辿る FLCさんの店頭にいよいよピューマが配車されたようです。実車をぜひ見に行きたいところですがちょっと今は時期的に難しいので、ここは中京圏の皆様のレポートを楽しみにすることとしましょう(って、もしかしてもうすでにお店に行かれてる方もいらっしゃるかも?)

FLCさんのウェブはとても充実していて、販売対象の各車に関するヒストリーなども解説されており、しかもその内容がなかなか正確度が高い、しっかりとしたものになっていることに感心しています。きっとFLCさんにはフォードに博識なスタッフがいらっしゃるに違いない。ちなみにピューマに関しては、まだ歴史を紹介するコンテンツが掲載されていないので、ちょっと先回りさせていただき、ロボ部長的なやや斜めな視点?からのヒストリーを辿ることで、ピューマの販売開始を祝いたいと思います♪

ご承知の通り、フォードにとってのピューマは今回のモデルが2代目にあたり、初代ピューマは4代目のフィエスタ (1995〜)をベースとした小型サイズのクーペでした。その登場は1997年、前年に登場したKaと同じく、フィエスタのプラットフォームを用いてそれまでの欧州フォードになかった領域の商品を開発することで、ヨーロッパにおけるマーケットシェアの拡大が意図されていました。
ちなみにベースとなった4代目フィエスタは、シャシーやエンジンの性能が大幅に引き上げられ、欧州フォード=ハンドリングマシンとして定着することに大いに貢献した存在でした(そこに搭載されたZetecエンジンにはヤマハの協力もあったそうです)。その高性能なプラットフォームを生かした水平展開は、フォード車の商品競争力を高める上でも意義があったと思われます。

当時のフォードのデザインテーマであったニューエッジ・デザインが初代ピューマでも採用されましたが、ヘッドランプやグリル開口部の形状こそKaに相通じるものがあっても、全体の印象はKaのようなエッジの立ったものでなく、丸みを帯びたクラシカルなクーペルックでした。この初代ピューマのデザインは、フォードのデザイン・シンクタンクであったGHIAが1994年に発表したAriosoというコンセプトカーあたりが、インスピレーションの源にあったように推測されます。
(Ariosoの写真はネット記事から引用)




初代ピューマで忘れてはいけないのが、1999年に僅か500台が限定で販売されたレーシング・ピューマです。ラリー出場用のベースモデルとして、ピューマの機関系・脚まわりにファインチューンを加え、フェンダーパネルのワイド化やインテリアへの専用装備など独自のモディファイが施されています。日本へもオートスポーツイワセさんを通じて数台が輸入されました。私も何度か実車を見ていますが、グラマラスなスタンスがもう最高にカワカッコイイ!




それでも、ピューマ自体は2001年モデルをもって生産を終了し、以来、後継モデルの開発もなく、ピューマのネーミングはそれきり途絶えたかのようでした。ところが2019年になって、初代のようなクーペではなく、世界的に人気が高いBセグメント級の小型SUVの新型車として復活を遂げたのです。初代と同様に、若年層ユーザーへのアピールを第一に考えた結果、この懐かしいネーミングが再度起用されたのでしょう。
いま写真で見る最新のピューマ、その特徴的な大きめのヘッドランプ形状に、どこか初代ピューマのそれがダブって見える気がするのは私だけでしょうか?
ともかく、日本においてもこの若々しい印象の一台が、好評をもって迎え入れられることを心より期待したいです。


ピューマ・トリビアをひとつ。「ピューマ」はネコ科の大型動物で、獰猛な性質と高い運動能力で自然界では結構怖がられる存在だとか。で、そのイギリス名が「クーガー」(Cougar)だそうで、ちなみにフォードにはまさにクーガーもかつて存在していました。それはちょうど初代ピューマとまったく同じ時期、1990年代後期から2000年代初期にかけて、ヨーロッパ市場でフォード・クーガー(クーガに非ず!)として販売されていました。こちらの写真は、日本へ「マーキュリー・クーガー」として導入されていたモデルとなりますが、フォード・クーガーもバッジがフォードブルーオーバルになっている程度で外見上はほとんど同一です。意味的にはクーガーはピューマのことで同じなのに、フォード車としてはクーガーをピューマの上級車にあたる、さらに大型のクーペとして展開していたのがおもしろいところです。










ブログ一覧 | Puma | クルマ
Posted at 2021/04/17 12:42:19

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この記事へのコメント

2021年4月17日 19:25
クーガー、懐かしい‼️
これ近鉄モータースさんが輸入していたものでしょうか?
中身はモンデオMk2のV6でしたね。
コメントへの返答
2021年4月17日 20:28
ヨコモンさんこんばんは!
2006年に銀座で撮影したこのモデル、近鉄モータースの正規物かは確証がないのですが、当時あまり人気がなかったこのクーガーをわざわざ並行で入れる業者はほとんど無かったろう・・と推測しますので、まず間違いなく近鉄さんの正規物だと思われます。当時はこのクーガーも都内だとたまに目にしましたね。

アメ車として伝統のあるブランドだったマーキュリー・クーガーが、いきなり欧州フォードのモンデオベースのクーペになりイメージが急変したことで、近鉄さんもさぞや売り辛かったことと想像します。
2021年4月20日 11:04
初代ピューマは大好物です
コメントへの返答
2021年4月20日 13:01
初代ピューマのロゴが、またいいんですよね。語源であるピューマのしなやかな姿体を彷彿とさせる、傑作ロゴです。

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「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
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