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2024年10月12日

元・同型車オーナーとして感涙もの、プライドEV

元・同型車オーナーとして感涙もの、プライドEV



個人的に実に嬉しい気分になったニュース。KIA UKがイギリスでの事業開始80年を記念(そんなに長いのか?びっくり)して、90年代の「プライド(PRIDE)」をBEVにコンバートしたプライドEVを発表したという。KIAプライドと言えばそれはすなわち、フォードのフェスティバである。このたびレストモッドされたというプライドは、私自身がその昔、ごく短い期間とはいえ所有していたフェスティバ5と同じである。言うまでもなく、フェスティバ5は3ドアのフェスティバと違い、日本のマツダの工場での生産でなく、韓国の起亜産業生産のMade in Korea車であった。私は(初代)フェスティバのことがとても好きだったが、この5ドア仕様も実に気に入っていた。3ドアのような洒落っ気こそ薄かったけど(キャンバストップの設定もなかった)、初代フェスティバ特有の健康的なパッケージングと秀逸な造形美のまま、ドアが増やされたことでユーティリティがさらに増したことで、ふだん街中を駆ける日常車として実に理想的な存在だったと今でも強く思っている。

そんな車がほぼその成り立ちのまま、動力源をEVにスワップされたのだ!まず何より、記念のワンオフの種車が全然スペシャルでもなんでもない1300ccの大衆ハッチバックであるのがいいじゃないか。そもそもよくプライドを今まで残してあったものと感心させられるが、レストモッドに際しては、極力当時の姿かたちを維持することが意識されたようで、写真で見る限り外観的には大幅な変更は加えられていなそうなのが嬉しい。ペイントレスのバンパーとサイドウインドウのサッシュを備えた、いかにも大衆車然とした気取りのない姿が素で美しく、タイヤだってオリジナルの13インチのままだという。そこは特にBEVとして個人的にツボなポイントだ。

最近になってルノーが、かつての5や4、トゥインゴといった名作をオマージュしたBEVを登場させるとアナウンスしている。その中でいち早くつい先ごろ姿を現した5は、確かにかつてのサンクを彷彿とさせる姿に魅力を覚える一方で、どうにも違和感が拭えないのが、タイヤサイズが非常に大きいことである。これはBEV特有の車両重量や起動/制動特性などを踏まえると仕方がない選択かもしれないが、しかしその名を戴いているいにしえの小型車たちは、逆にみな小さいタイヤが似合う存在であった。それらはエンジンやタイヤといった機構部はなるべく小さく少ない物量として、その分乗員が用いる車室や荷室を最大限に確保して、便利で快適な使い勝手を得る、賢明かつ合理的な設計思想が徹底していた。
本来ならエンジンや変速機が不要なBEVなら、ますます「マン・マキシマム/メカ・ミニマム」が成立しそうなのに、今どきのそれらは高コストを回収すべく高付加価値を正当化しようと、タイヤも本来必要な性能を上回る過剰な仕様になっている。大径タイヤが似合うBEVなど私に言わせれば非合理の極みで噴飯ものだ。

だからこのBEV版プライドが、当時の13インチタイヤを履いていることに無条件で感動させられる。そこはもちろん、実用性などを無視した、記念碑的存在としてのワンオフだからこそ許される芸当であることは承知している。それでも、こんな控えめで小粋な佇まいのBEVであったなら本気で欲しいー初代フェスティバのスピリットよ今こそ再び・・そう思わずにいられない1台である。


https://electrek.co/2024/10/08/kia-converted-pride-into-true-ev-socket-rocket/

(最後のモノクロ写真以外はネット記事掲載の写真を引用)
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Posted at 2024/10/12 14:11:59

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この記事へのコメント

2024年10月14日 15:14
これは発売しないんですかね。さすがにこの形では、今の安全基準などに、適合しないのでしょうけど。
ガソリン車をEV車にコンバートするキットや事業を手掛けているところがあるので、将来的にはこういった旧車でEVなんてのも、できるかも知れませんね。
コメントへの返答
2024年10月14日 15:35
さすがに発売は想定なしの完全ワンオフでしょうね。こちらのプライドはイギリスのEVコンバーターが関与したようですが、確かに近年は日本でも旧車をEV化するサービスが提供されています。しかしそれらは例外なく過去の銘車か、ヒストリックカーとして価値が認められている車種を対象とするばかり。プライドみたいなほとんど価値を顧みられない車種のコンバートはまず将来にわたり望めないでしょうね。
・・そもそもベースとなる種車が存在していないか?

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