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ロボ部長のブログ一覧

2023年02月15日 イイね!

「アストン顔」とフォード

「アストン顔」とフォード昨日の昼時、六本木での信号待ち中にこちらへ迫ってきたアストンマーティンのシグネット。これまでシグネットは何台か見てきましたがシルバーカラーは初めてでした。

一時期のフォード各車のフロントがアストンに似ていると言われ、その理由としてアストンのデザイナーがフォードにも在籍していたから、といった説明がされることがありました。これは正しいような、正しくないような説と言えます。
アストンで腕を振るったデザイナーでフォードとも関わりが深かったのは、名門復活のきっかけとなった90年代のDB7をデザインしたイアン・カラムと、2000年代初頭のアストン各車をデザインしたヘンリック・フィスカーがいます。カラムはDB7を手がける以前に欧州フォードのデザインセンターに所属していたことがあります。フィスカーはアストンがフォードのPAG(Premium Automotive Group)に属していた際のデザイナーだっただけに、フォード本体との関わりも深く、アストンのデザインを担当する傍ら、当時ロンドンにあったフォードのデザイン・シンクタンク「インジェーニ」(INGENI)のチーフも担当していました。
しかしこれら2人がアストンと関係があったのは、フォードのいくつかの車が「アストン顔」などと評された2010年代初頭よりはずっと前だったから、直接の影響はほとんどなかったと言えます。そういった意味ではアストンのデザイナーによるフォードへの関与というのは正確ではないのですが、一方で「アストン顔」各車に象徴されたフォードのワン・グローバル・デザインを指揮したデザイン・ディレクターのJ.メイズが、フィスカーをアストンに招き入れ、「インジェーニ」のチーフも任命した経緯があったことから、メイズの指揮下でフォードにアストンのテイストが反映された、と言える面があります。フォードがグローバルなモデル展開を進める上で、世界各地のユーザーの嗜好に応えられるプレミアムな印象を与えるために、アストン的なフロントエンドによるイメージづくりが有効だと、メイズが判断したのかもしれません。

今日のシルバーのシグネットを見て連想したのが、こちらのモンデオ。個人的には「アストン顔」という形容が最もしっくり来るのが、このモンデオのフロントエンドなのです。





Posted at 2023/02/16 00:55:36 | コメント(2) | トラックバック(0) | Other | クルマ
2023年02月12日 イイね!

街中クーガ考

街中クーガ考コインパに駐車されているパンサーブラックorシャドーブラックのクーガ。こういうふうに今も街中で見られる欧州起源系フォード車としてクーガは不動の定番です(特にブラックカラーは)。これがフィエスタやフォーカスだとクーガみたいには街中で目にすることはできません。それらにはオフ会といった特別な場では多く出会えても、逆にクーガは欧州フォードのオフ会にはほとんど参加がないのです。これは何を物語るのでしょうか?

明らかにクーガは、いわゆる欧州フォードとして支持されるのとは異なったベクトルで選ばれていました。ただし初代C394クーガは日本で久しぶりの欧州生産フォード車として、また搭載されたエンジンも二代目フォーカスSTと基本が共通といったストーリーがあったことで、欧州フォード指名買いの対象となっていた面が強かった。
それに対して二代目のC520は、One Ford体制下でUSエスケープとの共通仕様となったことに象徴されるように、殊更に欧州フォードを意識させない商品内容となったことで、純粋にミドルクラスのフォードSUVとして選ばれたのでしょう。だからオーナーさんにもそれを欧州フォードとしてみる意識は薄いだろうし、知る人のみぞ知るマニアックな対象にならなかったからこそ、国内でも相応な数が出たと言えるわけです。

フォードにとってSUVは得意分野で、今のように自動車市場が猫も杓子もSUVみたいになるよりずっと以前から連綿とSUVを提供してきた実績があるだけに、日本でも一応の定評がありました。『フォードのSUV』というブランドへの信頼が根っこにあったから、クーガは「エクスプローラーよりも小さくて日本で扱いやすいジャストなフォードのSUV」としての市民権を得られたのです。一方でフィエスタやフォーカスといったBセグ/Cセグコンパクトは、残念ながら日本でフォードにブランド力は皆無だったから、王者ゴルフの前になす術もなかったのです。

ところで最近になって、あれほど身辺に溢れていたエクスプローラーが急速に減っている気がしています。特に国内最終世代となったU502がこの1-2年で一気に減っているのは、最初の発売からすでに10年を大きく超えて、いわゆる13年規制の対象となり始めていることが影響しているのかもしれません。その点で、エクスプローラーよりもう少し新しいC520クーガの方が、実は案外しぶとく日本の街中でその姿を見続けられるのではないか?本気でそう考えています。
Posted at 2023/02/12 11:31:00 | コメント(3) | トラックバック(0) | Kuga | クルマ
2023年02月08日 イイね!

Europe Ford Fanatics by FLC

Europe Ford Fanatics by FLCFLC四日市店さんから、昨年12月開催のEFM2022の模様を収録したフリーペーパー『Europe Ford Fanatics』を送っていただきました。立派なタトウ紙(ケース)にレターと共に収められて届き、そのタトウには誇らしげにFordのオーバルが刻印されています。まるで今でもフォードが日本で公式にビジネスを展開していて、そのオフィシャルノベルティであるかのような趣ですが、ある意味でFLCさんは、FoMoCo本体が日本に見切りをつけて去っていった後、日本でのフォード・ビジネスを公式に担っているも同然なので、こうした設えだって堂々と行うことができるだけの存在であると言っていいのでしょう。

こちらの媒体は、かつてCar Magazineの編集長を務められ、ご自身でもフォーカスを愛用されていた長尾循さんが記事を執筆されています。それだけに欧州フォードに信頼を寄せる人の目線や気持ちがよく反映された構成になっています。会場に集まった皆さんの集合写真やいくつかの場面の写真は、少し冷たい風が吹く中での当日の愉しい時間を思い起こさせてくれるし、何よりも見開きページに掲載された多数の参加車の顔ぶれを見ていると、Fanaticsなオーナーの皆さんの像が浮かんでくるかのようです。当日はフィエスタの参加がずいぶん多かった印象がありましたが、こうして見るとRSやSTを含めたフォーカスの多さもまた改めて印象づけられました。
それにしても、やはり自分自身の愛車も記録に収めてもらえるのは嬉しいものですね。

EFM2022については参加された多くの方がネットに記事をアップされていて、もちろん私もブログにアップしていましたが、このように紙媒体としてまとめられると、特別な体験としてまざまざと記憶に刻みつけられるようです。私自身は無尽蔵に情報を扱えるネット媒体よりも、一定の枠内でいかに情報の体系を的確・適切に構築できるか、節度が問われる紙媒体の方が好きなので、このような媒体をFLCさんが発刊してくださったことがとてもありがたく感じられます。表紙にはVol.00と記されているので、今後01、02と号を重ねて行ってくださることも期待せずにはいられません。

タトウに差し込まれたレターには、FLCさんのフォード各店が今後BYDの販売店との併設となることが記されていました。現実的なことを考えれば、時代に合わせて新たな可能性を持った商材を扱うことにちゅうちょせず、顧客との接点となる次の柱を育てていくのは、ビジネス上で大切な選択です。それでも、レターにはフォードを扱う体制には今後も変わりがないとの記述がありました。実に心強いことですよね。
FLCさんにはこれからも「日本でのフォードをよろしくお願いします」とお伝えしたいです。


※本媒体はFLCさん各フォード店舗店頭での配布に加え、EFM2022へご参加した方で入手を希望される方へはFLCさんから送っていただけるそうです。詳細はこちらから。送付申し込み締め切りが今月10日ですのでお早めにどうぞ。

Posted at 2023/02/08 23:29:54 | コメント(1) | トラックバック(0) | Ford | クルマ
2023年02月06日 イイね!

ついに発見!ご近所稀少・ムーンダストシルバーB299

ついに発見!ご近所稀少・ムーンダストシルバーB299妻を最寄りの駅までフォーカスで送った帰り、ふだんと少し違う道を経由して家に帰る途中で、横目に入ったそれは確かにフィエスタでした!
今日のこの場所は集合住宅の駐車場で、居住者以外侵入禁止の立て看があったから車の近くまで寄ることができず、敷地外からの望遠撮影に止めるを得ませんでした。だからナンバーの数字までは確かめることができていないのですが、そもそもムーンダストシルバーのB299フィエスタ自体が絶対的な少数派であって、そうそう何台も生息しているはずはありません。それだけに、これまでに近所で何度か出会っては「一体どこにいるのだろう?」と思い巡らせてきたムーンダストシルバーのそれにまず間違いない、と確信したのです。

もっとも最近目にしたのはつい先月。駅近くのドラッグストア駐車場でした。
https://minkara.carview.co.jp/userid/665682/blog/46666622/

その前は去年の秋、同じ駅近くのカレー屋さんでテイクアウトを待っていたすぐ目の前に登場。
https://minkara.carview.co.jp/userid/665682/blog/46414715/

一番最初に出会ったのは約3年前。やはり駅前の信号待ち中に遭遇しました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/665682/blog/43946545/

会いたいと念じていればちゃんと会えるものですね。予想通り、やはり近い場所に生息されていました。
かくなる上は、ぜひこちらのムーンダストシルバーとうちのコッパーパルスとを並べてみたいです。「銀と銅」は百円玉と十円玉みたいな、きっといいマッチングのカラーコンビネーションであると想像します。
Posted at 2023/02/06 20:55:07 | コメント(2) | トラックバック(0) | Fiesta | クルマ
2023年02月05日 イイね!

“色事”に臆病だったフォードジャパン

“色事”に臆病だったフォードジャパン久しぶりにジンジャーエールのクーガを見ました。2013年に登場した二代目C520クーガのイメージカラーとしてグローバルに展開された色で、日本でも広報媒体やメディア掲載などではもっぱらこの色がメインで訴求されていました。それ以前の初代クーガには見られなかった色味が新鮮だったこともあり、イメージ付けにある程度成功していたし、実際になかなかよく売れていたような印象を持っていました。
ところが2015年に行われたマイナーチェンジに際して、ジンジャーエールはすっぱりカタログ落ちしたのです。それは日本独自の判断ではなく、ヨーロッパでもエンジン換装を機にイメージカラーをジンジャーエールからホワイト系へと切り替えたことに基づいていたとはいえ、せっかくジンジャーエールで表情豊かな色彩表現に成功していたのに、またいつもの無彩色ワールドへ逆戻りか・・と、当時はホワイトプラチナムのTitaniumが表紙に大きくあしらわれたカタログを見て軽く失望したものでした。

クーガに限らず、C346フォーカスでのマスタードオリーブ、B299フィエスタでのホットマゼンタと、国内導入当初にラインナップされていたわりと主張の強い色が、途中でカタログから落とされることが、フォードジャパンでは間々ありました。当時はディーラーの方からお話を聞くと、そうした色は発売した初めの頃はそれなりに売れても、コンスタントに数が出る色ではなく、リセールバリューも低くなるためどうしても途中でラインナップから外される傾向にあるとのことでした。結果として、カタログモデルには無難な定番色を揃える代わりに、限定車として導入される特別仕様車にカタログモデルにないキャラクターのはっきりした色を設定するパターンが、フォードジャパンにおける定式となりました。
果たして本当にフォードユーザーはそうした色を積極的に選ぶことはなかったのだろうか?当時私はずっとそんな疑問を抱いていました。フォードジャパンが言うよりも白黒以外の色をまとったフォード車は頻繁に見られたし(エクスプローラーは確かに白黒ばかりでしたけど)、少しでも低コストで合理的にビジネスを展開したい売り手側の勝手な理屈だったのでは?と今でも思っています。
Posted at 2023/02/05 18:57:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | Kuga | クルマ

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「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
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