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ロボ部長のブログ一覧

2010年10月11日 イイね!

クーガ・・欧日カタログ比較にみるフォードの将来

クーガ・・欧日カタログ比較にみるフォードの将来同行二人さんもブログで取り上げられていたように、クーガの販売開始に伴い国内向けカタログの配布が始まっています。

日本で輸入車のカタログといえば、コストを抑えるため現地の版をもとに必要最小限の箇所のみ日本仕様に改めたものが今でも多いですが、その点フォードは以前から、比較的日本向けにカタログのカスタマイズをきちんとおこなう傾向がありました。クーガでも変わらず、欧州版とは大きく異なった構成になっています。

・前半で“クーガのあるライフスタイル”的なイメージ伝達に相応のボリュームを充てている。欧州版はそうしたイメージ展開にさほどページを割いていない。
・後半からは、欧州版の内容をベースに商品説明・テクニカルな解説を展開。
※私が所有しているクーガ欧州版カタログは2008年発行のため、最新の現地版は構成が変化している可能性がある点はご容赦ください。

ここで注目したいのは、前半のイメージ訴求で展開されているシーンがアメリカであることです。とはいえ、それはアメリカを強調するものではなく、意識してみるとアメリカの有名な観光地が背景にあしらわれているといったレベルですが(大半の写真は合成でロケではない模様)、あえてヨーロッパのシチュエーションにクーガを置いていない点に、日本におけるフォードの微妙な「舵取り」が見え隠れします。
ちなみに、カタログ本文内でクーガが欧州フォードであると明示した箇所がひとつもない点にも注目しました。衝突安全性やアレルギーテストなどの欧州レギュレーションに関する表記に、かろうじてヨーロッパ生まれの片鱗がうかがえるといったところでしょうか。欧州産であることにことさら触れないよう、注意深くまとめられた印象さえあります。

今後、フォードは日本で新型フォーカスをはじめとするいくつかの車種を段階的に導入していく計画があるようです。それらは欧州フォードベースであっても、現地生産車がそのまま輸入されるとは限りません。むしろ、アジア圏内で生産されたものが売られる可能性が高いなら、それが欧州フォードであることを声高に示す必然性はあまりないし、逆にモノの出自を気にする傾向が高い日本では得策ではありません。
日本を除いたアジア市場の躍進を核に、グローバルなビジネスを展開しなければならない状況下で、もはやFORD from EUROPEといったスタンスを越えて総合力に裏打ちされたフォードの「強み」や「個性」を打ち出していかなければならない。
クーガの日本版カタログにみられる独特のアプローチは、そうした近い将来へ向けた布石であるように感じます。

Posted at 2010/10/11 10:23:59 | コメント(4) | トラックバック(1) | Kuga | クルマ
2010年09月12日 イイね!

KUGA Caravan 2010 at 江戸川

KUGA Caravan 2010 at 江戸川この秋から正式に販売を開始するクーガ。実に久しぶりとなるヨーロッパフォードの復活導入ということもあり、ともかく現車をいちはやく見てみたく、オートカー誌とのタイアップ企画であるKUGA Caravan2010の皮切りとなったフォード江戸川へ行ってきました。

今日はこの機会を紹介してくださったtsugutsugu☆さん、そして遠路はるばる江戸川まで駆けつけて!くださった同行二人さんと現地で合流し、さっそく日本にまだ1台(FJL担当者談)というクーガの英国仕様TITANIUMを堪能しました。日本での第一印象は「ことのほか小さく見える」。実車はフォード江戸川の決して広くないショールーム内に置かれていたのですが、ボディ各部の絞り込みや面取りなどのディテールが効いてか、隣りのエスケープよりもずっと小ぶりに映ったのが新鮮でした。
その印象は、車内に乗り込んでも同じでした。今日は試乗が一切できなかったため、あくまで静止した状態でシートに座っただけでの感想ですが、車内に身を置いてもサイズを持て余すような感覚はありません。前方の見切りも良好そうです。
インパネやドアパネル周辺の造形とタッチには、ここ最近のヨーロッパフォード車に共通した硬質な処理が施され、エスケープやエクスプローラーのラフさとは一味違う、引き締まった精度感があります。
結果的に、身体で感じるスケールにほどよいタイトさを伴っていることに好感を覚えました。ともかく、車の内外にわたって、日本の人々が本質的に忌み嫌う“空間をムダづかいした”弛緩した印象がなかったことに、まずは合格点をあげたいです。

私としては、クーガは想像以上に日本市場でも受け入れられそうだというのが率直な感想です。今日のフォード江戸川には、午前中からクーガめあてと思しきお客さんがわりと切れ目なく訪れていて、この車への関心が一定程度寄せられていることもうかがえ、ほっとしました。それこそ初代フォーカスにいまだに乗り続ける方の、待望久しい買い替え候補としても、クーガは充分な資格があるように思えました。今度はぜひ試乗もしてみて、今日の感想が正しいか確かめてみたいものです。

ちなみに今日は、ひとしきりクーガに触れて論議を交わしたあと、4人で青山へ移動。外苑前のいちょう並木にブルーオーバル3台を駐めてのティータイムもとても愉しいものでした。tsugutsugu☆さん方、同行二人さん、今日は本当にありがとうございました。

Posted at 2010/09/12 00:03:57 | コメント(5) | トラックバック(2) | Kuga | クルマ
2010年08月21日 イイね!

「リアルデザイン」のクーガ

「リアルデザイン」のクーガ発売中の雑誌「リアルデザイン」最新号で、クーガのページが組まれています。タイトルは“SUVを知り尽くしたフォードの新デザイン”。キネティックデザインに関して、欧州フォードのデザインディレクターであるマーティン・スミス氏のインタビューも掲載されています。

このページを読んで特に興味を引いたのが、記事内のどこにもクーガが欧州フォード車であるという記述がないことです。出自をセールスポイントにするよりも、クーガをフォードSUVの系譜の中で訴求する姿勢が明白です。ブロンコにはじまりエクスプローラーやエクスペディション、エスケープと展開されてきた最新位置を占める一台として、クーガをアピールしていこうとする、フォードジャパンの姿勢が色濃く顕われた記事といえます。
私自身は、国際展開が当然のフォードのようなメーカーであれば、個々の車種がどこで生まれたかはさほど重要でないと考えており、とりあえず「クーガはアメリカ車である」といった誤解を招く表現がされていなければ由とします。
それに、いまフォードが日本でSUVのパイオニアを強く打ち出すことも、遠からず視野に入る新型エクスプローラーの導入という重要なタイミングをふまえれば、当然の戦略として納得できるものです。

いっぽうで、リアルデザインのような媒体にアプローチする点では、クーガをデザインコンシャスなSUVと位置づける方針も垣間見えます。主張の強いキネティックデザインを核に、エクスプローラーやエスケープとは異なる価値を持たせようとすることも、FJLの限られた商材での水平展開を考えればやはり至極当然です。これで、ある程度キネティックデザインの浸透が図れれば、将来の新型フォーカス導入時などへのイメージ構築もスムースに進みますし。

それにしてもこの「リアルデザイン」、表4ページがティグアンの広告なのがなんとも皮肉に映ります(笑)

Posted at 2010/08/21 08:27:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | Kuga | クルマ
2010年07月27日 イイね!

クーガの存在意義

クーガの存在意義先日のFJLによる今秋からのクーガ国内導入正式アナウンス後、みんカラでも久方ぶりに欧州フォードの話題が元気です。ヨーロッパフォード輸入再開の一号車としての適性や、FJLのやや腰が引けた?姿勢への懐疑、そもそも日本でこうした車種が必要とされるのか・・などなど、どちらかといえば辛口気味の声が多いようですが、しかしここはひとつ、ヨーロッパ生まれのブルーオーバルとまた新たにこの国で会えることを、素直に喜びたいと思います。

クーガが日本に導入された理由は、比較的コンパクトなサイズにあることは確かでしょう。全長と全幅は2代目フォーカスのエステート(ワゴン)とほぼ同等です。ワイドトレッドやボディのラギッド感覚を強調したいSUVだけに、1,840mm程度の車幅にもある程度納得が行きますが、逆にいかに2代目フォーカスが小型車と言い難い恰幅の持ち主であったか改めて思い知らされます。
いま日本でこのクラスのSUVといえば、国産車ならデュアリスやRAV4、ヴァンガードなども街でそこそこ見かけますし、先だって輸入販売が始まったプジョーの3008などもそれなりに支持されそうです。ユーザーにとっては、ハードな使い方よりも、ふだんから多用途に使える「使い勝手と走破性が高い日常グルマ」的選択肢として認められている印象があります。
見ようによっては、長いこと日本では根付かないとされてきた5ドアハッチバックが、少しばかりマッチョな装いをまといながらもともかく一定程度受け入れられた、と言えるのではないでしょうか。私はその意味で、日本におけるフォードのラインナップにクーガが加わることに意義を感じています。むしろ、物量的に大きくなりすぎた結果、小型ハッチバックとしての説得力が薄まったフォーカスよりも、その商品性が明瞭にアピールできると思います。
ぜひクーガの販売プロモーションは、現在のエスケープのように過剰にアクティブライフ指向を強調することなく、より都市の日常生活に即したイメージで展開してほしいものです。

もうひとつ、この車にはGhiaというフォード伝統のグレードが存在しないだけに、ZetecやTitaniumといった本国のクールなグレード呼称がそのままで来たらいいのですが、おそらく日本ではモノグレード展開で単に「フォード クーガ」となるのでしょうね。
Posted at 2010/07/27 07:27:24 | コメント(3) | トラックバック(0) | Kuga | クルマ

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「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
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