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ロボ部長のブログ一覧

2020年07月14日 イイね!

King of Kinetic Design

King of Kinetic Designこのクーガが駐車されていたのが周囲よりも盛り土されて土地全体が高くされた駐車場だったので、入り口部分から普通に見ただけでも、こんなふうに下から仰ぎ見るような構図になります。SUVを「らしく」表現するのにはある意味でうってつけなアングルですね。
そしてこのアングルはさらに、キネティックデザインのクーガを表すのに適したものかもしれません。2000年代初頭にヨーロッパフォード各車のデザインテーマとして導入された「キネティックデザイン」。その外形を特徴づける造形処理を挙げると次のようになります。

・水平状にスリムな開口部のアッパー(上部)グリル
・それとは対照的にワイドな台形状に大きく開けられたロワー(下部)グリルとのコンビネーション
・フード上をフェンダートップへと流れる天地方向に幅のある異形ヘッドランプ
・フェンダーとショルダー部を張り出させて下半身に量感を持たせた面構成
・三角形状のCピラー

これらは、キネティックデザインの前のデザインテーマであったニューエッジデザインが、ともすればフォード車に元来備わる高い動的性能を伝えきれず、フォードというブランドを訴求する効果に欠けているとされ、そこからの脱却と明確なフォードのアイデンティティ構築に向けて導き出されたポイントです。
いずれも、「キネティック」つまり「動的」というキーテーマを造形として表現するための具体的な要素ですね。この写真だとちょうど、そうした各要素が強調されて見えるのがおわかりいただけるかと。

キネティックデザインを本格的に応用して一から開発された市販第1号は2007年登場の三代目モンデオとされていますが、それは大型のフォーマルサルーンであるだけに、上記の各ポイントの表現も抑えめな面がありました。それに対して、よりキネティックデザインの意図するところが鮮明になったのが2008年登場の初代クーガだと思います。
ヨーロッパ市場で人気を高めつつあったコンパクト・クロスオーバーの新顔として、新しいフォードのイメージの体現者として、初代クーガは強いインパクトを備えていました。
そんなクーガも二代目になると、フォードがOne Fordを標榜してエスケープとの一体化によるグローバル展開が前提とされたため、デザインも一見すると初代と近い印象ながら、その実かなりキャラクターが変化していました。二代目ではすでにキネティックデザインの進化形である「ワングローバルデザイン」へと移行しており、上記のようなキネティックデザインを象徴する各要素は、継承された部分もありつつ、かなり変質した(洗練された)部分もあります。例えばヘッドランプも、LEDなどの技術的な発展により大型の発光面を確保する必要がなくなり、天地方向の幅がかなり細くなっています。初代のような大きく見開いた龍の目のごとき印象はだいぶ薄れました。
ボディ各部の面質なども、特にヨーロッパ市場で好まれる筋肉質でたくましい表情よりは、よりソフィスティケートされ、世界のどこででも受け入れられやすい柔和なトーンになりました。当時はそのような変化をフォード自身が「スマート」と表現していましたね。

だから私は、二代目フォーカスSTと基本を同じくする5気筒ターボエンジンで疾走する、豪快なキャラクターを余すことなく表現したこの初代クーガのキネティックデザインにこそ、キネティックデザイン本来の狙いがもっとも明瞭にされていたように感じています。
Posted at 2020/07/14 18:41:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | Kuga | クルマ
2020年05月28日 イイね!

クーガ、近くにいます!

クーガ、近くにいます!前回のクーガについてのブログで、Mick.さんからいただいたコメントへ「日本でエクスプローラーは残ってもクーガはなくなっていくのだろうか?」という趣旨の返信をしたら、まるでそんなことはないよ!と言わんばかりに、これまで見たことがなかったクーガが自宅のわりと近くにいることに初めて気が付きました。以前にフォーカス・エレクトリックが置かれていた某社研究所からもほど近い場所です。身近なところにもまだまだ見知らぬフォードがいるな!こちらはTrendですね。

どうでもいいことですが、自宅から概ね2km圏以内のもっとも至近エリアにいるフォードがことごとくブラックであることにも気が付きました。マスタングが2台(うち1台はコブラ)、フォーカスが1台、そしてこのクーガが1台、いずれもブラックです。ちなみに時々話題にしているマスタードオリーブとミッドナイトスカイはもう少し範囲を広げた3km圏です。
その昔の、T型フォードの「黒ペイントのみ1色設定」が有名な逸話だから、黒はフォードらしい色といえばそうなのかも。
Posted at 2020/05/28 08:51:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | Kuga | クルマ
2020年05月25日 イイね!

クーガの象徴色

クーガの象徴色二代目のクーガが登場したとき、グローバルにこのジンジャーエールがイメージカラーとされ、日本でもカタログのメインページを飾ったほか、広報車両としてもフューチャーされていたこともあって、各種媒体でよく目にしたものです。しかし実際に売れたカラーとしてはどうだったのでしょう?登場直後にはそれなりに多く出ていた印象がありましたが、クーガがのちにエンジンを換装したMCを機に、ホワイトがイメージカラーとなって、ジンジャーエール自体がカタログから落ちてしまいました。結果として限られたタイミングで限られた車種ー日本だとクーガとエクスプローラーのみに設定ーだけでの展開となったものの、洒落た色調はクロスオーバーとしてのクーガの魅力をよく引き立てているように思います。ロワーボディのグレーの樹脂パーツのフィッティングも絶妙ですね。

クーガはエクスプローラー、エスケープという「頭にEがつく」定番的な銘柄と比べたら知名度も低かったにもかかわらず、案外健闘していたのでは?初代クーガの日本発売時には欧州フォード久々の復活という狼煙が上がったこともあり、特に初動がよかった面は確かにありました。それが二代目に移行したあとも一定程度のペースで売れていたので、クーガは日本ではフォードのSUVとして後発だったとはいえ、相応の支持を取り付けることに成功していたといえるでしょう。
Posted at 2020/05/25 22:12:22 | コメント(1) | トラックバック(0) | Kuga | クルマ
2019年06月14日 イイね!

昼下がりの街、クーガがいる

昼下がりの街、クーガがいる「東京」の「港区」というと、都市の文化や風俗の最前線という印象があるかもしれません。そういうエリアも確かにあって、私の職場がある六本木界隈など、まさにいろいろな意味で、都市の“カルチャー”が渦巻く一帯と言っていいのでしょう(先日のトランプ来訪時の接待の居酒屋も職場からほど近い場所の店でした)。

しかし、個人的にはそうした「陽の当たる」場所にはさほどシンパシーを持てず、むしろ華やいだ、気取った場所のすぐ脇に広がる、市井の人のふだんの暮らしが営まれているような所にこそ、親しみを感じるし、そうした場が今でもきちんと息づいていることに、港区という地域の奥深さを実感します。
本当に、表通りから少し脇道に入るだけで、びっくりするくらい、ごく一般的な民家や商店が連なる一角が港区にはあるんです。仕事の移動で区内を移動する際も、時間が多少でも許せばなるべく歩いて動くことで(実は港区内は、交通アクセスが意外と不便なので、コースによっては歩く方が早かったりします)、取り繕ったような表の顔とは少し違った街の表情に触れられるのがなんとも愉しい。

そんな、港区の少し奥まったゾーンを歩いていた梅雨の晴れ間の今日、ジンジャーエールのクーガを見ました。どうですか、都市の喧騒からほんの一歩引いた場所に、のどかに広がる景色に溶け込んだかのようなクーガの姿がそこにあります。こじつけかもしれないけれど、こうした風景に存在するフォードはよりフォードらしく映る。
Posted at 2019/06/14 23:40:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | Kuga | クルマ
2018年11月15日 イイね!

Abstract Kinetic

Abstract Kinetic以前、青山墓地内を横切る通りを夜歩いている時に偶然気がついたクーガ。ずいぶん高い位置のガレージにリフトアップされていましたが、今日は日中にちょうど同じ場所の下を通る用件があったので、下から見上げてみました。今日の東京は秋らしいすっきりとした空模様で、ご覧の通りの曇り一つないブルー・スカイに、白いクーガが映える。タイヤが全部見えないのを逆手に取って、抽象化されたイラストレーションのような印象をノートリでちょっと狙ってみました。切れ上がったラインのクーガのサイドウインドウ・グラフィックが効いています。
Posted at 2018/11/15 21:20:23 | コメント(4) | トラックバック(0) | Kuga | クルマ

プロフィール

「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
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