• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ロボ部長のブログ一覧

2021年05月30日 イイね!

これは産業文化遺産級!初代フェスティバに会えました

これは産業文化遺産級!初代フェスティバに会えました近所へ自転車で買い物へ。そうしたら、車道を向かいから初代フェスティバが走って来るではないですか!自転車を歩道上で止め、すかさずカメラを取り出して押さえたのがトップ写真です。走行中とはいえきっちりと捕捉することができて良かったぁ〜(^^)・・と、しかし今日はそこで終わりませんでした。走り去ったフェスティバの後ろ姿を目で追ったら、少し先で右折するのがわかったのです。その右折した先にはとある公共施設の駐車場があるはず。もしかするとフェスティバはそこへ向かったのかも?ーそう思ったが吉日、一目散に自転車をこいでその駐車場へ。

果たして、いましたよ先ほどのフェスティバが!GT-Xのノーマルルーフ(サンルーフ付き)車です。色々と言いたいことはあるけど、ともかく、言葉で説明するよりもこのお姿をぜひ見てください。



フロントバンパーに埋め込まれたフォグランプ、13インチのアルミホイールも、まさにGT-X専用のそれです。そしてなんと、この艶やかなブラックもオールペンされていないオリジナルペイントだというからびっくりです。クリア浮きなんかもほぼ認められません。
個人的に特に感動を覚えたのが、リアのFESTIVA GT-Xのロゴのデカールがちゃんと「生きている」こと。はがれたり破れたりすることなく、書体がしっかり判読できる状態に保たれているのって、ほとんど奇跡では?



・・と、ボディペイントの素性なども知ることができたのは、オーナーさんがちょうど車から下車されたところで、お話をうかがうことができたからです。急にお声がけして足を止めさせてしまいスミマセン(^^;)。
聞けば、もう30年以上にわたってこちらのフェスティバを乗り続けていらっしゃるそうです。さすがにパーツ供給など不自由することも多いながらも、様々な工夫を凝らしてこうして今でも元気な状態で維持されているとのこと。MT車であるのと、サイズ感やシンプルなしつらえが気に入られているそうです。特に、初代フェスティバの造形上の一大特徴点であったブリスターフェンダーは大のお気に入りだとか。確かに、この稜線がくっきり明瞭に立ったブリフェンはカッコいいですよね♪

ちなみに、写真は掲載していませんが、オーナーさんのご厚意で拝見できた内装のコンディションも「ウソでしょ?」と言いたいほどのレベルでした。樹脂パーツの大きな反りやひび割れもなく、表面色の白化やシボ面の痩せも起きていない。シートとドアインナーパネル表面のテキスタイルには破れやほつれもないなど、本当に30年以上前の車なのだろうか??これが同時期のヨーロッパの小型ハッチバックあたりだったら、目も当てられない惨状であるに違いないですから。

私自身もかつて初代フェスティバを所有していました。それは左ハンドル/5ドアというかなり特殊なグレードでしたが、しかし初代フェスティバに特有の健康的なサイズとパッケージング、明るく開放感がある室内空間、そして小型車としての分をわきまえつつも明確な主張があるスタイリングなど、そのどれもが素晴らしい価値であったと今でも確信しています。だからこそ、当時はあれほど多くの人から受け入れられたのです。しかし、こうした車の宿命ゆえ、そのほとんどはすでに存命することなく姿を消している今、このような奇蹟とも言えそうな個体と、その価値を心底理解されているオーナーさんに出会えたことは大きな喜びでした。
ぜひとも、これから先も元気にこのフェスティバを走らせて行っていただきたい、と心から思います。






Posted at 2021/05/30 22:13:10 | コメント(3) | トラックバック(0) | Festiva | クルマ
2020年01月04日 イイね!

フォードといえば実用車、なのですが

フォードといえば実用車、なのですが自宅近所のSC駐車場にいた二代目フェスティバは、だいぶ前にもここで見た記憶があります(ブログを見返したら4年くらい前に掲載していました)。ご覧の通り、キズ・凹み・パーツ間のずれ・塗装の色褪せなどものともせずガンガン使い込まれている様子は、ある意味で実用車としてのフォードの鑑?そうはいっても、日本ではふだんあまり目にしないくらいの“ナチュラル度合い”は、ちょっと痛々しく映るレベルかも・・

失礼を承知で言いますと、二代目フェスティバに関しては、なおも残存している個体は、外見上は放ったらかし同然のものしかこれまでに見ていない気がする(泣)。あまり思い入れを持って扱われるような車ではなさそう、というのがこの代のフェスティバに対して抱く偽らざる印象です。ごく稀に見る初代の方がよほど大事にされている・・それこそが、コンパクトカーに対するフォードの度し難い無理解によって、二代目にして評価を大きくスポイルしてしまったフェスティバの悲運を象徴しています。

もし今でもどこかに、オリジナルの状態をよく保った二代目フェスティバがいるようならば会ってみたいものです。
Posted at 2020/01/04 22:41:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | Festiva | クルマ
2019年03月02日 イイね!

フェスティバ5・・我がモノクローム・ヴィーナス

フェスティバ5・・我がモノクローム・ヴィーナス先日発売された三栄書房の「マニアックスカーズ」第4号には、前号で予告されていた日本フォードの特集ページはなく、代わりにフェスティバ5の縮刷カタログが巻末に収録されていました。一般的なフェスティバではなくあえての「5」を選ぶあたりが、いかにも曲者なこの媒体らしい(^^;)ちなみに、日本フォードの特集はさらに次の号に延期されたようで、今回の次号予告に記載されていました。その意味ではフェスティバ5のカタログ掲載は、次に向けた狼煙?なのかも。

今を去ること約四半世紀前、フェスティバ5は私の愛車でした。当時は学生で、自分の車など持てる身分でなかったくせに、フェスティバ、しかもレアな5ドアをたまたま知人から譲り受ける機会に恵まれた勢いだけで手に入れました。
通常のフェスティバがとても洒落た、女性が乗るのにぴったりなムードであったのに対して、5はボディカラーも薄い灰色とガンメタだけ、インテリアは商用車みたいなグレートーンと、なぜこうまで無彩色に徹するの?というくらい、それはそれは地味な仕立てだったのが、かえってフォードらしくて好きでした。Made in Koreaというのも、彼の地では今ほど自動車産業も発達しておらず、モータリゼーションの浸透に向けて一生懸命にクルマを作っているという想いのようなものが感じられて、なぜか気に入っていました。

それなのに、自由に使えるお金も少なく、あまり乗ることもできないまま、結局維持しきれなくなって2年程度で廃車にしてしまいました。だから正直なところ、フェスティバ5については申し訳なかった・・という記憶ばかりが先に立ちます。
当時、自分のフェスティバ5を撮った写真は白黒だけでカラーが1枚もありません。ちょうどその頃に学校で白黒プリントを習っていたことと、フェスティバ5の地味な佇まいが、カラーよりむしろモノクロが似合う気がしていたからです。私にとってのフェスティバ5は、いろいろな意味でモノクローム・ヴィーナス(古い)です。
Posted at 2019/03/02 10:33:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | Festiva | クルマ
2018年08月02日 イイね!

キャンバストップに埃は積もり・・

キャンバストップに埃は積もり・・千葉県内のとある場所で二代目フェスティバを見ました。二桁ナンバーにボディ全体を覆う埃の層・・この趣ではおそらくお不動さんなのでしょう。ちょっと珍しいなと感じたのはキャンバストップです。今でも稀に見る二代目フェスティバはほぼ例外なくキャンバストップでない、ノーマルルーフで、おそらくキャンバストップ車は耐候性などの面で不利なのではないかと想像します。

二代目フェスティバが「世紀の大失態モデルチェンジ」(さらに売れるためのモデルチェンジが、まったくその逆に作用すること/ロボ部長造語)の産物であったことは論を待たず。いま見れば、このクルマのスタイルはいかにも90年代初頭のフォードらしいものです。造形の隅々にSN95マスタングや初代モンデオなどに相通じる、ソフトシェイプが見受けられる。おそらくSN95マスタングとこのフェスティバがガレージに並んでいたら、何の違和感もない、熱心なフォードフリークのガレージとして印象付けられたでしょう。しかしそれが、日本では受け入れられなかった。

初代フェスティバはフォードの国際戦略のもとで、マツダに開発の主導権が与えられ、結果として当時のマツダの持ち味だった実直さが花開いた、日本人に好まれるテイストのコンパクトカーでした。二代目はやはりフォードの戦略でフォード本体がスタイリングを担ったことで、小型車に対する米日の価値観や嗜好の違いがモロに出てしまった。初代フェスティバが築いた数々の美点がことごとく失われる中、「これだけは譲れない」ポイントだったのがキャンバストップで、二代目にかろうじてキャンバストップが設定されたことは、フェスティバがフェスティバである所以が唯一残された、と言ってもいいでしょう。
Posted at 2018/08/02 23:47:07 | コメント(2) | トラックバック(0) | Festiva | クルマ
2017年08月27日 イイね!

ベーシックであればこその良さ

ベーシックであればこその良さ夕方に出かけた近所のスーパーの駐車場で初代フェスティバと出会えました。この車はやっぱりいい、名車です。何がいいって、適度なサイズと健康的なパッケージ、コンパクトカーとしての領分を踏み外さない存在感は何ものにも代えがたい!自分のことをもっと上のクラスに見せようとしたり、必要以上に豪華さや高性能をアピールすることのない、分をわきまえた感覚は、誕生から30年以上を経た今なお色褪せない初代フェスティバならではの美点です。

私の手元に、このフェスティバをデザインの観点から、作り手(マツダのデザイナー)自ら解説した数少ない記事が掲載された雑誌(「Design News」1986年/No.183)があります。久しぶりにページをめくってみると、とても興味ぶかい記述がいくつかありました。Ford専売車として、Fordのアイデンティティであるエアロダイナミクス・デザインが追求されたが、フェスティバの空間効率性と、外形の特徴であるブリスター・フェンダーとは、Fordアイデンティティのデザイン指向ではみられない思い切りのよさで、Fordマーク付きの車種としてはユニークであると、デザイナー自らが強調しています。
さらに、デザイナーはこのフェスティバを、当時のルノー5やMINI、2CVなどを引き合いにしながら、町の景観に溶け込む新しいベーシック車のひとつとして認められたい、と述べています。「ベーシック車の造形はあくまでもベーシック車としての佇まいを持っていなければならない」、このデザイナーの発言に初代フェスティバの真意がうかがえます(二代目はベーシック車としての立ち位置を踏み外して、少なくとも日本での支持を失いました)。

今でもこのクルマを愛用し続けているオーナーさんがどのように思っていらっしゃるのかわかりませんし、機能的なことをいえば長足の進歩を遂げた今日のクルマと同列に比べられるはずもないのですが、ベーシックカーのあるべき姿をめざすことでもたらされた商品性はタイムレスであると、肌身で感じていらっしゃるのではないでしょうか。

Posted at 2017/08/27 22:03:36 | コメント(3) | トラックバック(0) | Festiva | クルマ

プロフィール

「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/9 >>

 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    

愛車一覧

フォード フィエスタ フォード フィエスタ
2014年に国内80台限定で販売されたレザーパッケージの第一弾、うち20台の割り当てとさ ...
フォード フォーカス (ハッチバック) フォード フォーカス (ハッチバック)
生涯で8台目のフォードとして、2000年式・日本発売極最初期のC170フォーカス 160 ...
フォード フィエスタ フォード フィエスタ
「均整」「端正」「抑制」いまのカーデザインが忘れた3つのSeiを備えた小粋な実用小型車で ...
フォード フォーカス (ハッチバック) フォード フォーカス (ハッチバック)
Ford Focus SE/2003 year model/Zetec 2,000cc/ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation