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2018年07月09日 イイね!

「調和」より大事に思えること

「調和」より大事に思えること人も、ものごとも、社会も、いろいろな姿かたちが共存できているのがまずは大事であるように思えます。無理に「調和」ー「調合」「和合」させるより、あらゆる存在がともかく一緒にあることで、どうにかまとまった状況が形成されること、それが極端な不協和音を発することなく、多少の凸凹はあっても、結果として一定程度の均衡が保たれているなら、それでよいのではないか。

そんなことを想うたび、見たくなるフォードが三代目フォーカスの初期型です。だから今日も見てきました。このフォーカスのフロントはとにかく「非予定調和」なディテールの集合体だと感じています。
水平基調のスリムなセンターグリル開口部に対して、極端なコントラストを誇張するかのようにロー&ワイドなロワーグリル。特にその左右両側は、開口部のない、言ってみれば機能を担わないダミーゾーンに過ぎません。なのに、あえてボディパネルカラーのバーで明確に分割させたうえで、「黒い三角形」としての存在感を主張しています。
ヘッドランプの輪郭線も、かつての初代や二代目初期形のフォーカスのように、均一な規則性に基づく素直なラインでなく、一度見ただけではその軌跡を到底トレースできない、実に複雑なラインとなっています。素直な水平線を抱くセンターグリルに隣接するにはあまりにも奔放なラインであって、双方が調和を目指したとは到底考えられません。

こうした異なった造形要素を備えた複数のディテールが、フォーカスのフロントに集積されることによって、このフォーカスならではの力感というか、エネルギーに満ちた表情を醸すことに成功しています。このあとでMCを受けたフォーカスは、最新のフォードのデザインテーマであるワングローバルデザインに則って、ヘッドランプやグリルなど各々のディテールがきれいな調和を保ち、格段にスマートになりました。その分、前に出てくるかのような「強さ」や「動感」は明らかに弱まりました。言ってみれば洗練された分、カドが取れて丸くなったのですね。

なんでもフォードにこじつけるのはこっけいでも、この不均一で、決して容易には統御できない要素に満ちた日常が、それでもバランスを維持できて、そこから輝きを放てるのならば、それが何よりだと想うのです。
Posted at 2018/07/09 23:11:10 | コメント(1) | トラックバック(0) | Focus | クルマ

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「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
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