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2021年07月04日 イイね!

「スポーツ」からの自由

「スポーツ」からの自由東京オリ/パラの開始が近づいてきています。元来運動神経が鈍く団体行動が苦手な私にしてみれば、コロナ問題があろうがなかろうが、オリンピック(パラリンピック)は以前から関心の対象外でした。そもそもスポーツに対する思い入れや幻想がまったくないから、スポーツの力で人々の気持ちを束ねるとか、感動をもたらすといった言説に対してはアレルギーすら覚えます。

フォードがまだ日本で公式にビジネスを展開していた頃、例えば2013年にフォーカスが国内復活を遂げた際に、ワングレードの車名をSportにしたり、その後のフィエスタの限定車をSport PremiumとかSport Appearanceにしたりと、何かとスポーツを強調する方針は、そういうわけだからあまりしっくり来ていませんでした。
とは言っても、フォードのRSはRally Sportですし、私自身もかつて愛用していたSTもSport Technologiesです。今だって、ブロンコ・スポーツやトランジット・スポーツバンがラインナップされるなど、フォードにとってもスポーツを謳うことは、大衆層にスポーツの悦びをもたらす意味が大きい位置づけがあって、それがフォードのブランドを一方で確立させてきたのは確かです。特に日本において、無色透明みたいだった存在のフォードを売り込む上で、スポーツの修辞句が必要だったことも否定はしません。

おそらく、自動車の価値をスポーツという側面から称揚するのは、本質的に当然な面がある-他者と競うこと・他よりも速かったり強かったりすることがその価値を定める-ことは理解します。私だってスポーツは嫌いでも速い車は好きですしね。しかし自動車の価値はそのことばかりが決めるわけではないと思っています。決して「尖っている」「勝っている」だけでない部分が、もっと自動車の存在意義として認められて然るべきでしょう。そしてフォードには、スポーツとは違った座標軸が確かに備わっているはずです。

※スポーツという、時に人々の意識や能力を過剰に振り向けさせ、強力な作用をもたらそうとする営為の支配からいかに自由でいられるか、今ほど考えさせられることはないのです。
Posted at 2021/07/04 21:35:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | Ford | クルマ

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「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
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