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2022年10月13日 イイね!

全面的に変わらなければならない時が必ず訪れる

全面的に変わらなければならない時が必ず訪れる職場があるビルの駐車場でこういうシチュエーションと出会い、しばし感じ入りました。どちらもカローラという車です(それもたまたまワゴンボディ同士)、しかし左の旧型から右の現行型へは、同じカローラの車名を冠するのが違和感を覚えるほどの劇的な変貌ぶりであって、およそ別の車と言っていい存在感の2台が並んでいます。

ひとつの車が歴史を重ねる中で、もうこれ以上はどうやっても大幅な飛躍が認められない、そんなある種の飽和状態に達してしまったとき、それまでと同じようなことの繰り返しから脱して、全く異なるアプローチに挑みたくなるのは、まさしくデザイナーの性です。顔の表情をいじるといった小手先の変化などでは我慢ができない、よりドラスティックに、より本質的に改めなければ気が済まない。デザイナーのそんな革新的なパワーが本気で発揮されると、そこには「イノベーション」が発生します。

この2台の並びを見ていて想起したのが、車格としてはほぼ同格に当たる、かつてのエスコートからフォーカスへの、フォードのイノベーションでした。エスコートそれ自体はフォードにとり押しも押されぬブランドであったとはいえ、30年ほどの歴史の蓄積の中で、身動きが取れないような存在へ堕してしまっていたのを、1998年登場のフォーカスで鮮やかに跳躍してみせたのです。伝統あるネーミングを潔く捨て去ってまで。

私は現行の最新型フォーカスの実車を見たことがないですが、フォーカスもその衝撃的な登場からすでに四半世紀を経て、かつてのエスコートの末期と同じ境遇にあるという印象を抱いています。もうそろそろ、フォーカスとしての限界を迎えているような、場合によってはフォーカスの名を切り替えるべきタイミングに差し掛かっているようにさえ感じられます。
欧州フォードはBEVの発売を来年に控えていて、それが登場することでおそらく、フォーカス(それかフィエスタ)の存在にドラスティックな変化が生じることでしょう。そこでデザイナーがどんなイノベーションをもたらしてくれるのかーあたかも98年に初めてフォーカスが世に現れた時のようにーが今からとても楽しみです。

Posted at 2022/10/13 23:16:21 | コメント(1) | トラックバック(0) | Other | クルマ

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