![カペラ5ドアハッチバック カペラ5ドアハッチバック](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/044/154/799/44154799/p1m.jpg?ct=06485202ef76)
少々昔話をします。みんカラのとある方のブログで、広島でカペラ5ドアハッチバックの中古車が売りに出されていることを知りました。
サイトを見てみれば、なんと80年代初頭にはじめてカペラにラインナップされた5ドアモデルが売られているではないですか!販売店さんもコメントされているように、よくぞ残っていたものです。いくらマツダのお膝元とはいえ、ほとんど奇跡的であるように思えます。それとも広島には、今なおこうした古参のマツダ車がけっこう現存しているのかな?
このカペラ5ドアの兄弟車であるテルスターTX5が、私の初の愛車(=実家の車)にして初フォードだったわけですが、それだけに「とてもいい車だった」という記憶しかありません。ワゴンほどの容量はなくても、日常使いにまず不自由を感じさせないハッチバックの高い積載能力は頼りになったし、上背が低めの車体(確かセダンより全高が下げられていたはず)は重心も低く安定した走りっぷりで、まだ慣れない遠距離ドライブでも安心して駆ることができました。
私のTX5はGhiaでない廉価グレードだったので、インテリアのトリムも簡素で、ホイールもカバーレスの鉄ッチン、バンパーやモール類もブラックの無塗装なのが、ヨーロッパの大衆車然として好みでしたね。
いまはこうしたセダンベースの5ドアハッチバックというカテゴリーは世界的にもほとんど消滅しました。そうしたディメンションはSUVが取って代わり、全高が高く大柄なタイヤを履くようなモデルが主体となりました。それらSUVの万能性は認めますが、しかしセダンベースゆえの扱いやすさや身軽さを身上にしつつ、ワゴンに準じる積載性を備えた5ドアハッチバックというジャンルが持っていた、ある種の「控えめで知的」な存在感が懐かしく思えます。
当時、その便利さと裏腹に、日本では商用車的な印象からか売れないというジンクスに囚われていた5ドアハッチバック。そんな中でもマツダはヨーロッパ市場でのシェアがあったせいか、国内でもしつこく?5ドアハッチバックをラインナップに加えていました。トップの写真は私の自宅の近くでなんと今でも現役のカペラCG(ちなみに撮影は昨日)。現在広島で売られているモデルの後継車にあたりますが、これも当時のアウディをイメージさせるスマートな印象で、今見ても魅力を覚えます。それにしてもCG=City Gearというハッチバック専用の呼称が、いかに商用的でない、洗練された存在としてアピールできるか、マツダが腐心していたことを物語ります。
最後の写真は'89年頃に撮影した、私のTX5とそのベースとなったカペラ5ドアハッチバックを横並べしたときの写真です。間に立っているのは約30年前の私・・(^^;
広島で販売中のハッチバック、久しぶりに見てみたいなあ!
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Posted at 2020/07/05 12:25:02 | |
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